2024/01/10
子離れ上手な母になろう~親子関係は年と共に変化してくものなのに、それに気づかずいつの間にか重い母になっていませんか~
こんにちは。年が明けて10日、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
カウンセリングルームも4日から始動しています。
当カウンセリングルームでは、半年以上通っていらっしゃるクライエントさんには、年明け最初のセッションの時に希望なされば『エゴグラム』を実施しています。
『エゴグラム」とは簡単に言えば性格テストのようなもので、50問の問いに○×で答えていただき、集計するとどんな性格か凡そ分かるというテストです。
毎年、『エゴグラム』を受けた方は「とてもよく当たっている」とおっしゃるので、瞬時に判断して即答した答えは案外、的を得た結果を導き出すようです。
その『エゴグラム』の結果を踏まえて、お正月休みが明け、気づいたことを少しお話しようと思います。
新年を迎え、年が新たまると、少し前は「ひとつ歳をとった」と言いましたが、一年の始めはひとつの大きな区切りとしてご自分自身のあり方や親子関係に思いを馳せる方は多いのではないでしょうか。
いつもは独立していて別々に暮らしている親子も帰省したり、お正月ぐらいは一緒に過ごす方もいれば、すでに成人している子世代の方で親御さんと同居している方も、こうした長めのお休みや年の節目にはゆっくり水入らずの時間を過ごされたというケースも多いと思われます。
そうした時、親と子の意識の違いといいますか、親が子に対して寄せる思いに対し、子が親に寄せる思いには温度差があるのではと思うのです。
親はいつまでも我が子は我が子なので、可愛いし、心配だし、気にかけている存在なのに、子どもの方はすっかり成人していて自分の家庭なり自分の世界なりをもって生活していて、そちらに軸足が移っているので、親のそうした思いが重たくウザく感じてしまうようです。
とりわけ、そうした関係に陥りやすいのは母と娘の関係のようで、過保護・過干渉の傾向の強い母親は、いつまでたっても子離れできず、娘に疎まれてしまいがちです。
子世代は毎年確実に成長し、立派な成人になっていきます。1月8日の成人式を迎えた我が子の晴れ姿を見ることができたお母さんは、それを機にその後の母娘関係を少しずつ変化させ、距離の取り方を工夫してください。
娘から「重い母」とか「毒親」などという汚名を着せられないよう、親子関係をスマートにシフトさせられるといいですね。
2024/01/04
『一年の計は元旦にあり』~年の始めに「なりたい自分」を思い描くことはとても大切なことだと思います~
明けましておめでとうございます。
元旦から能登半島を中心に大きな地震があったり、津波が来たり、2日には大きな飛行機炎上事故が起きたりと、日本の2024年は何かと不穏な始まりでしたね。
皆さま、いかがお過ごしでしたか。
そろそろ今日か明日あたりからお仕事が平常通りに始まるという方も少なくないでしょう。
日本には『一年の計は元旦にあり』という言葉があるように、一年の始まりは「心機一転、今年こそは何々を始めよう」とか「年の始めに初詣をして、一年の運だめしをする」など、年初がひとつの大きな節目と考える文化が根付いています。
受験や就職・転職が控えている方もいるでしょうし、結婚や出産などのライフイベントを予定している方もいるでしょう。そうした大きな出来事のあるなしに関わらず、年の始めのようなタイミングに、この一年をどう過ごしたいのか、自分がどうありたいのかをイメージすることはとても大切なことだと思います。
『人はなりたい自分になる』という考えに基づいて、今、何が足りないのか、何に努力しなければならないのか、何に感謝し、大切にすべきなのかなど、一度、立ち止まって、言葉にしてみると、ものごとが何でも当たり前にあるわけではないという気づきと共に、ご自分の行動の方向性が見えてくるのではないでしょうか。
忙しい日常が始まってしまうと、なかなかゆっくり今の自分を見つめ直したり、少し先の自分に思いを馳せたりする余裕がなくなってしまうものです。
お正月休みやお正月気分が抜けないくらいの時に「2024年の自分」の年間計画を立てて、今日やるべきこと、今月達成したいことを思い描いておくと、それがたとえ出来なかったり、叶わなかったりしても、理由や原因などが分かりやすくなり、無駄に落ち込んだり、人に八つ当たりせずとも自分を立て直すことができるかもしれません。
『なりたい自分』を見える化して、一日一日を大切に丁寧に生きる、そんな年にしませんか。
認知行動療法はそんなご自分を見える化する際にもとても有効です。
認知行動療法を受けてみたいと思われる方はいつでもご連絡ください。
お待ちしております。
2023/12/26
自分で決めることの大切さ~ものごとを決める時、人の意見に左右されないで自分で決めると自己肯定感が上がります~
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
いよいよ「もういくつ寝るとお正月~」の歌が聞こえてくる年末になりました。
今年は暖冬のせいか、関東地方は割合、暖かですね。
さて、皆さんはこの一年はどんな一年でしたか?
私はとにかく暑い時期が長かったせいか、まずはとっても短かかったと感じています。(歳のせい?)
暑いというだけでヤル気をそがれるようなことも多かったのですが、その間、もう少し涼しくなったら、あれもしようこれもしようと計画を立て、結果的には達成できた年でもありました。
ものごとを計画し、実行するためには、大小たくさんの決めなければならないことがありますよね。
生きていれば楽しいことばかりではないので、時には思いがけない困難に見舞われたり、問題が勃発することもあるでしょう。
そんな時、人は次々と解決に向け、あれこれ決断を迫られることになりますが、あなたはどうなさいますか?
周囲の人の意見を聴いて、それに従うタイプですか?
いろいろ聞いたとしても、自分の意見をしっかり持って実行するタイプですか?
それとも自分ひとりでよく考えて、結論を出すタイプですか?
時と場合によって異なると思いますが、もし、自分の身に起きた出来事で、自分で何とか解決しなければならない時は、最終的には「自分で決める」ということがとても大切です。
誰かに言われたからとか、一般的に~らしいとか、自分の意見に自信がないからなどの理由で、人の意見に流されたり、人任せにしていると、後に思惑と違った時や、残念な結果になった時、後悔することになりますよ。
たとえ、それがどんな結果になったとしても、自分で出した答えや、自分で決めたり選択したことに従って行動したのであれば、納得率が上がりますので、自己肯定感も上げることができるのです。
人生は大なり小なり選択の連続です。
その時、ひとりで突っ走るのはよくありませんが、最終的には「自分で決めることが大切」と覚えていててください。
もうすぐ2024年の始まりです。
新しい年を、どうか自信をもって、前向きに過ごされますように‼
認知行動療法で答えを導き出したいとお考えでしたら、いつでもご相談にのります。
2023/12/20
心療内科を勧められて~頭痛やめまいなどの症状で内科や耳鼻科で診断がつかずに心理カウンセリングにみえる方がいます~
おはようございます。冬の朝は寒いですけど、空気が張り詰めていて気持ちがいいですね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は、カウンセリングを受けるきっかけが、他の医療機関で勧められてというケースが時々あるので、そのことについてお話ししてみようと思います。
体のあちこちに痛みがあったり、めまいがあったりと、不調を抱えていろいろな科のお医者さんを受診した結果、特に病名がつくほどじゃないという方が時折いらっしゃいます。
そうした方はどうやら最後は「心療内科に行ってみてはどうですか」と勧められるらしいのです。
しかし、心療内科や精神科では、出ている症状に対し、抗うつ剤や抗不安薬、睡眠薬などが処方されることを知っている方が「薬には頼りたくない」「薬は依存性が高いと知っているので怖い」といった理由で、カウンセリングルームを探されるというケースが増えています。
日本ではまだまだ心理カウンセリングの認知度が高いとは言えないので、気分がふさぐとか悩み事があって誰かに相談したいと思っても、なかなかカウンセリングを受けてみようということにはならないようです。
まして、体のどこかに痛みがあったり、不調をきたしている場合はその症状を何とかしたいと思ってしまうので、ますますカウンセリングルームの検索にはつながらないのでしょう。
しかし、人間の体はいろいろな形で心に溜まったストレスに対するSOSを発信することがあるということを知っておけば、それが頭痛やめまいや吐き気、時には歯痛、腹痛、下痢や嘔吐などという形で現れた時「もしかして」と思えるかもしれません。
ご自分の体のことは、みんな自分が一番よく知っているとおっしゃいますが、逆に他の人の体になったことがないわけですから、案外、分かっているようで全然分かっていなくて、キャパオーバーにになっていたり、嫌な出来事を記憶から抹殺してしまっていて、感覚が鈍くなっていることもあり得ます。
人は自分に都合よく理解したり、防衛本能でなかったことにしたりできるのですが、実際は体や心の中に埋火のように隠れていたり,おりのように溜まっていくのがストレスです。
それがどんな形で爆発したり、ガスを充満させているのか、ご自分の体や心が出すサインを見逃さないでください。
「心の問題は心で解決できるといいね」というスタンスで、カウンセリングは行っています。
カウンセラーにあなたの悩みを全部吐き出してみる、そこからカウンセリングを始まります。
どうぞ少しだけ勇気を出して、カウンセリングルームにいらしてみてください。
2023/12/13
突然、悲しい出来事が起きたら~人生には思いもかけないことが身に降りかかることがありますが、そんな時、どうすればいいのでしょう~
おはようございます。2023年も残り半月、皆様も何かと気ぜわししくお過ごしではないでしょうか。
日が暮れるのも早く、夕方4時半には暗くなってしまうことも、ますますそんな気にさせているかもしれませんね。
私は今、年賀状の準備を始めていて、まずはお出しする方の名簿を作っているところです。
11月半ばから届き始めた喪中はがきを見ながら、この1年を振り返ってみますと、思いもかけず若くして亡くなった方、大きな病気が見つかって手術をした方、事故でけがをして入院した方などの顔が思い出されました。大切に飼っていたペットが亡くなった方もいます。
人生は思いもかけない悲しく辛い出来事に見舞われることがあるなと実感しています。
もし、ご自分にそんな不幸が降りかかった時、どのように受け止め、対処したらいいのでしょう。
自分が病気やけがをした場合、いわゆる「青天のへきれき」の場合もあるでしょうし、何かの予兆がある場合もあるでしょう。いずれにせよ、心が動揺して、にわかに受け入れることは難しいと思われます。
不安や絶望が襲い掛かって、何も考えられず頭が真っ白になったという表現はよく耳にしますね。
なんで自分がこんなことにと怒りが湧く方もいるでしょう。
そうなった時は変に平静を装わず、泣くだけ泣く、悲しむだけ悲しむことです。
ひとしきり感情を爆発させた後、例えば、ご自分が不安を感じているなら、何に対して不安なのか、憤りを感じているなら、何に対して怒っているのか、紙に書たり日記に書いて外に出してみましょう。
不安や怒りが何に対してなのかがわかると、それを取り除くためにはどうしようと考えを巡らせることができるようになります。
ご自身に禍が降りかかったわけではなく、大切な人が重い病気になったり、けがをしたりした時も同様です。
共に悲しんだり、泣いたり、いつまでも慌てふためいていても、問題は解決しませんよね。
まずは相手の気持ちを察して大きく包み込んであげられるといいですね。そんな時に気休め的な言葉がけは禁物です。そっと傍にいてあげることが何よりだと思います。
1年がもうすぐ終わる12月。
気ぜわしさにまぎれて翌年を迎えてしまわず、少し立ち止まって、ご自分の心に語り掛けるような時間がとれるといいですね。温かいココアでも飲みながら…。
誰かに相談してみようと思うのであれば、いつでもお話をお聴きします。