2021/10/20
自分の中のもうひとりの自分
あなたは自分の中に相対するもうひとりの自分がいると意識したことはありませんか。
信念を貫くようにゆるぎない考え方で生きていると思っても、何かの出来事をきっかけにしたり、年と共に変化する場合もあると思いますが、以前とは違う考え方が浮かんできたり、別の考えと葛藤している自分がいるというような状態です。
人は学習する動物なので、今までのやり方ではまずいのではと考えたり、少し言動を変えることで相手の反応が変わることに気づいたりします。そうした作業をアセスメントシートなどを用いて、外在化といって自分の気持ちや考えを表に出し記録することで、意識的に変えていく、それが認知行動療法です。
自分はどんなものの捉え方の特徴があるのか知って、そこに生きづらさやクセや歪みを見つけられたなら、別の自分、なりたい自分に向かって、変化するチャンスがおとずれているといえます。
私はカウンセリングの中でよく「もうひとりの自分を育てましょう」と提案しています。
もうひとりの自分はできればご自分の肩の上あたりに座らせて、何かいつものクセっぽい考え方や捉え方、よからぬ感情が立ち上ってきた時に「ほらほら、また~になってるよ」とか「落ち着いて~」「その言葉、言っちゃっていいの」とか「勇気を出してやっちゃえ」などと、たしなめたり、応援したり、時にはけしかけたりします。
もうひとりの自分は体の中にいるままだと、強い意見に振り回されたり、今までの考え方に説き伏せられたりしてしまいますので、必ず、体の外に出し、そばで見守ります。名前を付けてあげるのもいいですね。
彼女(彼)こそ、ここぞという時に言葉をかけてくれる無二の親友なのです。
人が死ぬ瞬間まで一緒にいられるのは、誰でもこの「もうひとりの自分」だけですから、その存在を意識し、信頼し、上手につきあっていきたいものですね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”では、認知行動療法を主軸にしたカウンセリングを通して、生きづらさからの解放、人間関係の改善などを一緒に模索してまいります。
いつもの自分に嫌気がさしていたり、今の状態を何とかしなければと思う方は、是非、お気軽にご相談ください。
2021/10/17
あなたのストレス解消法は?
人は大なり小なりストレスを感じた時、何かでストレス解消を試みますが、あなたのストレス解消法は何ですか?
食べること、お酒を飲むこと、友達とおしゃべりすること、好きな音楽を聴くこと、ゲームをすることなど、本当にその方法は多種多様です。
認知行動療法ではアセスメントシートという用紙を用いて、自分がストレスを感じた出来事を書き出し、その時、何を考えどう感じ、どんな行動をしたかを外在化します。外に書いたり話したりすることで、観察したり検証したりできるのです。そして、かかったストレスは放置したりお腹にため込んだりせずに、何らかの方法で少し軽減させることで、高ぶったり落ち込んだりした気持ちを落ち着かせます。
その方法はたくさん種類があった方がよく、今日のストレスは今日の内に解消するのがベストです。
何かあると、いつもやけ食いする、いつもやけ酒を飲む、いつも洋服や靴を買うなど、同じ方法ばかりでストレス解消しようとすると、いつの間にか依存症になったり、健康を害したりしてしまいますので、あまりお金のかからない小さなストレス解消法をいくつか組み合わせて実行するのが、体にもお財布にも優しく、効果が高いとされています。
現代はストレス社会。会社や学校の人間関係や親子や夫婦の問題など、ストレスのない人はいないと言っても過言ではありません。ただ、そのストレスを上手に解消できる人とできない人がいるのです。
さあ、あなたのストレスはどうやって解消しましょう。
コツはひとつ、どれもただ何となくするのではなく、意図的に行い「あ~スッキリした」と気持ちを切り替えることです。
そんなにうまくいかないし、どんどん溜まってきて「爆発しそうだ」とか「私、うつかも」と思うなら、一度、カウンセリングを受けてみるというのはいかがですか。誰かに話を聴いてもらうのはストレス解消法のひとつです。
”キミィ・メンタル・サプリ”は横浜市港南区の上大岡駅徒歩2分のところにあるカウンセリングルームです。
お気軽にお話にいらして、ストレス発散してください。
2021/10/14
食は絆になりうるか
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、本日は、『食は人間関係の絆になりうるか』というテーマでお話させていただきます。
食欲はどんなに年老いてもなくなることはないですし、むしろ、健康のバロメーターとして、食欲が落ちたりなくなった時は心身ともに元気がない時だと分かりますよね。
美味しいものを食べれば、人は幸福感を得られますし、その食で満たされる幸せと満足感のために、日々、仕事や勉強に頑張っているといってもいいぐらいです。
古来、日本には「同じ釜の飯を食った仲」とか「おふくろの味は○○」などという食にまつわる表現があったり「人生最後に何を食べたいか」という質問で盛り上がったりします。
それぐらい人の生活と食事の記憶や要求は密接につながっていると言えます。
社会の人間関係や家庭内の夫婦や親子関係も良好な関係を取り結ぶために食が活用されることは多く「今度一度ゆっくりご飯にでも行きましょう」とか「今夜はあなたの好物の○○よ」など、食を介して人はより親しくなると考えられます。
また、食欲は睡眠欲とは違って、ひとりで満たしてもあまり嬉しくないという性質をもった欲望で、「誰かと一緒に食べるからより美味しい」とか、食べた人に「美味しい」と言ってもらえると作り甲斐があるなど、共有したり評価されたりすることで喜びが増すという特徴があります。
あなたの「おふくろの味」は何ですか?
あなたのお子さんやダンナさんは、あなたの作った料理のどれを「おふくろの味」「妻の得意料理」と思っているでしょう。
食事はお腹を満たすためだけにあるのではなく、記憶に残り、気持ちを豊かにし、ひいては家族や友人など人間関係の絆になりうるものだと思います。
食の満たされている人はストレスが少ないと言いますし、逆にストレスを食で軽減しようとする人も多いでしょう。
是非、皆さんもご自分の食を粗末に扱わず、1回1回の食事を大切にして人生をエンジョイしていただきたいなと思います。
2021/10/10
それ、夫のモラハラです!
世の中にはハラスメントがあふれています。
人間関係に上下が生じ、そこに相手を尊重できない感情や考えがある時、いろいろなハラスメントが起こります。
パワハラ、セクハラ、モラハラ、マタハラ等々。
今日は夫婦のモラルハラスメントのお話です。
夫婦が10組あれば10通りの夫婦のあり方がありますが、表面に見えているご夫婦の様子と家の中ではまるで違うということは少なくありません。年代による違いも大きいような気がします。
夫婦間における夫と妻の関係が上下関係にあり、言葉の暴力で横暴な振る舞いをすることをモラルハラスメント、略してモラハラと言います。
例えば、
①パートナーをおとしめる
②暴言を吐く
③常に相手を否定して認めない
④うそをつく
⑤自分を正当化して、間違いを認めない
⑥パートナーに異常に嫉妬したり、束縛する
⑦子どもにパートナーの悪口を言って利用する
⑧傲慢な態度をとったり、細かいルールを押し付ける
⑨人前でパートナーをディすったり、マウントを取ろうとする
これは夫が妻に対して行う場合もその逆もありますが、主に妻に対し、こうした態度をとる夫が多い気がします。
あなたに心当たりはないですか?あなたのパートナーはどんな風にあなたに接していますか?
日本の文化的背景からいうと、「亭主関白」「かかあ天下」の言葉が示す通り、夫婦関係が平等ではなく上下関係にあるご夫婦は多く、昔から「夫婦なんてそんなもの」と捉えている方もいると思います。
しかし、夫のこうした言動が妻を傷つけ、心を蝕んでいるとしたら、それはれっきとした「モラハラ夫の被害者」なのです。
耐えながら生活するのか、はたまた離婚か、それとも変化を試みるのか。
カウンセリングを通して、ご自分を見つめ直すことから始めるのも一法です。
2021/10/06
母親と子ども こじれる理由
親子の問題とひと口に言っても、ご自分が親の立場なのか子どもの立場なのかで問題の見え方は大きく違ってきますよね。
今日はご自分が親(母親)の立場で子どもとうまくいかないというお話です。
当カウンセリングルームでは「自分の子どもなのに愛せない」「子どもに強く当たってしまう」「虐待まがいの態度をとってしまう」といった親子問題を抱えたお母さんのご相談を、時々、受けます。
女性は子どもを妊娠・出産するという体験を経ると「母親」という大きな役割を引き受けることになり、子育てという責務を同時に背負わされてしまいます。子育ては本来、父親と母親の両方で引き受けるべきものですが、子どもを産むという作業が母親にしかできない上に、日本の社会の構造、文化や伝統といったものの影響で、どうしても母親である女性の負担が重くなっているのが現状です。
そのことを素直に受け入れ、子育てにいそしめるお母さんもいますし、「なぜ、わたしばっかり」とアンバランスな家事や育児の大きな負担に悲鳴をあげるお母さんもいます。そして、その大変さを気づくと子どもに当たり散らすといったお母さんもいます。また、我が子を自分のもののように扱い「こうあるべき」「〇歳ならこのぐらいできるはず」などと過度な要求をして、思い通りにならないと怒るといったお母さんもよく見ます。
あなたはどんな母親ですか?
親子関係は良好ですか?
親子の問題は家庭の中にあるので表面化しづらく、客観的な指標も少ないのでこじれてしまいがちです。
当カウンセリングルームは横浜市港南区の上大岡駅から徒歩2分のところにあります。
親子関係がこじれて、子どもとどう接していいかわからなくなっているなと思ったなら、一度、カウンセリングを受けてみませんか?