2021/10/03
カウンセラーが大切にしていること
カウンセリングを行う際、カウンセラーとしてとても大切にしていることがあります。
それは『ラポール=信頼』といって、クライアントさんといかに信頼関係を築くかということです。
クライアントさんは「最近、とても嫌なことがあった」「長年、悩んでいて解決できないことがある」など、ひとりではどうしようもない状態だったり、相談できる人が誰もいない環境だったりで、いよいよ困り果ててカウンセリングを受けにいらっしゃいます。
そんな重苦しい胸の内を誰かに聴いてほしい、何かアドバイスが欲しいと、いろいろ検索した結果、ひとりのカウンセラーの前にやってきてくれているのです。
そこでは思い切ってとてもプライベートなこと、人には聞かれたくないことをお話になるわけですから、カウンセラーはまずは親身になって耳を傾け、お話を伺うことが何より大事だと思っています。そして、少しでも早くクライアントさんに信頼していただけることによって、より正直な気持ちを吐露していただけると考えています。
だいぶ前の話ですが、私はクライアントさんに認知行動療法のことを分かっていただきたいあまり、セッションの後半、その説明に時間を割いて熱弁をふるってしまい、「ちっとも私の話を聴いてくれないんですね」とお𠮟りを受けたことがありました。私は本当にハッとして、クライアントさんは思い切って悩みを打ち明けにいらしたのに、まだ十分にお話ししきれていなかったんだなと大いに反省しました。
クライアントさんがカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原を相談相手に選んでくださったことを重く受け止め、真摯にお話を伺うことがまず重要です。
そして、この先もここに通って「自分を変えたい」と思っていただけるようなラポール=信頼関係を築くことが何より大切だと思っています。
2021/09/30
なぜ”女性限定”のカウンセリングルームなのか
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
”キミィ・メンタル・サプリ”は女性限定のカウンセリングルームです。
ご夫婦の問題でご相談の方は、初回だけおふたりで来ていただき、2回目以降は相手がいたのでは正直にお話ができないでしょうから、男女別々にセッションいたします。しかし、それ以外は基本、”女性限定”とさせていただいています。
なぜかと申しますと、もし、私が相談する側だったら、女性のカウンセラーに話を聴いてほしいからです。
初めてのカウンセリングルームに行って、初対面のカウンセラーに会って、自分の悩み事を打ち明けなければならない時、男性のカウンセラーだったら「本当に分かってもらえるのか」とか「この人に悩みを打ち明けるのちょっと恥ずかしいな」と心配になると思うのです。
「もちろん男性のカウンセラーでも相手はプロなんだから分かってくれると思うけど、女性の悩みは女性のカウンセラーの方が話しやすいし、分かってもらえるんじゃないかな」
そんな風に考える女性はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
カウンセラーとしても、同性なのでより親身になってお話を伺える気がします。
当カウンセリングルームでのカウンセリングは、必ず、萩原季満野が担当いたします。
というわけで、相談者さまの目線とカウンセラーの目線の両面から、”女性限定”とうたうことで安心していただけるのではないかと考えています。
2021/09/26
認知行動療法って何?
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ここ数年、テレビの情報番組や雑誌などでも「認知行動療法」という言葉がよく使われるようになった気がします。認知行動療法は数ある心理療法のひとつですが、その言葉を聞くたびに世間の人にはどのように理解されているのかしらと少し心配になります。
そこで、今回は認知行動療法を始める前のはじめの一歩「自動思考」についてお話ししようと思います。
人は朝起きて寝るまで、意識するとしないに関わらず、ひっきりなしに自動思考が浮かんでは消え、浮かんでは消えています。その浮かんだ自動思考に基づいて何か言葉を発したり、行動を起こしたりします。
例えば、朝起きた時、「あ、ちょっと寒っ!昨日より気温低いかも。でも、いい天気~。秋だね~」などと次から次へと自動的にいろいろな思いや考え、イメージなどが沸き上がってきます。その結果、「何着ようかな。1枚羽織るものを持った方がいいかも」などと行動に移すことが出来るのです。
その自動思考は同じ事象を前にしても、人それぞれ全く違うことがあります。それが感じ方や考え方の違いになるのですが、その違いは長年の経験、育った環境、接してきた人の影響を色濃く受け、よく言えば個性を持ち、悪く言えばクセっぽかったり歪んだりもします。
自動思考がクセっぽかったり歪んだりすることに由来して、人間関係がうまくいかない、親子でしょっちゅう衝突するなどのお悩みをひも解き、少し考え方や感じ方を変えて生きやすくする、それが認知行動療法です。
2021/09/23
親子問題に悩む母親の共通点
横浜市港南区のカウンセリングルーム"キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は親子問題に悩んでいらっしゃるお母さんには共通項があるというお話です。
その共通項とは、皆さん「子どもをしっかり育てなければ」「立派な大人に育て上げなければ」という責任感がたいへん強いということです。
それは一見とてもいいことのように思えますが、「親としての責任」という美名のもと、常に指示・命令したり、自分の言ったとおりにしないと腹を立てたりと、子どもの人生なのに親の思い描いたとおりにさせようとするお母さんの何と多いことでしょう。子どもに良かれと思ってしていることやかけている言葉が、子どもを誘導し、時には圧迫したり追い詰めたりしていませんか。
元来、子どもは親、特に母親に褒めてもらいたいという願望を持っています。
それなのにちっとも褒めてくれないばかりか、何かというとすぐ叱られたり、常に期待に応えなければと思っている子どもはいつの間にか親の顔いろばかりうかがうようになってしまいます。
「子どもとの関係がうまくいかない」「何か自分の子育ては間違っているのではないか」、あなたはそんなお悩みを抱えていませんか。
それは子どもさん自体に問題があるのではなく、あなたの子どもさんへの接し方に問題があるのかもしれませんね。
2021/09/19
悩みの多くは人間関係にあり
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ホームページを新たに開設いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は近年、よく伺うことのあるお悩みについてお話しします。
人はひとりで生活しているわけではないので、周囲の人間関係がうまくいかないことで悩まれることがほとんどです。
相手は夫や妻、子どもといった家族のこともあれば、恋人や友人、会社の人間関係だったり、嫁姑問題だったりと様々です。
それらの悩みは相手との距離の取り方がうまくいかないことに起因することが多く、相手に踏み込まれたり、踏み込もうとしたり、圧力をかけられたり、かけたり。それぞれの立場や立ち位置を上手に保てず、傷ついたり傷つけたりしていると感じています。
コロナ禍で人との距離感が以前とは違ってきていて、うまくいかないということもあるでしょう。
カウンセリングの場では、自分を正直に出すことで、自分の意見や感じ方を客観的に見つめることが出来ます。
問題解決はまず、そこから始まります。