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2021/11/24

マウントを取ろうとする男たち

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをお読みいただき、ありがとうございます。

本日はご夫婦や恋人間での男女のあり方のお話です。

『男女は平等である』というのが周知の考え方ですが、男女は同質というわけではありません。
共通の部分もたくさんありますが、男女差がある部分やそれぞれの得意な部分にも違いがありますね。

カウンセリングにいらっしゃるクライアントさんで、夫やパートナーのこういう部分が許せないというお悩みとして「上からものを言う」「決めつけてものを言う」「命令してくる」「人前でバカにする」など、男性がマウントを取ろうとすることに我慢がならないと訴える方が大勢いらっしゃいます。
マウントと取るとは、オスがメスに対する行為、上位のものが下位のものにする行為として動物界ではよく見られることですが、人間の社会では男女平等の教育がなされて久しいので、こうした態度をとられると、女性はムカつくしイライラしてしまいます。

日本の状況はまだまだ遅れていて、社会的な男女格差も大きいですし、夫婦や恋人間といった個別の男女間の意識も古めかしいこうしたマウンティング男の横暴を許していると言えます。
マウントを取ろうとする男性は、総じて内と外の態度が違う、いわゆる器の小さい男性が多いように見受けられますが、どこかで自分を大きく見せたい、エラく見せたい願望が、家庭内やプライベートな間柄で露呈しているのかもしれません。

さあ、そんな夫やパートナーとどう向き合えばいいでしょう。
認知行動療法では、まず、ご自分が何に対しどんなストレスを感じているのか、外在化といって話したり書いたりして見える化して検証していきます。
客観的に観察し分析することで、解決の糸口を探ります。

カウンセラーはあなたの心の伴走者です。
ぜひ、お気軽にご相談ください。お待ちしております。

マウントを取ろうとする男たち
マウントを取ろうとする男たち

2021/11/21

夫婦の価値観の不一致問題

ご夫婦がうまくいっていない時や離婚の理由に「性格の不一致」という表現をしますが、はたして性格がそんなに一致している夫婦が世の中にどれほどいるのでしょうか。

人間はひとりひとり生まれも育った環境も何もかも違うのですから、性格は違って当たり前のことではないでしょうか。ただ、その違うということを最初から認めて、相手を理解しようとするのか、歩み寄るのか、その努力ができる相手かどうかということが夫婦の仲の良し悪しを決めているといえるかもしれません。

性格が似ている同士だとうまくいくのでしょうか。性格はまるで逆だけど、それが面白いと捉えて仲の良いご夫婦もいますので、十組いたら十通りの夫婦のあり方があるのだと思います。

ただ、そんな様々なご夫婦のなかでふたりの価値観が大きく違っている場合は「それは面白い」とはならず、双方が理解しがたく、歩み寄りがたく、悩ましい問題を引き起こしがちです。
特に金銭感覚つまり、お金に関する考え方や使い方などの価値観の違いは、生活そのものに影響を及ぼし夫婦の破綻の原因になることが多いようです。
お金に関する考え方や使い方の価値観は、成育歴にも関係し、幼いころからの親の教育・しつけ・環境など、長い時間かかって作られたものなので、そのお金の問題がたとえ本人の生活に支障をきたすような場合でも、本人さえ簡単に変えることが出来ないのです。

こうした決定的な価値観の違いに気づいたご夫婦がうまくやっていくことややり直すことのハードルはとても高いと言えますが「おふたりがこの先どうなりたいのか」「ご自分がどうなりたいのか」をしっかり見据えて取り組む必要があります。
その時、同じ方向を見て歩みだせないのであれば、別々の道を歩むという選択肢も考えた方がいいかもしれませんね。
そのぐらいご夫婦の金銭的な価値観の違いは大きな問題だといえるのです。

横浜市港南区でカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”を開設しております。
どのような問題でも、お気軽にまずは相談にいらしてください。

夫婦の価値観の不一致問題
夫婦の価値観の不一致問題

2021/11/17

毒親ってどんな親のこと?

こんにちは。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は最近話題の「毒親」についてのお話です。
ここ数年、「毒親」という言葉が流行語のように使われるようになりました。
心理学上の名称ではないので、はっきりとした定義があるわけではありませんが、親に毒というインパクトの強い言葉がついているせいか、ある意味、気軽に使われているような気もします。

「毒親」の言葉の意味としては、虐待まがいの暴力をふるう、口汚く子どもをののしる、手作りの料理を与えない、栄養バランスも何もないいい加減な食事しか与えない、清潔な衣服を与えない、衛生的な生活環境を与えないなど、親としてあるまじき態度で接する親のこと、それも大体は母親を指していることが多いようです。
当然、その子どもは親から愛情を受け取ることはなく、自分ではひとりで生活できない時期に、いつ見捨てられるか、いつ暴力を振るわれるかといった不安の中、孤独にさいなまれながら生きていたといった成育歴です。
幼少期の記憶、思春期の記憶がそうした辛いものしかない子どもは、大人になってもうまく人間関係が結べないことが多く、問題を起こしがちです。

「毒親」の定義ははっきりとはありませんが、その人が自分の親は毒親だ、自分はそのせいで心や体に傷を負ったと思えば、その親は「毒親」なのでしょう。
残念ながら、今から毒親そのものを変えることも謝罪させることも難しいですし、毒親からされたことの記憶をなくすこともできません。しかし、親子関係の距離を上手に取って、傷ついた自分を癒すことはできます。

何をもって、自分の親が毒親だと思うのか。
どんな毒があなたを苦しめ、今も傷ついているのか。
そこに解毒剤ともいえるカウンセリングなりホームワークなりが見つかれば、あなたはきっと楽になるはずです。

毒親ってどんな親のこと?
毒親ってどんな親のこと?

2021/11/14

アダルトチルドレンかもというお悩み

私は横浜市港南区でカウンセリングルームを開設して11年ほどになりますが、その間に、何回か「私はアダルトチルドレンかもしれません」というご相談を受けました。

ご自身は長いことご自分の生きづらさや親御さんとの葛藤を抱えていて、ネット等で調べた結果、自分はAC(アダルトチルドレン)かもしれないと思われるようです。

アダルトチルドレンとは、ご自分が安全な場所として機能しない家族の中で育ち、言葉による暴力や虐待、性被害などを受けたことが影響して、大人になっても様々な人間関係の問題や生きづらさを感じている人のことを指します。
日本語に直訳すると「おとなこども」みたいになるので、何のことかわかりづらいですが、そのAC(アダルトチルドレン)の心の中にいる幼い頃の自分(インナーチャイルド)はその成育歴のせいで、大人になった今でも泣いていたり傷ついていて、決して癒さることなく空虚な気持ちやいつか大切な人に見捨てられるのではというような不安を抱えています。

日本ではアダルトチルドレンという言葉が、少し独り歩きしているようなところがあり、時折、雑誌やテレビの情報番組などで見聞きすることがあります。しかし、自分はそうかもしれないと思っても、実際、どうしたらそうでなくなれるのか、どこに行ったらインナーチャイルドを癒すことが出来るのか、全く分からないというのが現状だと思います。

「アダルト・チルドレン 癒しのワークブック」西尾和美著といったAC関連の書籍やワークブックなども出ていますが、まずは誰かに自分の話を聴いてほしい、自分の辛さを分かってほしいと思った時は途方に暮れてしまうかもしれません。
当カウンセリングルームは”認知行動療法”を主軸にカウンセリングを行っていますが、”空椅子の技法”を用いてインナーチャイルドに会いにいったり、”スキーマ療法”で成育歴まで遡ってご自分を見つめ直し、再出発をするお手伝いをしています。
ご興味のある方は、まずはお気軽にご相談ください。
お待ちしております。

アダルトチルドレンかもというお悩み
アダルトチルドレンかもというお悩み

2021/11/11

白黒思考って何?

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は「白黒思考」についてお話ししたいと思います。

白黒思考とは、ものごとの判断基準が、善か悪か、好きか嫌いかしかないような極端な考え方のことをいいます。
ある意味、明快だし潔いとも言えますが、ものごとはそんなに単純ではありませんから、白か黒の考え方や見方の間にグレーの部分が多く存在します。
人の意見をすり合わせて、協力してものごとを進めたり、悪い面だけ見ないで良い面にも着目して公平なものの見方をするなど、白か黒かの間を理解し、観察することがとても大切です。
人間関係をうまく結ぶことや、社会のルールに則って共同生活を営む上で、こうした多角的なものの見方や考え方は必要不可欠なのですが、時折、それが上手にできない考え方や性格の方を見かけます。
白黒思考の方は、ものごとを柔軟に考えることが出来なかったり、人には様々な考え方があることが受け入れられなかったり、ある時、急に一転して考えが変わったりするので、その極端な言動は周囲を振り回し、困惑させてしまいます。
また、順調にものごとが運んでいる時は自信を持てていたのに、何か少し失敗したりつまづいただけで、自暴自棄になって自己肯定感がすごく下がってしまうような方もいます。

「白黒思考」は「オール・オア・ナッシング思考」や「ゼロ百」などという言い方もあります。
いずれも意味は同じようなものです。
思い込みが激しい、ものごとの一面しか見ようとしないタイプの人に見られるこうした思考のスタイルも、もう少し引きで観る、客観的に観る見方を身につけることで、もっと上手に人と接したり、楽に人生を捉えることが出来るようになり、生きることが楽しくなるのではないでしょうか。

どうも自分の考え方や感じ方にはクセがあって、「息苦しいな」とか「生きづらいな」とお感じの方は、一度、当カウンセリングルームで『認知行動療法』をお試しになってみてはいかがでしょうか。

白黒思考って何?
白黒思考って何?