2021/12/17
『義母がウザい』という問題
2021年も半ば、この頃になるとどこのご家庭でもお正月をどこでどう過ごすかという話題になるのではないでしょうか。
コロナ禍で、ほとんどの方が家族だけで自宅で過ごした2021年のお正月でしたけど、その反動もあって、2022年のお正月はご自分の実家や夫の実家に行ったり、ご自宅に親族が集まったり泊まったりすることが増えるかもしれませんね。
そうした時、ふだん一緒に暮らしていない親の世代と子どもの世代では、何かとものの考え方の違いや常識とする基準の違いからか、もめごとが勃発するという話をよく聞きます。
タイトルには『義母がウザい』と義母だけを悪者のように書きましたが、たとえ自分の親や子でも、親世代と子世代では考え方が違うので意見が合わないことは大いに考えられます。
それはジェネレーションギャップのこともありますし、住んでいる地域差のこともありますが、お互いに自分のものさしで相手の言動を計ろうとするので、なかなか歩み寄ることが出来ず、お互いに批判的になり、せっかくの休日、久しぶりの再会なのに憂うつな時間になってしまいます。
「男女はこうあるべき」「嫁はこうあるべき」「孫はこうあってほしい」など親世代の願望は子世代にとっては押し付けられた古い考え方で『イマドキ』ではないと捉えられることが多く、窮屈で、なぜ従わなければならないのかと反感をもつ子世代もいるのではないですか。
この問題は本当に古くて新しい問題で、今の親世代が子世代だった頃にもありましたし、また、今の子世代が親世代になった時にも、きっと子世代との間に起こりうる問題なのです。
相手の立場や気持ちになって、それぞれが想像力を働かせ、どうしたら円満で楽しい時間を過ごせるのか考え、行動に移すことが出来たらいいのにと思うばかりです。
結局、人はひとりでは生きていないので、お互いに分かり合おうとする努力なしには、どんな相手ともうまく生活できないものだと思います。
会いたくても会えないコロナ禍を経験した私達だからこそ、お互いを思いやり、それが数時間だけのことだったり、数日間かのことだとしても、楽しいお正月休みだったと思える時間を過ごしていただけるようにとお祈りしています。
毎年、年末年始にはカウンセリングを受けてみようと思う方が増えます。
年が改まるこの時期、何かをリセットしたり、人間関係を見つめ直すのにはいい時期なのかもしれません。
当カウンセリングルームでは『認知行動療法』を用いて、自分を見つめ直すお手伝いをしています。
新しい年を新しい気持ちで迎えたい方、どうぞお気軽にお声をかけてください。
2021/12/12
女性が女性カウンセラーを求める心理
本日は女性がカウンセリングを受けようと思った時、カウンセラーは女性がいいと思う心理についてのお話です。
日々の生活の中で、人間関係でもめたり、うまくいかなくて悩むことや、自分自身の生き方の問題で辛くなったり迷ったりすることがあるかと思います。
そんな時、ご自身で解決できればそれでいいのですが、時には、誰かに話を聴いてもらったり、相談にのってもらいたい時もあるのではないですか。
その誰かにあたる友人がいたり、家族がいる場合もありますが、他人の方がいい、プロの方がいいと思った時に登場するのが、心理カウンセラーにカウンセリングを受けるという選択になろうかと思います。
心療内科や精神科を受診するという選択肢もありますが、実はここではお薬は処方されますが、まずは長時間、お話をじっくりお聴きしてカウンセリングするということはないのが現状です。
「心の問題は心で解決できるといいですね」というのが心理カウンセリングの考え方です。
さて、女性の悩みごとは具体的にはどんなことが多いと思いますか。
ご自身の問題のこともありますが、周囲の人間関係、つまり、夫やパートナー、恋人、子ども、母親、父親、義父母、兄弟姉妹、会社の人間関係など、女性が女性の立場で経験する人間関係の問題が多くなるのは当たり前と言えば当たり前ですね。
そうした問題について、話を聴いてもらう相手は、やはり同性のカウンセラーの方がいい、男性カウンセラーより分かってもらえるのではと考えるのは自然のことのように思います。
しかも、子育てに悩んでいるなら子育て経験者、夫との夫婦問題なら既婚のカウンセラーなどと、共通項がある女性カウンセラーの方が安心を覚えるかもしれません。
当カウンセリングルームのカウンセリングは、女性で既婚、子育て経験ありの萩原が担当いたします。
あなたの「分かってほしい」の気持ちに応えられるカウンセラーをお探しなら、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”を、是非一度ご検討ください。
お待ちしております。
2021/12/07
カウンセリング受診は隠すようなことではない
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
本日は、心理カウンセリングが皆さんの生活の中で、どのような位置づけであってほしいかというお話です。
私のクライアントさんで、すでに2年ほどカウンセリングに通っていらっしゃる30代女性が、ある時、こんなことをおっしゃいました。「今、告白されて、おつきあいを始めようと思う男性がいるんですけど、おつきあいする前にカウンセリングを受けていることを言わないのはまずいでしょうか」と。
それは裏を返せば、カウンセリングを受けていることは、あまり人には知られたくないと思っているということでしょうか。
人は生活している中で人生の選択に思い悩むことや、何となく人間関係がうまくいかないこと、人を傷つけたり自分が傷ついたりすることがあるのではないですか。自分ひとりではなかなか解決できないことにぶつかる時もあるでしょう。
それは特別な人だけに起こるわけでも、その方が弱いからでもない、誰にでも起こりうることです。
そんな時、自分の思いや考えを誰かに聴いてもらったり、自分の考えを整理したり、気持ちを整えて前を向くためにカウンセリングを受けることは、周囲に秘密にしておくようなことではないと思いますがいかがでしょうか。
私はカウンセラーはかかりつけのお医者さんのような存在で、何か体調や精神状態が思わしくない時に、まず最初に相談する「心のかかりつけ」を目指してカウンセリングルームを開設しました。
何のストレスもない毎日を送っている人はほとんどいないといわれるストレス社会の日本で、何かあったらプロに相談してみるというのが心理カウンセリングです。
受診までにすごく逡巡したり、受診していることを後ろめたく思ったりせずに、もっと明るく前向きにとらえていただけると嬉しいです。
2021/12/02
人の目や他人の評価が気になる心理
今回は自分の行動の際に、人の目や他人の評価が気になるかというお話です。
日本人特有の考え方かもしれませんが、子育てをする上でとか、夫婦間の問題なのに、なぜか人の目や他人の評価をとても気にしながら行動するという方が大勢いらっしゃいます。
自分はこう思うとか、こうしたいからするといった自分基準の指標で判断するのではなく、「そんなことをしたら他人様が何というか」とか「人様に恥ずかしくないようにしないと」といった人の目を意識した考えはどこから来たのでしょうか。
そういうことを気にする方に「誰かに何か言われたの」と訊いても、実際に人に何か言われたわけでも笑われたわけでもないのに、なぜか、どこの誰とも分からない人の目や世間の評判といったものに振り回されてしまうようです。
ひとつにはその方の親御さんがそうした価値観でその方を育てたせいで、大人になっても自分や家族の行動規範にそうした考えを当てはめてしまうというケースがあるでしょう。
また、日本の文化というか背景として、横並び主義や悪しき平等主義など、みんなと同じことがいいこと、規則を守ってはみ出ないようにするのが一番といった考え方が影響しているとも言えます。
もちろん学生も社会人も、学校や会社のルールに則って生活することは求められていますが、「人の目」や「世間様」というようなあいまいな基準で自分や夫、子どもなどをコントロールしようとするのはいかがなものでしょうか。
ご自分の考え方や感じ方が何か変だなとか、なぜか息苦しいなと感じたら、何があなたを縛っているのか、認知行動療法で探ってみてはいかがですか。
同じことも角度を変えて見つめ直すことで、別の解決法が見つかるかもしれません。
ご自分の心の棚卸をして、整理整頓し、新しい一歩を踏み出す、そうしたことを目指すのが認知行動療法です。
人間関係や親子関係、ご夫婦の問題などでお悩みの方は、是非、お気軽にご相談ください。
カウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”は京急線上大岡駅より徒歩2分です。
2021/11/28
なぜ母親は「早くして!」と子どもを急かすのか
子育ての悩みは本当に数限りなくあると思いますが、子育て中のお母さんが必ずと言っていいほど口にする言葉が「早くして!」ではないでしょうか。
朝の一番から「早く起きなさい」「早く着替えなさい」「早く食べなさい」「早くしないと遅刻するわよ」とどこの家庭のお母さんも怒鳴り声をあげながら子どもたちを急き立てます。
それは帰宅してからも続きますし、幼児の時だけでなく、大きくなってからも続くのです。
なにをそんなに急いでいるのか、早くやり終えることでどんないいことがあるのか、もちろん遅刻してはいけないし、他の子より早くオムツが取れたり、早く九九が言えるようになったらいいとは思いますが、客観的に観てその命令口調、ヒステリックな表情など、子どもにとってお母さんがどんな風に見えているのか心配になります。
「這えば立て、立てば歩めの親心」という言葉をご存じですか。
ひとつのことが出来たら、すぐまた次のことが出来るようになってほしいと思う親の気持ちを表した言葉です。
親というものは、何もできなくて泣くことでしか表現手段を持たない赤ちゃんの我が子が、1日でも早く生きる術を身に着け、順調に成長することを願っています。
こうした気持ちは子どもがいくつになっても際限なく続き、要求はエスカレートし、出来たことはできて当たり前という感覚に陥り、兄弟やよそのお子さんと比べたり、幼い頃の自分と比べたりして、遅かったり出来なかったりすることにイライラするという感情を生んでしまいます。
もし、お子さんがわざとものごとを遅くやっているとしたら、何か理由があるのかもしれませんし、そのお子さんのスピード感や生活のリズム感から考えて、特段遅いわけではないということも考えられます。
母親の「早くして!」と365日子どもを急かすその心の深層心理を探ってみると、思いがけない気持ちが隠れているかもしません。
認知行動療法や空椅子の技法などの心理療法は、こうした心の奥に潜んでいる心理にフォーカスすることが出来ます。心豊かに楽しんで子育てするために、一度、ご自分の気持ちをリセットするのもいいかと思います。
どうぞお気軽にご相談ください。