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2022/01/16

人はなりたい自分になる

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日もブログをお読みいただきありがとうございます。

横浜の上大岡駅の近くで認知行動療法を主軸にしたカウンセリングルームを始めて約10年が過ぎました。
いろいろなクライアントさんとお目にかかり、認知行動療法をやってみようと決められ、数回から長い方では2年3年と通っていらっしゃる方々を拝見していて思うことがあります。

「人はなりたい自分になる」ということです。

初回、「もう自分ではどうしたらいいかわからない」「誰かに話を聴いてほしい」「誰かに相談にのってほしい」の一心で、多くのカウンセリングルームを検索した結果、私のところにやってきてくださったクライアントさん。
最初はどこから話したら分からないほど思いがあふれ、それが涙になって零れ落ちるという方もたくさんいらっしゃいます。
カウンセラーの私は、クライアントさんの気持ちが少し落ち着き、ゆっくりお話をされ、ひとしきり吐き出せたかなと思うあたりで、必ず、こうお尋ねします。
「あなたはどんな風になりたいですか?」

その質問にしばし呼吸をおいて、
「明るい自分を取り戻したい」
「もっと前を向いて歩きだしたい」など。

そんな風にどうなりたいかを明確にイメージできる人こそが、認知行動療法を行って、新しい一歩を踏み出せるような気がします。

自暴自棄になって、闇の中でもがき苦しんでいるだけでは、なかなか扉は見つかりません。
未来の「なりたい自分」を信じて、変わろう変わりたいのその心が、あなたを動かします。
カウンセラーはあなたに寄り添い、扉を開けるお手伝いをいたします。
どうぞお気軽に声をかけてくださいませ。

人はなりたい自分になる
人はなりたい自分になる

2022/01/11

客観視することの大切さ

こんにちは。
横浜市港南区でカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”を開設している萩原です。

本日は「時には自分を客観的に見つめることが大切」というお話です。

年末年始にご実家に帰省したり、いつもは会わない親戚や友人に会ったという方も多いのではないでしょうか。
そんな日常的には交流のない人と久しぶりに再会し、食事や寝泊りを共にするという時間を過ごされると、何かしら気づくことがあった方もいるかもしれません。

そういう時、人はいつのまにか「客観的に観察する目」になっているもので、いつもの生活の中では分からなかったことに気付いて新鮮に感じられたり、良きにつけ悪しきにつけ自分のことに「気付き」を得られるのです。

・日々の生活の中で自分を卑下したり、自己肯定感を高く持てずにいた人が、他の人の生活や言動の中に救いを見出し、安堵感を覚えたりする。
・普段、口うるさく子どもを𠮟りつけていた母親である自分が、親戚の子と比べ我が子が定義正しくしつけられているのを見て、自分が口うるさく言い過ぎていたと感じた。
・親兄弟と昔話などする機会に、子どもの頃や若かった頃の自分を回想し、今の自分の悩みがバカらしく思える。
・年老いた親が、自分が子どもだった頃の親のイメージとは全く違っていたことに驚き、また、その老親が孫たちに接する様子を見て、新たな一面をみた思いがした。
などなど…。

いかに自分が固定概念に縛られていたかを知ったという人もいるでしょうし、もっとおおらかにくよくよせず生きていこうと思った方もいるのではないですか。
日常で関わりのある人間関係は限られていることが多く、住んでいる地域と行動範囲も限定的です。
その枠が急に拡がった時、人の視野も同時に拡がり、いつもとは違うことに気付くことが出来るのでしょう。
皆様が2022年を前向きに楽しくお過ごしになれるよう、心からお祈りしています。

客観視することの大切さ
客観視することの大切さ

2022/01/04

一年の計は元旦にあり

明けましておめでとうございます。
2022年が美しい夜明けと共に始まりましたが、皆様はどのようなお正月をお過ごしになられましたか。

「一年の計は元旦にあり」という言葉が示すように、一年の始まりに「今年こそはこんなことを始めたい」とか「今年はこういう年であってほしい」と願う方は多いのではないでしょうか。

でも、誰もが前向きな年始めを迎えられるわけではないので、人がお正月気分で浮かれていたり、冬晴れの晴天だというだけで、逆に気分が沈んでしまっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

あなたの目下のお悩みはどのようなことですか。ひとりで何とかなりそうですか。
気持ちや考えが袋小路に入ってしまって抜け出せなかったり、がんじがらめになっていて解きほぐせなかったりしていませんか。
当カウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”は横浜市港南区にある女性限定のカウンセリングルームです。
女性の悩みは女性のカウンセラーに聴いてほしいという悩める女性のために開かれました。
女性の抱える人間関係の悩み、女性だからこそ被っているハラスメントの悩み、女性の進路や人生の選択など、女性特有の悩み相談を受け付けています。

自分ひとりで悩んでいても迷いが生じたり、考えが堂々巡りになったり、答えが見つからないと感じているなら、プロに相談して解決の道を探すのもひとつの方法です。
「お薬に頼らず、心の問題は心で解決できるといいね」というのが心理カウンセリングのスタンスです。
当カウンセリングルームは『認知行動療法』を主軸に、必要に応じて[空椅子の技法』や『スキーマ療法』なども用いて、あなたの進むべき新しい一歩のお手伝いをしています。

年の始めにスイッチが入らない、なかなか前を向くことが出来ないとお悩みなら、少し勇気を出して心理カウンセリングを受けてみてはいかがですか。
いつでもお待ちしております。

一年の計は元旦にあり
一年の計は元旦にあり

2021/12/27

完璧主義はほどほどに

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
2021年も年の瀬の27日、後4日で新年ですね。

今年最後のブログは「完璧主義の方の悩み」についてのお話です。

世の中には完璧主義で、ものごとの目標を立て、必ず最後まで遂行しないと気が済まないといった立派な考えを貫いている方が数多くいらっしゃいます。
完璧主義の方はたいていこだわりが強く、自分に厳しく、こうでなければならないといった思いに忠実にものごとを進めようとします。それはとてもいいことですし、そうありたいとも思いますが、実は完璧主義の方がもたらす弊害もありますし、完璧主義ゆえに抱える悩みもあるようです。
それは完璧主義を自分に向けて発動している内はいいのですが、人にも同じく完璧を求めてしまうということです。
仕事においては会社の同僚や部下に対して、家庭においてはパートナーや子どもに対して、常に完璧を求めるような言動をしてしまうので、相手はそれに応えられなかったり、高圧的と取られてしまったりしてトラブルを起こしがちです。
完璧を求めるあまり、強い口調や命令口調で相手に要求したり押し付けると、その言葉を受け取った側が傷ついて、モラハラやパワハラを受けたと感じることも少なくありません。

自分は完璧主義で「こうでなければいけない」とか「いついつまでにここまでに到達しなければ」とか「絶対~してみせる」と頑張るタイプだと自覚症状のある方は、あまりその度を越して自分を追い込んだり、相手に高い要求をしていないか、一度、立ち止まって観察してみてください。
人にはキャパシティというものがありますし、人生ほどほどで楽しくというスタンスで生きるのもいいものです。「知足」という言葉をご存じですか。足るを知るといって、ただただ高みを追い求めたり、どこまでいっても満足しないのではなく、ちょうどいいところを見極めることも大切だという意味の言葉です。
そして、人にも無理な要求をせず、努力を認め、その人の能力に合った結果が得られれば良しとするといった人間関係が結べるといいのではないでしょうか。

さあ、あなたは2022年をどんな一年になさりたいですか?
「一年の計は元旦にあり」という言葉があるように、年の初めはその年の目標を立て、どんな行動を起こそうか考えるいいタイミングですね。
皆様が良い一年を過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。

何かリセットして新しい一年を始めたいと思っていらっしゃる方、どうぞお気軽にご相談ください。

完璧主義はほどほどに
完璧主義はほどほどに

2021/12/23

人は都合よく自分のことを話す

横浜市港南区で女性限定のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”を開設している萩原と申します。
当カウンセリングルームは女性限定とうたっていますが、お悩みの内容がご夫婦の問題の場合は奥さんだけでなく旦那さんにもセッションに来ていただくことになります。
初回はお二人で、2回目以降は別々にという場合と、初回は女性だけが見え、2回目以降に旦那さんも見える場合とがありますが、カウンセリングをしていて毎回、思うことがあります。
それは別々にカウンセリングルームにいらして、ひとつの案件(トラブル)について、双方の口からお話しいただくことになった時、人は全く別の見方や、自分に都合のいい表現をするんだなということです。

例えば、子どものことで夫婦がけんかになった時、それぞれが子どもに対して言った言葉や、その結果、ご自身が採った態度、夫婦間での言い争いの際の言葉遣いなどの説明にかなりの部分にくい違いがあるということです。
本当はそれぞれが使った言葉は、相当、乱暴で、投げつけられた相手はパワハラやモラハラだと受け取るような言葉だとしても、言った本人はその言葉をもっと柔らかい表現で説明しますし、自分の使った言葉の都合が悪いなと思う部分は説明しなかったりするのです。
また、それぞれがその言葉の裏に子育てに対する思いや、しつけに関する考えがあるのに、それは相手に伝えることなく、表面的に叱る言葉やなじる言葉だけが飛び交い、結果、子どものことで夫婦喧嘩し、分かり合えないまま気まずい空気になるということのようです。

「ご夫婦あるある」と言ってしまえばそれまでですが、皆さんにも心当たりがあるのではないでしょうか?

カウンセラーという客観的な立場でみていると、人は自分のことを話したり説明する時、事実を少し曲げたり削除したりして、自分に都合がいいように伝えるクセがあるんだなということに気づきます。
それは正直とか嘘つきとかではなく、誰もがもっている「よく思われたい」「いい人だと思われたい」という気持ちがそうさせているのかもしれません。

人は主に言葉によるコミュニケーションで人間関係を構築しています。
自分のことを相手にどう伝えるか、相手の言葉をどう受け取るかなど、もし、ご自分のコミュニケーション不全ともいうべき悩みをお持ちなら、カウンセリングで一度吐き出し、整理するとスッキリするかもしれませんよ。

人は都合よく自分のことを話す
人は都合よく自分のことを話す