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2021/12/07

カウンセリング受診は隠すようなことではない

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は、心理カウンセリングが皆さんの生活の中で、どのような位置づけであってほしいかというお話です。
私のクライアントさんで、すでに2年ほどカウンセリングに通っていらっしゃる30代女性が、ある時、こんなことをおっしゃいました。「今、告白されて、おつきあいを始めようと思う男性がいるんですけど、おつきあいする前にカウンセリングを受けていることを言わないのはまずいでしょうか」と。
それは裏を返せば、カウンセリングを受けていることは、あまり人には知られたくないと思っているということでしょうか。

人は生活している中で人生の選択に思い悩むことや、何となく人間関係がうまくいかないこと、人を傷つけたり自分が傷ついたりすることがあるのではないですか。自分ひとりではなかなか解決できないことにぶつかる時もあるでしょう。
それは特別な人だけに起こるわけでも、その方が弱いからでもない、誰にでも起こりうることです。
そんな時、自分の思いや考えを誰かに聴いてもらったり、自分の考えを整理したり、気持ちを整えて前を向くためにカウンセリングを受けることは、周囲に秘密にしておくようなことではないと思いますがいかがでしょうか。
私はカウンセラーはかかりつけのお医者さんのような存在で、何か体調や精神状態が思わしくない時に、まず最初に相談する「心のかかりつけ」を目指してカウンセリングルームを開設しました。

何のストレスもない毎日を送っている人はほとんどいないといわれるストレス社会の日本で、何かあったらプロに相談してみるというのが心理カウンセリングです。

受診までにすごく逡巡したり、受診していることを後ろめたく思ったりせずに、もっと明るく前向きにとらえていただけると嬉しいです。

カウンセリング受診は隠すようなことではない
カウンセリング受診は隠すようなことではない

2021/12/02

人の目や他人の評価が気になる心理

今回は自分の行動の際に、人の目や他人の評価が気になるかというお話です。

日本人特有の考え方かもしれませんが、子育てをする上でとか、夫婦間の問題なのに、なぜか人の目や他人の評価をとても気にしながら行動するという方が大勢いらっしゃいます。

自分はこう思うとか、こうしたいからするといった自分基準の指標で判断するのではなく、「そんなことをしたら他人様が何というか」とか「人様に恥ずかしくないようにしないと」といった人の目を意識した考えはどこから来たのでしょうか。
そういうことを気にする方に「誰かに何か言われたの」と訊いても、実際に人に何か言われたわけでも笑われたわけでもないのに、なぜか、どこの誰とも分からない人の目や世間の評判といったものに振り回されてしまうようです。
ひとつにはその方の親御さんがそうした価値観でその方を育てたせいで、大人になっても自分や家族の行動規範にそうした考えを当てはめてしまうというケースがあるでしょう。
また、日本の文化というか背景として、横並び主義や悪しき平等主義など、みんなと同じことがいいこと、規則を守ってはみ出ないようにするのが一番といった考え方が影響しているとも言えます。
もちろん学生も社会人も、学校や会社のルールに則って生活することは求められていますが、「人の目」や「世間様」というようなあいまいな基準で自分や夫、子どもなどをコントロールしようとするのはいかがなものでしょうか。

ご自分の考え方や感じ方が何か変だなとか、なぜか息苦しいなと感じたら、何があなたを縛っているのか、認知行動療法で探ってみてはいかがですか。
同じことも角度を変えて見つめ直すことで、別の解決法が見つかるかもしれません。
ご自分の心の棚卸をして、整理整頓し、新しい一歩を踏み出す、そうしたことを目指すのが認知行動療法です。
人間関係や親子関係、ご夫婦の問題などでお悩みの方は、是非、お気軽にご相談ください。

カウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”は京急線上大岡駅より徒歩2分です。

人の目や他人の評価が気になる心理
人の目や他人の評価が気になる心理

2021/11/28

なぜ母親は「早くして!」と子どもを急かすのか

子育ての悩みは本当に数限りなくあると思いますが、子育て中のお母さんが必ずと言っていいほど口にする言葉が「早くして!」ではないでしょうか。

朝の一番から「早く起きなさい」「早く着替えなさい」「早く食べなさい」「早くしないと遅刻するわよ」とどこの家庭のお母さんも怒鳴り声をあげながら子どもたちを急き立てます。
それは帰宅してからも続きますし、幼児の時だけでなく、大きくなってからも続くのです。

なにをそんなに急いでいるのか、早くやり終えることでどんないいことがあるのか、もちろん遅刻してはいけないし、他の子より早くオムツが取れたり、早く九九が言えるようになったらいいとは思いますが、客観的に観てその命令口調、ヒステリックな表情など、子どもにとってお母さんがどんな風に見えているのか心配になります。

「這えば立て、立てば歩めの親心」という言葉をご存じですか。
ひとつのことが出来たら、すぐまた次のことが出来るようになってほしいと思う親の気持ちを表した言葉です。
親というものは、何もできなくて泣くことでしか表現手段を持たない赤ちゃんの我が子が、1日でも早く生きる術を身に着け、順調に成長することを願っています。
こうした気持ちは子どもがいくつになっても際限なく続き、要求はエスカレートし、出来たことはできて当たり前という感覚に陥り、兄弟やよそのお子さんと比べたり、幼い頃の自分と比べたりして、遅かったり出来なかったりすることにイライラするという感情を生んでしまいます。

もし、お子さんがわざとものごとを遅くやっているとしたら、何か理由があるのかもしれませんし、そのお子さんのスピード感や生活のリズム感から考えて、特段遅いわけではないということも考えられます。

母親の「早くして!」と365日子どもを急かすその心の深層心理を探ってみると、思いがけない気持ちが隠れているかもしません。
認知行動療法や空椅子の技法などの心理療法は、こうした心の奥に潜んでいる心理にフォーカスすることが出来ます。心豊かに楽しんで子育てするために、一度、ご自分の気持ちをリセットするのもいいかと思います。
どうぞお気軽にご相談ください。

なぜ母親は「早くして!」と子どもを急かすのか
なぜ母親は「早くして!」と子どもを急かすのか

2021/11/24

マウントを取ろうとする男たち

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをお読みいただき、ありがとうございます。

本日はご夫婦や恋人間での男女のあり方のお話です。

『男女は平等である』というのが周知の考え方ですが、男女は同質というわけではありません。
共通の部分もたくさんありますが、男女差がある部分やそれぞれの得意な部分にも違いがありますね。

カウンセリングにいらっしゃるクライアントさんで、夫やパートナーのこういう部分が許せないというお悩みとして「上からものを言う」「決めつけてものを言う」「命令してくる」「人前でバカにする」など、男性がマウントを取ろうとすることに我慢がならないと訴える方が大勢いらっしゃいます。
マウントと取るとは、オスがメスに対する行為、上位のものが下位のものにする行為として動物界ではよく見られることですが、人間の社会では男女平等の教育がなされて久しいので、こうした態度をとられると、女性はムカつくしイライラしてしまいます。

日本の状況はまだまだ遅れていて、社会的な男女格差も大きいですし、夫婦や恋人間といった個別の男女間の意識も古めかしいこうしたマウンティング男の横暴を許していると言えます。
マウントを取ろうとする男性は、総じて内と外の態度が違う、いわゆる器の小さい男性が多いように見受けられますが、どこかで自分を大きく見せたい、エラく見せたい願望が、家庭内やプライベートな間柄で露呈しているのかもしれません。

さあ、そんな夫やパートナーとどう向き合えばいいでしょう。
認知行動療法では、まず、ご自分が何に対しどんなストレスを感じているのか、外在化といって話したり書いたりして見える化して検証していきます。
客観的に観察し分析することで、解決の糸口を探ります。

カウンセラーはあなたの心の伴走者です。
ぜひ、お気軽にご相談ください。お待ちしております。

マウントを取ろうとする男たち
マウントを取ろうとする男たち

2021/11/21

夫婦の価値観の不一致問題

ご夫婦がうまくいっていない時や離婚の理由に「性格の不一致」という表現をしますが、はたして性格がそんなに一致している夫婦が世の中にどれほどいるのでしょうか。

人間はひとりひとり生まれも育った環境も何もかも違うのですから、性格は違って当たり前のことではないでしょうか。ただ、その違うということを最初から認めて、相手を理解しようとするのか、歩み寄るのか、その努力ができる相手かどうかということが夫婦の仲の良し悪しを決めているといえるかもしれません。

性格が似ている同士だとうまくいくのでしょうか。性格はまるで逆だけど、それが面白いと捉えて仲の良いご夫婦もいますので、十組いたら十通りの夫婦のあり方があるのだと思います。

ただ、そんな様々なご夫婦のなかでふたりの価値観が大きく違っている場合は「それは面白い」とはならず、双方が理解しがたく、歩み寄りがたく、悩ましい問題を引き起こしがちです。
特に金銭感覚つまり、お金に関する考え方や使い方などの価値観の違いは、生活そのものに影響を及ぼし夫婦の破綻の原因になることが多いようです。
お金に関する考え方や使い方の価値観は、成育歴にも関係し、幼いころからの親の教育・しつけ・環境など、長い時間かかって作られたものなので、そのお金の問題がたとえ本人の生活に支障をきたすような場合でも、本人さえ簡単に変えることが出来ないのです。

こうした決定的な価値観の違いに気づいたご夫婦がうまくやっていくことややり直すことのハードルはとても高いと言えますが「おふたりがこの先どうなりたいのか」「ご自分がどうなりたいのか」をしっかり見据えて取り組む必要があります。
その時、同じ方向を見て歩みだせないのであれば、別々の道を歩むという選択肢も考えた方がいいかもしれませんね。
そのぐらいご夫婦の金銭的な価値観の違いは大きな問題だといえるのです。

横浜市港南区でカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”を開設しております。
どのような問題でも、お気軽にまずは相談にいらしてください。

夫婦の価値観の不一致問題
夫婦の価値観の不一致問題