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2022/02/04

今あることの幸せに気づこう

2022年もあっという間に1か月が過ぎ、2月に突入してしまいました。
毎日毎日、寒いので、心も体もエンジンがかかって温まるまでに時間がかかるなと感じています。

人は今、手にしているものは、手にしていて当たり前と思う習性があるようで、例えば、大病をなさった方とかから「病を得て、道端の小さな花の美しさに初めて気づきました」というようなお話を耳にすることがあります。
私も大病をしたわけではありませんが、こう毎日寒いと、外に出た瞬間に太陽のぬくもりを感じて「太陽ってすごいなぁ。今日もこうして元気に出かけることができるって幸せなことだなぁ」などと思います。

本日のお話は「今あるものは本当に大切なもの」というテーマです。

当カウンセリングルームにお見えになるクライアントさんは、それぞれご自分の今の状況に不満や不安を抱えていて、そのことをこと細かにお話しくださいます。
初回は「どこから話したらいいのか…」などとおっしゃりながら、積もり積もったお悩みを吐露するという感じで、時には涙ながらにここまでの日々、関わった人、どんなことをされたり言われたり、どれだけ傷ついたかなど切々と訴えようとなさいます。
話している内に悲劇のヒロインのようになっていく方もいらっしゃいます。

お悩みの内容も人間関係のお相手も、みんな様々ですが、お話の調子としては、うまくいかない自分、悲しみにくれる自分、自分で自分をどうしたらいいかわからない自分など、トーンは似ていると思います。
客観的に伺っているカウンセラーとしては「ずいぶんもったいないな」「あなたにはそんなにいいものが手に入っているのに…」と感じるクライアントさんも多く見受けられます。
マインドが悲劇のヒロインになってしまうと、自分が手にしているもの、頑張って身に着けたものなどは、あって当たり前になってしまうようで、失ったもの、手に入らなかったものばかりがクローズアップされてしまいます。

カウンセリングは、今の自分を客観的に観察し、見つめ直す作業から始まります。
悲劇のヒロインの幕を下ろし、新しい役どころをつかんで、次の舞台に立ちませんか?
カウンセラーはあなたの新たな舞台のお手伝いをいたします。




今あることの幸せに気づこう
今あることの幸せに気づこう

2022/01/29

年代差という深い河

当カウンセリングルームには、ご夫婦やカップルの問題で相談にみえる方が大勢いらっしゃいます。
そのご夫婦やカップルで、ダンナさんが20歳年上、27歳年上、彼が8歳年下など、世間一般のご夫婦やカップルより年の差が大きい方々には、共通の問題があるように思います。
それは「年の差ゆえに相手が理解しがたい」ということです。
いわゆるジェネレーションギャップと呼ばれるものでしょうか。

人は生きてきた年代による社会的背景、両親のものの考え方、子どもへの関わり方など、様々な影響を受けながら成長し生活しています。
現在30代の人と50代の人では、相当違う環境で育ったことになり、個々人の生活環境のみならず、その時代の動向や事件事象によって、価値観や社会通念も形作られ、時代により変化するその影響を受けることになります。
よく「ゆとり世代は~だ」とか、バブルを知っているとかいないとか、バブル後に生まれた世代と知っている世代とは全く考え方や価値観が違うとか、「団塊の世代に育てられた子どもは~だ」みたいな言い方にそれは表れています。

そんな風に違う時代背景で育ったふたりが夫婦やカップルになり、やがて父親や母親になった時、子育てに対する考え方、男女に関する考え方や価値観の違いが生じるの当たり前のことで、言い争いや大きなもめごとに発展することも容易に想像できます。

しかし、何十年もかかって培った考え方や価値観はそうは簡単に変わらないので、擦り合わせたり一致させるのは大変です。そんなもがき苦しんでいるおふたりを間近にして、どう乗り越えるか一緒に模索してまいりました。
その結果、どのような結論を導き出されたとしても、それは尊重すべきだと思っていますが、まずは年代差のあるおふたりは「年代差」というハードルは思っている以上に高いということを最初から受け止めた上で、お互いを理解しようと努めることが大切だと感じています。

当カウンセリングルームは女性限定を謳っていますが、ご夫婦やカップルの問題でご来所なさる方は、男女ともにカウンセリングを受けていただくことができます。初回はおふたりで、2回目からは別々にお話を伺います。
カウンセラーはおふたりの間にニュートラルな形に位置し、守秘義務を守り、時には自らの自己開示などもしながら、おふたりのよりよい未来のあり方を模索していきます。
どうぞお気軽にご相談ください。

年代差という深い河
年代差という深い河

2022/01/23

エゴグラムから見えてくるもの

当カウンセリングルームでは、通所なさって半年以上経った方に、毎年1月、エゴグラムを実施しています。
エゴグラムとは簡単に言えば性格診断のようなものです。方法は50問の質問に○✕△で瞬時に答えていただき、点数を集計しグラフにします。その結果で、今のその方がどんなご性格でどんな行動特性を持っているかを判断します。
「今の」というのがキーポイントで、同じエゴグラムを半年もしくは1年後に実施すると、若干もしくは大きく数値が変わってくることがあり、認知行動療法によって認知や行動を変化させたことによる成果が表れたということが言えるのかもしれません。

エゴグラムには5つの項目があり、父性的なもの、母性的なもの、社会性、自由なもの、抑制的なものの5つですが、それは高すぎても低すぎても好ましくなく、どれかだけが突出することなくバランスのよい状態がいいとされています。

クライアントさんに実施した場合は、それまでのお悩み、その時点での状況、今後のビジョンなどを考えあわせ、ひとつの指針となるようにエゴグラムを活用しています。中には長く通っていただきている中で2~3回エゴグラムを実施することになった方もいて、前回、前々回の結果と比較しながら今回の結果を分析することもあります。

「人はなりたい自分になる」「人は変わりたいと思った人だけが変わることが出来る」
これは当カウンセリングルームの2大スローガンです。

「今のままではいけない」「何とかしなければ」と思うだけでは人は変わることはできません。
どうなりたいのかのビジョンを描けて初めて行動を開始することが出来るのです。
カウンセリングは、まず、その混沌とした状況を打ち明け、整理し、観察するところから始まります。
ご自分ひとりではどうしたらいいかわからない、自分で自分のことが分からない、こんがらがった糸のほぐし方を誰か教えほしい…。
そんな時、どうぞカウンセリングを受けにいらしてください。
当カウンセリングルームでは”認知行動療法”や”スキーマ療法”などを用いてカウンセリングを行い、あなたの道しるべになれればと思っております。

エゴグラムから見えてくるもの
エゴグラムから見えてくるもの

2022/01/16

人はなりたい自分になる

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日もブログをお読みいただきありがとうございます。

横浜の上大岡駅の近くで認知行動療法を主軸にしたカウンセリングルームを始めて約10年が過ぎました。
いろいろなクライアントさんとお目にかかり、認知行動療法をやってみようと決められ、数回から長い方では2年3年と通っていらっしゃる方々を拝見していて思うことがあります。

「人はなりたい自分になる」ということです。

初回、「もう自分ではどうしたらいいかわからない」「誰かに話を聴いてほしい」「誰かに相談にのってほしい」の一心で、多くのカウンセリングルームを検索した結果、私のところにやってきてくださったクライアントさん。
最初はどこから話したら分からないほど思いがあふれ、それが涙になって零れ落ちるという方もたくさんいらっしゃいます。
カウンセラーの私は、クライアントさんの気持ちが少し落ち着き、ゆっくりお話をされ、ひとしきり吐き出せたかなと思うあたりで、必ず、こうお尋ねします。
「あなたはどんな風になりたいですか?」

その質問にしばし呼吸をおいて、
「明るい自分を取り戻したい」
「もっと前を向いて歩きだしたい」など。

そんな風にどうなりたいかを明確にイメージできる人こそが、認知行動療法を行って、新しい一歩を踏み出せるような気がします。

自暴自棄になって、闇の中でもがき苦しんでいるだけでは、なかなか扉は見つかりません。
未来の「なりたい自分」を信じて、変わろう変わりたいのその心が、あなたを動かします。
カウンセラーはあなたに寄り添い、扉を開けるお手伝いをいたします。
どうぞお気軽に声をかけてくださいませ。

人はなりたい自分になる
人はなりたい自分になる

2022/01/11

客観視することの大切さ

こんにちは。
横浜市港南区でカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”を開設している萩原です。

本日は「時には自分を客観的に見つめることが大切」というお話です。

年末年始にご実家に帰省したり、いつもは会わない親戚や友人に会ったという方も多いのではないでしょうか。
そんな日常的には交流のない人と久しぶりに再会し、食事や寝泊りを共にするという時間を過ごされると、何かしら気づくことがあった方もいるかもしれません。

そういう時、人はいつのまにか「客観的に観察する目」になっているもので、いつもの生活の中では分からなかったことに気付いて新鮮に感じられたり、良きにつけ悪しきにつけ自分のことに「気付き」を得られるのです。

・日々の生活の中で自分を卑下したり、自己肯定感を高く持てずにいた人が、他の人の生活や言動の中に救いを見出し、安堵感を覚えたりする。
・普段、口うるさく子どもを𠮟りつけていた母親である自分が、親戚の子と比べ我が子が定義正しくしつけられているのを見て、自分が口うるさく言い過ぎていたと感じた。
・親兄弟と昔話などする機会に、子どもの頃や若かった頃の自分を回想し、今の自分の悩みがバカらしく思える。
・年老いた親が、自分が子どもだった頃の親のイメージとは全く違っていたことに驚き、また、その老親が孫たちに接する様子を見て、新たな一面をみた思いがした。
などなど…。

いかに自分が固定概念に縛られていたかを知ったという人もいるでしょうし、もっとおおらかにくよくよせず生きていこうと思った方もいるのではないですか。
日常で関わりのある人間関係は限られていることが多く、住んでいる地域と行動範囲も限定的です。
その枠が急に拡がった時、人の視野も同時に拡がり、いつもとは違うことに気付くことが出来るのでしょう。
皆様が2022年を前向きに楽しくお過ごしになれるよう、心からお祈りしています。

客観視することの大切さ
客観視することの大切さ