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2022/03/08

自分の性格を知る

こんにちは、カウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
当カウンセリングルームでは傾聴だけではなく、認知行動療法を主軸にしたカウンセリングを行っています。

認知行動療法ではアセスメントシートという用紙にストレスのかかった出来事を日記のように書き出すという作業をしていただきます。
その用紙に、どんな出来事があって、どんなことを感じたかまたは考えたか、どんな態度をとったかなどを書き出してみると、怒りやイライラ(ストレスのかかる出来事の多くはこうした感情を抱くので)を通してご自分の性格がわかってきます。
怒りを爆発させ、大きな声で相手をののしる人、怒りは感じるものの直接相手には言わずため込む人、イライラをものにあたったり嫌味を言ったりする人、怒りより悲しくなってしまって自分を責める人、妙に冷静に受け止め、相手と自分は違う考え方なんだと思う人など、本当に様々です。

でも、人は自分のことは案外分かっていないことも多く、こうしたアセスメントシートを書いてみて初めて自分の考え方やものの捉え方のくせやリアクションのくせを知るといった方が少なくありません。
「べき思考が強い人」「白黒思考で、ものごとにグレーの部分がない人」「何でも人のせいにする人」「自分のせいではないのに自分が悪いと思い込む人」、カウンセリングルームでお目にかかる方にはこうした性格の方が多い気がします。

カウンセリングはまず、ご自分の性格を知り、行動のパターンを知るところから始まります。
毎回のように申し上げることは「人は変えられない。変えられるのは変わろうと思った自分だけ」と。
その自分も「自分は悪くない。私の言っていることは正しい」と言い張っているうちは変わることはできません。例えそれが正論でも、相手にとっては正論じゃないかもしれませんし、その言い方では相手に伝わらないということもあります。
まずはご自分の性格を知り、周囲の大切な人とどのように関わっていけばいいのか、それを一緒に探す、それが認知行動療法です。カウンセラーはあなたの伴走者なのです。
どうぞお気軽にご相談ください。

自分の性格を知る
自分の性格を知る

2022/03/03

カウンセリングと薬 それぞれの必要性

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は、心のお悩みに対してどんな治療が最適かというお話です。

精神的な問題を解決するにあたって、悩んでいる当事者であるクライアントさんがまず考えるのは、どこに相談にいけばいいのだろうということだと思います。
真っ先に思い浮かべるのは、心療内科か精神科に行って薬を処方してもらい、うつっぽかったり眠れないといった症状を改善したいと思うのかもしれませんが、最近は薬には頼りたくないという思いの方も多く、最初からカウンセリングを受けてみようと考える方が増えています。

ますは目下の状況や悩みを誰かに聴いてほしいということだと思いますが、カウンセラーは医師ではないので薬は処方しませんし、逆に医師は薬は処方してくれますが、十分なカウンセリングは行われないことがほとんどです。双方の精神的なお悩みに対するアプローチが違うので、クライアントさんの側がよく考えてどちらに行くか選択する必要があります。もちろん中には両方必要な場合もあります。

私は心理カウンセラーですので「心の悩みは心で解決できるといいですねというスタンスで、認知行動療法を主軸にカウンセリングを行っていきます」とお見えになったクライアントさんには説明しています。
しかし、まれにカウンセリングに通ってきている間にも激しい気分の落ち込みや不眠などで、精神科や心療内科でお薬の処方を受ける方もいらっしゃいます。
また、カウンセリングより先に精神科等でお薬を処方してもらい服用したけど、副作用が強く出たり、離脱作用に苦しんだりしたので、薬に頼らず何とかしたいとカウンセリングを希望なさる方もいらっしゃいます。精神科等で処方されるお薬は脳の機能に働きかけるものが多いので、こうしたご意見はよく耳にするところです。

個人的にはお薬を否定するものではありませんが、カウンセリング、特に認知行動療法のエビデンスは確立していますので、一日二日でたちどころに治るというようなものではありませんが、ご自分の「今」と向き合い、じっくり取り組まれるのもいいのではないでしょうか。
カウンセリング受診のハードルが高いと感じている方もいらっしゃると思いますが、少しだけ勇気を出して、是非一度、予約してみませんか。

カウンセリングと薬 それぞれの必要性
カウンセリングと薬 それぞれの必要性

2022/02/24

認知行動療法で何を変えるのか

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は当カウンセリングルームが主軸に掲げている「認知行動療法」とはどんな心理療法なのかについてお話いたします。

認知行動療法のセッションでは、毎回、アセスメントシートという用紙が宿題のように渡されます。
クライアントさんには次のセッションまでの間に起こったストレスのかかった出来事を、日記のような感じでアセスメントシートに書き込んでいただき、それを元に詳しいカウンセリングが行われます。
アセスメントシートには「出来事」を書く部分と、「認知」「行動」「気分・感情」「身体反応」を書く部分があり、クライアントさんは少し客観的にかつ分析的に自分に起こったストレスフルな出来事を記録します。
客観的かつ分析的という部分が非常に大切で、どんなにイライラしたり、悲しかったり、涙がこみ上げてくるような出来事も、自分の言葉で一度シートに落とし込み、それをカウンセラーに話すことで、自分のものの見方や考え方、行動の仕方の特徴が見えてくるのです。
例えば、ここに搾りたてのフレッシュオレンジジュースがあるとして、一気に半分飲んで残りの半分を「あ~、もうあと半分しか残ってない」と思う人と「まだ半分あるから楽しめる」と思う人がいるように、ものごとは見方を変えると見え方が違ってくるということがありますよね。
それと同じように同じ事象も角度を変えてみると、別の見方や考え方が出来たり、今までとは違う行動もあり得るということに気づけるのです。
誰しも何十年か生きている間に似たようなものの捉え方と行動をしてしまいがちですが、それを少し変えてみることで相手の反応が変わったり、自分自身にも新たな気づきを得たりして、悩みが解決することがある、それが認知行動療法です。

書店には自分で認知行動療法をやってみるといったワークブックなども並んでいますが、認知行動療法で最も大切なのは、客観的かつ分析的に自分を観ることが出来るかどうかだと思います。
その点に自信のない方は、カウンセラーを伴走者にして、ご自身の認知と行動の変革に取り組まれることをお勧めします。


認知行動療法で何を変えるのか
認知行動療法で何を変えるのか

2022/02/17

カウンセリングを受ける意味と目的

本日のブログは、より効果的にカウンセリングを受けていただくためには、受診の意味と目的を明確にもって受診した方がいいというお話です。

カウンセリングを受けにいらした方は、日常生活の中で、人間関係がうまくいかない相手がいるとか、人生がうまくいかずに気持ちが沈んでヤル気が起きないなど、様々なストレスを抱えて「これは一度カウンセリングを受けてみよう」と思い立ち、検索し、ここがよいのではと思ったカウンセリングルームを訪ねていらっしゃいます。

その一番の目的は、まず、誰かに話を聴いて欲しい、自分の気持ちを誰かに解ってほしいということだと思います。
しかし、1回カウンセラーに話しただけでは、多少はスッキリするかもしれませんが、それで問題が解決したとはならない方がほとんどです。長年、悩んできたことが、そんなに簡単に解決するはずがないのは当然といえば当然かもしれませんね。
となると、2度3度~とカウンセリングに通うことになりますが、そこに意味と目的を明確に持っていらっしゃる方と、問題意識が希薄でただ話を聴いてほしいと思っている方では、カウンセリングの効果に大きな違いが出てきてしまいます。

当カウンセリングルームは”認知行動療法”を主軸にカウンセリングを行っていますので、毎回、アセスメントシートを書くというような宿題が出ます。アセスメントシートとは、ストレスのかかった出来事を、少し分析的に、その時の自分の気持ちや考え、行動などを書いて、客観視するためのシートです。それを観察しよりよい認知と行動に変化させる目的のために使います。
人は客観性をもって自分のことを理解して初めて、よりよい自分に変わることができるのですが、ひとりでそれを成し遂げることが難しいので、カウンセリングを受けカウンセラーと共に、よりよい自分に向かってどのように変化させたらいいか考え、行動するのです。

カウンセリングは決してお安い金額ではありませんから、1時間、ただおしゃべりしているだけでは無駄遣いになってしまいます。
なりたい自分に向かって、意味と目的を明確にして、カウンセリングを有効活用していただけると嬉しいです。

カウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”は横浜市港南区の上大岡駅すぐのところにあります。
是非、お気軽にご連絡ください。お待ちしております。

カウンセリングを受ける意味と目的
カウンセリングを受ける意味と目的

2022/02/11

"共依存"とはどんな人間関係か?

皆さま、毎日寒いですがいかがお過ごしですか。
横浜市港南区にあるカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリの萩原です。

本日は”共依存”という耳慣れない言葉についてお話させていただきます。

”共依存”とは共に依存し合っているという意味ですが、元はアルコール依存症の夫とその妻の関係、つまり、お酒におぼれる夫と私がいなければ彼はダメになってしまうと思って、暴力を振るわれたりしているのに夫を世話してしまうような妻といった関係を指して用いられる言葉でした。
しかし、現在はもっと別の形態の人間関係にも用いられるようになり、例えば、「毒親と娘」とか、「介護される親とヤングケアラー」などにも当てはまることがあります。

当カウンセリングルームに相談にいらっしゃるクライアントさんとしては、意見の強い母親に振り回される娘さんが「いつまでたっても私に干渉する母親からいい加減に自立したいのですが…」といったケースが何件かありました。
もう十分大人になっているにも関わらず、いくつになっても自分のもののように扱われる娘は、ついいつでも母親の顔色を見たり、母親の意見に同調して事を荒立てないようにしてしまった結果、自分らしい人生を手に入れられなかったり、手放して結局母親の元に戻ってしまったりします。
人は生まれ落ちた瞬間から別の人格を持ち、それぞれの人生をその人らしく生きる権利があるのですが、誰かの世話をしたり、誰かに付き添うことでしか自分の人生を生きられない、そんな人間関係を”共依存”と呼びます。

それは単に優しいとかお世話好きとか愛情深いなどと錯覚しがちですが、自分の人生はそれぞれが自分を律して自分で全うするのが本当ですから、どんな濃密な関係でもある適切な距離を置くことが大切です。
親子関係や夫婦関係にお心当たりのある方は、是非、勇気を出してご相談にいらしてください。