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2022/04/15

子どもの満たされるべき欲求とは

こんにちは。
4月は急に暑くなったり寒くなったりしていますが、皆さん、お元気ですか。
横浜港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は、人は子ども時代に満たされるべき当然の欲求があるというお話です。

最近、カウンセリングを申し込まれて、席に着くなり切り口上に「私の親は毒親なんです」などと『毒親』という単語を使って、ひどい親に育てられたと訴える方が増えています。
世の中に『毒親』とか『アダルトチルドレン』といった言葉が浸透するにつれ、小さい頃の家庭の環境やどんな親にどんな風に育てられたかが、大人になっても影響するということが知られています。

それは事実で、子どもには「中核的感情欲求」といって、こうした欲求が満たされて初めて、心豊かに成長すると言われています。
今日はそれがどのような欲求かご紹介します。
1.他者との安全なアタッチメント=安心して誰かとくっついていられる。甘えられる。
2.自律性、有能性、自己同一性の感覚=自分でできるもんと何でもやらせてもらえる。見守ってもらえる。
3.正当な要求と感情を表現する自由=わたしはこうしたい、してほしいという要求を表現できる。
4.自発性と遊びの感覚=のびのびと、生き生きと、やりたいようにやる。
5.現実的な制約と自己制御=セルフコントロール。ルールを守る。我慢をする。

以上の5つが、子ども時代に満たされて当たり前の欲求ですが、もし、いずれかが満たされないで育ってしまうと、心に傷を負い、大人になっていろいろな影響が出てしまいます。

人とうまくつながれなかったり、自分に自信が持てなかったり、人が決めてくれないと自分では何も決められなかったり、とても心配性だったり…。

大人になっているのになぜか人間関係がうまくいかないとか、自己肯定感がとても低いなど、生きづらさを抱えているなら、ひとりで悩まずカウンセリングを受けてみるというのはいかがでしょうか。
今更、親を変えることはできませんが、ご自身を変えることはできるのです。
どう変わりたいのか、イメージしてみましょう。そして、一歩前に歩き出しませんか。

子どもの満たされるべき欲求とは
子どもの満たされるべき欲求とは

2022/04/08

新年度の悩み

横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

4月は新年度のスタートです。
新入学や新入社、転勤や転職、配置換えなど、この4月に新しい環境に変わったという方も大勢いらっしゃるのではないですか?

新しい生活環境になると、当然、人間関係も変化しますので、初めて出会った同級生や同僚、先生や上司、部下などとどんな風に接すればうまくいくのか、4月は人間関係に気を遣って、緊張の連続ですという方もいらっしゃるでしょう。
また、早くも人間関係でつまずいたり、うまくなじめず疎外感を感じるという方もいらっしゃるかもしれません。
5月病という言葉は、5月のゴールデンウィークに入るぐらいまでの1か月間に、新しい仕事や学校、新しい人間関係がうまくいかず、落ち込んでしまうことを言いますが、皆さんは現在、どんな状態でしょう。

人の悩みの多くは人間関係にあると思われますので、夫婦や親子といった以前からある人間関係は別として、それ以外の人間関係の悩みは4月5月のように環境が変化した時に集中しがちです。
人間関係がうまくいかないと勉強や仕事なども同時にうまくいかないことになり、本末転倒、やるべきことが遂行できずに大きな問題になってしまいます。

もし、あなたが新しい環境になったせいで、うまくいっていないことがあるのでしたら、気持ちが凹んで閉じ籠ってしまう前に解決の糸口を探したいものです。

カウンセリングというのは、まず、カウンセラーに今の状態を話すことで、今の自分を知り、観察するところから始まります。
新年度の迷宮に迷い込んで出られなくなってしまう前に、アクションを起こすことが大切です。

新年度の悩み
新年度の悩み

2022/03/30

人生の台本

こんにちは、カウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「人生の台本」というタイトルで書いてみたいと思います。

あるクライアントさんから、高校卒業後の進路として演劇の道を志したけど、結局、自分には向いていないと気づき諦めてしまったという話を伺いました。なぜ、諦めたのかお聴きしたところ「演劇にはあらかじめ台本があるから、それを読めばいいと思っていたけど、やってみたらもっとずっとクリエイティブで自分には無理だと思ったからです」と答えてくれました。

ひとつの演劇やバレエの舞台には一冊の台本しかないかもしれませんが、大きな役にはダブルキャスト・トリプルキャストが組まれ、それぞれの役者さんによって表現が違うので、観客は好きな役者さんが演じる日を選んで観に行ったりしますよね。
それと同じで、たとえ同じ台本を手に取った人でも、つまり、同じ学校に入学したとか、同期で同じ会社に入社したなど、同じ環境やスタートラインに立った人たちが、その後、同じような人生を歩むかというとそうではありません。

人生の台本を書くのは、それぞれのひとりひとりです。人生は自分で台本を書いて、自分で演出し、自分で演じるひとり芝居のようなものです。
誰もあなたの台本を書いてせりふ回しを教えてくれませんし、素晴らしい演出や効果を考えてくれるわけでもありません。けれど、逆に言えば、責任さえ持てれば、何をやっても何を言っても自由という台本を一人一冊手に入れているのです。
人生の最後をハッピーエンドにするのか、人生の節々でいろいろな人と出会い、どんなライフイベントが起こるのか、決めて実行するのはすべてあなた自身なのです。
もちろん人生は山あり谷ありで、思い通りにならないことも、結果に打ちのめされることもあるでしょう。
しかし、それをどう捉え、気持ちを立て直し、前に向かうか、一大巨編の台本にするのか、平凡だけど平和でつつましやかなストーリーといった台本にするのか、結局、自己責任で自分しか書くことが出来ない、それが人生の台本です。

もし、今、その人生の台本に行き詰って、筆が進まないとか筆が折れてしまったというあなたは、この先どんな展開にすればいいのか、誰かにアドバイスを受けたり、他の人の人生の台本を参考にするといい知恵が湧くかもしれませんよ。
相談相手にカウンセラーを選ぶのもひとつの方法です。
セッションでご自分のこれまでの人生を一度整理して、次の展開を考えてみる、それがカウンセリングの目的です。

人生の台本
人生の台本

2022/03/24

ステージという考え方

認知行動療法を主軸に、女性限定でカウンセリングをしておりますカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は「人生におけるステージという考え方」についてのお話です。

ステージというのは言い換えれば人の役割とか所属ということになろうかと思います。
例えば、子育て真っ最中の方は「母親」という大きなステージ、結婚なさっている方は「妻」というステージ、お仕事をなさっているなら「仕事人」というステージを持っているということになります。他にも、趣味のお稽古事やサークル、ママ友の会、学生時代の友達とのランチ、ボランティアなど、人は大小さまざまなステージを行き来しつつ、様々な人間関係を営みながら生活しています。
さあ、ご自分のステージの数を1週間ぐらいをひとつの単位として考えた時、あなたはいくつぐらいのステージを持っていますか?

ステージ数が極端に少ない方、例えば、仕事と家の往復だけとか、子育てをワンオペで頑張っているとか…。
そういう方が仕事先でトラブルを起こしたり、子育てがうまくいかないなど、悩み事が発生した時、通常、人はいくつかのステージを行き来しながらバランスをとって生活しており、仕事で見せる顔、家族との顔、遊びの顔などを使い分けているのですが、ひとつかふたつしかステージがない方は一挙に足元が揺らいで立っていられなくなってしまいます。
誰かに話を聴いてもらう、客観的に自分を観る、別の捉え方でその問題を考えてみるなど、ひとりでうずくまってしまわないことが肝要です。

人生はいくつかのステージで、ひとりを満喫するのも良し、いろいろな人と関わりながら豊かに過ごせたらいいですね。
悩みはひとりで抱え込んでしまわないで、思い切ってカウンセリングルームにいらっしゃいませんか。
きっとあなたのお役に立てると思います。

ステージという考え方
ステージという考え方

2022/03/17

疑う心の裏側

最近、なぜかカウンセリングルームに相談にみえる女性クライアントさんから、夫のものをつい見てしまって、そこで発覚した事柄から辛い思いをしているというお話を聴くことが度重なっています。

そもそも夫やパートナーであっても、人のパソコンやスマホ、お財布を覗き見たり、夫のスマホにGPSを入れたりする行為はしてはいけないということは、皆さん、分かっているのに、その見たい知りたいという衝動を抑えきれず、疑う気持ちが膨れ上がって行為に及んでしまうようです。
パソコン内のファイルに見知らぬ女性の画像が大量に見つかったり、スマホでやりとりしたメールが発覚したり、財布やジャケットのポケットから高級ブランド店の領収書が出てきたり、GPSで追跡したら会社じゃなくてゴルフ場や温泉地にいっていることが分かったり…と、疑う気持ちの決定打としての証拠品を見つけてしまうというわけです。

夫やパートナーとうまくいっていないと感じ、その言動が何か怪しいと思われることが続き、疑い出したらきりなく疑わしいと思えてくる。不誠実な現実が立証できたとして、自分が辛い思いをするだけだと分かっていても、そのやましい行為を止めることはできない。それが皆さんの共通する心理だと感じています。
その結果、夫やパートナーを問い詰めても、適当な言い逃れをされ、それでもやっぱり疑ってかかっていると凝りもせず怪しい行動をとるので、ますます妻は苦しく孤立、かといって離婚もできないししたくないというお話を伺って、なぜ、見なければよかったものを人は見たくなってしまうんだろうと不思議に思います。
それはまだ夫やパートナーを信じたいからですか?愛しているからですか?
「知らぬが仏」という言葉があるように、ご自分の生活が脅かされていないのであれば、相手をある程度自由にさせるというのも上手なパートナーシップかもしれません。どこまでが許容範囲でどこからがアウトなのかはそれぞれのお考え次第ですが、度を越えて相手を拘束したりコントロールしようとしても、いい夫婦関係にはならないので、そのさじ加減が難しいですね。

カウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”は人間関係・夫婦関係・恋愛相談などどのようなご相談も承っています。
認知行動療法でご自身の心の持ち方、行動のスタイルなどを見つめ直してみませんか。
是非、お気軽にご相談ください。

疑う心の裏側
疑う心の裏側