2022/05/17
会社の人間関係の悩み
こんにちは。
5月だというのに雨ばかりですね。五月晴れはどこにいったのでしょう。
さて、先日は5月病のお話をいたしましたが、今回は「会社の人間関係のお悩みについて」です。
会社の人間関係と言えば、上司と自分、同僚と自分、部下と自分など、立ち位置の違う人とのトラブルということになるでしょうか。
自分より上の位にいる人とのトラブルは、パワハラやセクハラのことが多く、悩みとしては相手に抗議することが難しく深刻になるようで、中にはうつになったり、適応障害と診断されたりと、心が傷ついて休職や退職に追い込まれるケースもあるようです。
仕事自体は自分の選んだ好きな仕事なのに、人間関係がこじれて会社に行くのでさえ辛いとなると、生活に支障をきたすことになります。
状況を変えようと訴えたり、話し合ったりしても、相手の考えやふるまいを変えることは簡単ではなく、徒労に終わることも少なくありませんし、組織という得体のしれない壁に阻まれることもあります。
そうなると、自分にとってその仕事はどんな意味があるのか、その会社にいることが自分にとって最善かなど、根本的な問題を考えなければいけなくなります。
人間関係というのは、自分を真ん中に据えて、「重要な他者」「その次のグループ」「そのまた次のグループ」と周囲を取り囲むように重要度に差があると考えた場合、会社の上司や同僚などの人間関係はどこに位置づけられるでしょう。
一巡目の「重要な他者」ですか?二巡目?それとも三巡目?
自分から離れれば離れるほど、あなたにとっての重要度は下がりますので、もし、自分から離れた位置にいると感じるのなら、それこそ離れる(=会社を辞める)のもひとつの選択です。
あなたの人生はあなたが主役なのですから、あなたが働く喜びを感じる職場であってほしいと思います。
カウンセリングはご自分の今の気持ちや考えを外に出し、整理することで「見える化」する作業から始まります。
納得した上で行動するため”認知行動療法”を用いたカウンセリングを受けてみませんか。
お待ちしております。
2022/05/11
子どものしつけと親子関係
こんにちは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は「子どものしつけと親子関係」というテーマです。
世の中の親という親は、皆、子どものしつけをどうすればいいのか悩んでいます。
親も生まれながらにして親だったわけではなく、子どもが生まれて初めて親になったのですから、それはもう毎日、手探りで必死に子育てしながら親になっていくわけです。
そんな中、育児書やネットの情報やママ友の経験談などを参考に、子どもにはこうあってほしいとか、〇歳ならこれが出来るはずなどの思いから、熱心にしつけに取り組みます。
しかし、子どもにも個性があり、性格は皆違いますし、発達のスピードや得意不得意もあり、得た情報通りにうまくいくとは限りません。
親はなかなか子どもの目線や子どもの気持ちになって、ものごとを捉えることが出来ず、自分の思いや考えを押し付けがちです。
意のままにならない子育てにヒステリックになったり、子どもに対して何でも抑圧的になったり、コントロールしようとする親御さんもたくさん見受けられます。
テレビのニュースで虐待されて悲しい結末を迎えたお子さんの話を聴くと胸が痛むばかりですが、たいていの親は「しつけのつもりでやった」と答えたりするので本当に憤りを感じます。
「しつけ」とは何か。
それは親の意のままに子どもを扱うとか従わせるという意味ではありません。
子どもはのびのびと明るく自由に育っていく権利と欲求があるのです。その中で、一定のルールや約束を守ることを教える、それがしつけです。
それをはき違えて、子育てしてしまうと、子どもは心に傷を負い、大人になってもトラウマを抱え生きづらさを感じるようになってしまいます。
育児放棄や虐待などとしつけの線引きを正しくして、子どもの生きる喜びと活力を尊重できる親子関係であってほしいと願うばかりです。
何か子育てでお悩みがあるなら、ひとりで悩まないで、誰かに相談することをお勧めします。
当カウンセリングルームでは、子育て経験のあるカウンセラーがあなたの悩みをゆっくりお聴きします。
お気軽にどうぞご連絡ください。お待ちしております。
2022/05/03
順応性と五月病
こんにちは。
風が爽やかないい季節ですね。
さて、4月に年度が替わり、新しい生活環境が始まった方も約1か月が過ぎました。
当人はもちろん、一緒に住んでいるご家族もそろそろ疲れが出る頃ではありませんか?
ゴールデンウィークはちょうどそうした時期に、いつもより長めのお休みをとって、疲れをとったリフレッシュするために設けられたのかもしれませんね。
「五月病」という言葉があるように、五月というのはそんな月なのでしょう。
新しい生活環境においては仕事や学業の場が新しくなるだけでなく、新しい人間関係、つまり、おつきあいする上司や部下や同僚、クラスの同級生や先生、部活のメンバーや顧問などとのコミュニケーションの方法を手さぐりしながら生活しなければなりません。
それは想像以上にエネルギーのいることで、そこの人間関係がうまくいくか否かは生活の幸福度を左右してしまうといえます。
あなたの新しい生活環境への適応度はどんな感じですか?
その会社もしくは学校でうまくいっていて楽しいと思えるかどうかは、ひとえにそこでの生活や人間関係に順応性を発揮してなじんでいるかどうかということになると思います。
無理して相手に合わせていたり、自分のリズムとは違うリズムで生活を刻んでしまうと、いずれ疲れてしまいますし、楽しくなくなってしまいます。
順応するということは相手に無理に合わせることではありません。
時にはそれまでの自分とは何かを変えなければならないこともあるとは思いますが、それを良しとして受け入れる努力をし、新しい環境を楽しんでいただきたいのです。
始まって1カ月で、もう会社には行きたくない、学校には行きたくないと思っている方がいらしたら、どの部分で自分が順応できていないのか観察する必要があるでしょう。
認知行動療法はそうした自己分析をすることにも有効です。
よかったら一緒に「今の自分の整理整頓」をしてみませんか?
あなたが元気に歩き出すきっかけがつかめるかもしれませんよ。
2022/04/29
成育歴の影響
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
本日は、「人は大人になっても成育歴の影響を受け続ける」というお話です。
人はどんな家庭で、どんなご両親にどんな風に育てられたか、つまり、成育歴というものの影響を大きく受けて成長していきます。
仲のいい両親だったか、喧嘩の絶えない仲の悪い両親だったか、途中で離婚したという場合も多いに子どもの心理に影響を及ぼします。
子どもの成長には小さなことが無数に積み重なって、次第に子どもは言葉を獲得し、いろいろなことが出来るようになり、やがて人とどう接すればうまくいくのかを学びます。
その過程でスキーマと呼ばれる価値観のようなものが形成されるのですが、それは主に、深く関わる両親、とりわけ母親の関わり方から子どもは身に着けていくといわれています。
子ども時代にのびのびと自分のやりたいことが出来たり、食べたいものや行きたいところへの願望が口にできたり、自分の気持ちや考えを相手に伝えることができた子どもはポジティブで前向きなスキーマを手に入れ、その後の人生や人間関係を生き生きと過ごすことが出来るのです。
しかし、子ども時代に何かと押さえつけたり、反対されたり、批判されたり、我慢ばかりさせられた子どもは次第に自分の意見を言えなくなり、しまいには自分の考えや感情さえ見失って、何に対しても自信が持てないネガティブで暗い大人になってしまいます。
人には承認欲求といって、人に認められたい、褒められたい、分かってもらいたいという欲求があり、それは子ども時代は「お母さんに褒めてもらいたい」という気持ちになって表れます。
「ほめ育て」という言葉があるように、折に触れ、子どもを褒めたり、認める言葉がけをして育てられた子どもと、何をやっても褒められない、認めてもらえなかった子どもでは、まったく違う大人が出来上がってしまいます。
大人になった現在、「人とうまく関わることが出来ない」「自分に自信が持てない」「ひとつのことが長続きしない」などの生きにくさを感じている方がいらっしゃったら、それは成育歴に問題があったのかもしれません。
今更、子ども時代には戻れませんし、子ども時代をやり直すこともできませんし、親の人格を変えることもできません。
でも、絶望しないでください。自分を変えることはできます。
たとえ、成育歴の影響で大人の今が辛くても、十分な嘆きと癒しの後に、気持ちを立て直すことはできるのです。
負の心理の連鎖を断ち切り、前向きで明るい自分になるために、カウンセリングの扉を開けてみませんか。
お待ちしています。
2022/04/20
ひとりでしょい込む女性達
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は女性がいろいろな役目を引き受けてしまって大変なことになっているというお話です。
女性は男性に比べて、立場が変わる度、一生のうちにいろいろな役割を担うことが多いのですが、それをご自分のキャパ以上に引き受けてしまって心身ともに疲れてしまう方がいます。
役割というのは、男性は人として生まれ、まずは子ども、生徒や学生、やがて仕事人、結婚すれば、夫や父親などにその役割は変化します。
一方、女性は同じく人として生まれ、子ども、生徒や学生、働き出せば仕事人、結婚すれば、妻や母親とその役割が変化するのですが、女性の場合、変化するというより増えていくという感じで、大人になって結婚したりすれば尚更、役割の負担は多くなる傾向にあります。
更に中年になり親世代の介護問題が出てきたりすると、介護人という役割も負うことになり、それを昔ながらに女性が担っている場合もよく見受けられます。
ひとりで何役もの役割を引き受け、子育てに仕事に介護にという具合で、自分の時間は全くなく、心身ともに疲労困憊しているのに、それを周囲も当たり前のこととしてろくに評価も感謝もされない場合、身体的な疲労はもちろん、心を蝕み、時には爆発してしまったり、逆に塞ぎ込んでうつ状態になってしまったりします。
昭和の時代には子育てや家事や介護は女性の仕事、嫁の役割のような考え方が主流でしたが、現代では女性も仕事を持っていることが多いですし、たとえそうでなくても、育児や家事や介護は男女で助け合ってこなすものであるという風に考え方そのものが変わってきています。
しかし、そうではなくて旧弊なものの考え方の家族や、時にご自身がそうした考え方に縛られ、ひとりでなんでもしょい込んでしまうと、ある日、ご自身がキャパオーバーになって倒れてしまうと家族が崩壊してしまうことにもなりかねません。
家庭内のこと、ご夫婦のことは表に出づらく、誰にも相談できずに追い込まれてしまうこともありますが、ひとりで悩まず、カウンセラーに相談したり、吐き出したり、新しい知恵を収集したりしませんか。
「表に出す」それが一番大切な第一歩です。
勇気を出して、お話にいらしてください。お待ちしております。
当カウンセリングルームは認知行動療法を主軸として、今のあなたの考え方やものの捉え方を表に出し、
整理し、何があなたを追いつめているのか解明するところから始めます。
あなたがとらわれているもの、決めつけているものを解放し、別の考え方や行動力を手に入れませんか。