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2022/07/06

答えは自分の中にある

おはようございます。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は悩んでいる方のほとんどはすでに答えを知っているというお話です。

人はご自身の問題というより、周囲の人との人間関係がうまくいかない時に悩ましいと思うことが多いようです。
自分を取り巻く人間関係、例えば、夫との関係、子どもとの親子関係、自分の親、もしくは義理の親とのいさかい、会社の上司や部下との人間関係など、一緒にいる時間が長い人や、上下関係にある間柄の人とギクシャクすると、どうしたらいいのか分からないという気持ちになり、カウンセリングを受けてみようと思うのでしょう。

初回のインテーク面接で、どんなお話でもお好きなように…と促して、クライアントさんの身に起きた解決できずにいる問題をお話しいただきます。
それは「どうしたらいいのか分からない」というクライアントさんの気持ちで語られるのですが、どうやら本当はどうしたいのか、どうすべきなのか、ご自身の中で答えは出ている様子です。

けれど「実行に移す勇気がない」「相手に話して思う通りにならなかったらどうしよう」「上手な伝え方ができずに不本意ながらいつも怒りをぶつけてしまう」など、表現方法がヘタだったり、うまい表現方法を知らないという意味で「どうしたらいいのか分からない」とおっしゃっているように思えます。

人は長年かかって、その方特有のコミュニケーション術を身に着け、社会生活を営み、人間関係を円滑に進めているのですが、時折、それがうまくいかなかったり、素直になれなかったり、どうにもウマが合わない相手がいるものです。

言葉やノンバーバル・コミュニケーションといって言葉以外のコミュニケーション方法を使って、相手と良好な関係を築いていくのが人間社会です。
それがもし、素直に表現できないと感じているのであれば、そこを何とかしなければいけませんね。
少し言動に変化をもたらし、よりよい関係を築けるのは、変わりたいと思った人だけにしかできないことなのです。
あとはきっかけと少しの勇気。
きっと賢明なあなたはそのことに気付いているはずです。

答えは自分の中にある
答えは自分の中にある

2022/06/29

人生がドミノ倒しに感じる時

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

さて、長い人生には、何をやってもうまくいかないとか、次から次へと悪いことが起こり、まるでドミノ倒しだと感じるような時があるかもしれません。

そういう時は「なんで自分ばっかりこんな目に遭うんだろう」と心身ともに疲れて、神様を恨みたくなったりしますね。
「八方ふさがり」とか「踏んだり蹴ったり」とかそういう状況を表す言葉が数多くあることから、不運が続いて嘆く気持ちは昔からあったということが言えます。
つまり、あなただけが不幸の連鎖に見舞われているわけではないということです。
「自分一人だけがついていない」「もう死んでしまいたい」と嘆いている人はこのコロナ禍で確実に増えている気がします。
私のカウンセリングルームを訪れる方の中にも、こうした状況に陥って、自分でもどうしようもないと自暴自棄になっている方がいらっしゃいます。

それでも何とかしなければとネット検索し、どうしたご縁か私のところへ来てくださいました。
まずはその行動力を褒めてあげてください。

悪いことが重なって不幸のどん底にいると感じている方は、自分を見失っていることがほとんどです。
自分の悪い部分ダメな部分だけに埋め尽くされていて、自分にはいいところやできることが何もないと思っているのです。
そして、何をやろうにも悪い予感がよぎって、不安に押しつぶされそうになっています。

そういう時はご自分をよく観察してできていることを褒めてあげましょう。
自信を無くして、自己肯定感が下がっていると思いますが、出来ていることを見つけて少しずつ自信を取り戻すのです。ただ単に「大丈夫」と自分に言い聞かせても、それはごまかしになってしまいますので、しっかりひとつずつ紙に書いたりして「出来ていることリスト」を作るのもいいですね。

当カウンセリングルームでは、認知行動療法による自分を取り戻すためのワークも行っています。
暗闇の中で塞ぎ込んでいるだけでは、思考は悪い方へ悪い方へと向かってしまいます。
光の指す窓を開けて、新しい空気を取り入れましょう。
それが出来たら、まずは自分を褒めること、そこから始めるといいと思います。

人生がドミノ倒しに感じる時
人生がドミノ倒しに感じる時

2022/06/22

孤独は人をうつにする

おはようございます。”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

当カウンセリングルームに初めていらしたクライアントさんには、まず、聴いて欲しかったことをどこからでも自由に話していただきます。
それが対人関係の悩みでも自分自身の心の持ちようの問題でも何でも大丈夫ですし、時系列で話しても現在の状況からでも構いません。
まずはカウンセラーに思いのたけを吐き出すことに意味があるので、カウンセラーは丁寧にメモを取りながら、ゆっくりお話を伺います。その後、「当カウンセリングルームは認知行動療法を主軸にカウンセリングをしているんですが、少し認知行動療法についてお話していいですか」と前置きして、お話を切り出します。
当カウンセリングルームにいらっしゃった方は認知行動療法が受けてみたくていらした方と、まったく認知行動療法について知らなかった方が半々ぐらいでしょうか。
いずれにせよ、初回の宿題に出るシートについて説明するのですが、その中に人間関係について書く欄があります。
「重要な他者」といってその方にとって大切な人は誰か、大切な順に人間関係の+の面と-の面を書き出してほしいと説明するのですが、この時に自分には「重要な他者」がいないという方がいらっしゃいます。
つまり、親兄弟とも没交渉、友達と呼べる人もなく、たとえ結婚していてもパートナーとの折り合いが悪いというケースです。

人はひとりでは生きていけない動物なので、世の中から全く孤立している、自分は孤独な人間だと分かると、人は生きている意味さえ見失って鬱々とした気分に陥ってしまいます。

まれに孤独を栄養にできる人もいますが、そういう方はカウンセリングには見えないので、私の元に相談に見える方は暗闇の中で出口を見失い、うつの状態になって、何とか這い上がろうともがいていらっしゃいます。
藁にもすがる思いでカウンセラーの元にたどり着いてくださった方に一筋に光が見えるようにナビするのがカウンセリングですので、どうか誰にも相談する人がいない状態だなと気づいた方はなるべく早く誰かに声をかけ、助けを求めてください。
そこに迷いやプライドは捨てる勇気を持ちましょう。
いつでもお待ちしております。

孤独は人をうつにする
孤独は人をうつにする

2022/06/15

誰かに話すことの意味

こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

皆さんはカウンセリングというものはどういうものとお考えでしょうか。
日本では欧米のように心理カウンセリングがなかなか生活に浸透していません。しかし、日本人には悩みがないわけでも、ストレスがないわけでもありません。
カウンセリングというものがどういうものか、カウンセラーに話してどうなるのか、単に話を聴いてもらって、自分の心の問題が解決するのか、にわかには信じられないから浸透しないのではないでしょうか。

カウンセラーは実は人生の相談窓口でもありませんし、アドバイザーでもありません。
精神科や心療内科の医師のように症状を緩和するための薬を処方するわけでもありません。

カウンセリングではまず、クライアントさんに悩み事をじっくり話していただき、その話を受け止め、伝え返すところから始まります。いわゆる傾聴というものですね。
クライアントさんは往々にして周囲に悩み事を打ち明けられるような相談相手がいないことが多く、ひとり悶々とご自分の心の中で悩みを深めていって、がんじがらめの状態になっています。
まるで負のスパイラルに陥ったかのように、自己肯定感が下がって、ご自分に自信がもてなくて、やる気が全く出ないと訴えます。

カウンセラーが「どこから話してくださっても大丈夫ですよ」と優しく促すと、最初は戸惑いながらも徐々に話し出し、やがて堰を切ったようにご自分の中に溜まった感情が涙と共にあふれ出します。
誰かに聴いて欲しかったという思いが、ここで解き放たれ、話してしまうことで肩の力が抜けていくような感覚を覚えているのでしょう。次第に心が少し落ち着き、皆さん、表情が柔和になっていかれます。

ご自分の口から発した言葉が外に出されたことで整理され、ご自分の考えや気持ちに気づくことができます。
これで悩み事がたちどころに解決するわけではありませんが、まずはカウンセラーという心の問題のプロに話してしまうことで、外在化といって少し客観的にその問題を捉えることが出来るようになるのです。
それが誰かに話す一番大きな意味になろうかと思います。

ひとり鬱々と悩んでいても、暗く沈むばかりですよ。
「心の問題は心で解決できるといいね」というスタンスで心理カウンセラーはあなたが心の内を話してくださるのをお待ちしています。
さあ、勇気を出して!!どのカウンセラーに話すか、検索してみましょう。

誰かに話すことの意味
誰かに話すことの意味

2022/06/08

トラウマを抱えた親子関係

こんにちは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

最近、ご自分の人生の迷子になってしまって、どうしたらいいのか分からないという方の来訪が増えています。

聞けば、いずれも小さい頃から、親、特に母親との関係がトラウマになっていると思われるようなエピソードがあって、それが原因で大人になった今でも生きづらさに悩んでいる様子なのです。
そのエピソードというのは、とても幼い時から、身体的な特徴をからかわれたりバカにされたり、しぐさや行動を笑われ、人前で恥をかかされたというような、親から「ダメ」のレッテルを貼られたことにより、心に大きな傷を負ってしまったという経験。
もしくは自分が直接、ディスられたりしなくても、親のショッキングな実態を見せつけられたり、偶然、見たり知ったりすることによって、幼心で受け止めきれないショックを受けてしまうという経験などがあります。

こうした経験は小さな心に影を落とし、誰にも言えずに耐えたり、なかったことにしようと平気なフリをしてやり過ごそうと思うけれど、年を経ても時折、フラッシュバックのようによみがえってきたりして、大人になった今もトラウマとして残ってしまうのです。

起こってしまった事実をないものにすることは難しく、大人になってからはご自分が苦しいだけでなく、人間関係が円滑に結べなかったり、異性と性的な行為ができないなど、その影響は想像以上に大きいものがあります。
また、自分がどう生きたらいいのか、何が好きなのか、何をしたいのかなど、自分の人生なのに自分で選び取ることが出来ず、不安に押しつぶされそうな方もいます。

その根深い親とのトラウマはただ誰かに話を聴いてもらう程度ではなかなか解決できるものではありません。
まずは現在の苦しい状況が親との関係や成育歴に原因があったことに気付いて認めることから始まります。
大いに嘆いて涙して、吐き出してしまうと、人は少しずつその状態を受け入れ、前を向くことができるようになるのです。
ひとりでその作業が出来ないのであれば、アダルトチルドレンの癒しや立ち直りに詳しい専門家やカウンセラーを頼るのもいいでしょう。
とにかく、今の苦しさに親や成育歴が関係していると思うのなら、そのトラウマからご自分を開放する方法を模索することが大切です。
”キミィ・メンタル・サプリ”では認知行動療法とスキーマ療法を用いて、あなたのトラウマから解き放つお手伝いをしています。

トラウマを抱えた親子関係
トラウマを抱えた親子関係