2022/06/22
孤独は人をうつにする
おはようございます。”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
当カウンセリングルームに初めていらしたクライアントさんには、まず、聴いて欲しかったことをどこからでも自由に話していただきます。
それが対人関係の悩みでも自分自身の心の持ちようの問題でも何でも大丈夫ですし、時系列で話しても現在の状況からでも構いません。
まずはカウンセラーに思いのたけを吐き出すことに意味があるので、カウンセラーは丁寧にメモを取りながら、ゆっくりお話を伺います。その後、「当カウンセリングルームは認知行動療法を主軸にカウンセリングをしているんですが、少し認知行動療法についてお話していいですか」と前置きして、お話を切り出します。
当カウンセリングルームにいらっしゃった方は認知行動療法が受けてみたくていらした方と、まったく認知行動療法について知らなかった方が半々ぐらいでしょうか。
いずれにせよ、初回の宿題に出るシートについて説明するのですが、その中に人間関係について書く欄があります。
「重要な他者」といってその方にとって大切な人は誰か、大切な順に人間関係の+の面と-の面を書き出してほしいと説明するのですが、この時に自分には「重要な他者」がいないという方がいらっしゃいます。
つまり、親兄弟とも没交渉、友達と呼べる人もなく、たとえ結婚していてもパートナーとの折り合いが悪いというケースです。
人はひとりでは生きていけない動物なので、世の中から全く孤立している、自分は孤独な人間だと分かると、人は生きている意味さえ見失って鬱々とした気分に陥ってしまいます。
まれに孤独を栄養にできる人もいますが、そういう方はカウンセリングには見えないので、私の元に相談に見える方は暗闇の中で出口を見失い、うつの状態になって、何とか這い上がろうともがいていらっしゃいます。
藁にもすがる思いでカウンセラーの元にたどり着いてくださった方に一筋に光が見えるようにナビするのがカウンセリングですので、どうか誰にも相談する人がいない状態だなと気づいた方はなるべく早く誰かに声をかけ、助けを求めてください。
そこに迷いやプライドは捨てる勇気を持ちましょう。
いつでもお待ちしております。
2022/06/15
誰かに話すことの意味
こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
皆さんはカウンセリングというものはどういうものとお考えでしょうか。
日本では欧米のように心理カウンセリングがなかなか生活に浸透していません。しかし、日本人には悩みがないわけでも、ストレスがないわけでもありません。
カウンセリングというものがどういうものか、カウンセラーに話してどうなるのか、単に話を聴いてもらって、自分の心の問題が解決するのか、にわかには信じられないから浸透しないのではないでしょうか。
カウンセラーは実は人生の相談窓口でもありませんし、アドバイザーでもありません。
精神科や心療内科の医師のように症状を緩和するための薬を処方するわけでもありません。
カウンセリングではまず、クライアントさんに悩み事をじっくり話していただき、その話を受け止め、伝え返すところから始まります。いわゆる傾聴というものですね。
クライアントさんは往々にして周囲に悩み事を打ち明けられるような相談相手がいないことが多く、ひとり悶々とご自分の心の中で悩みを深めていって、がんじがらめの状態になっています。
まるで負のスパイラルに陥ったかのように、自己肯定感が下がって、ご自分に自信がもてなくて、やる気が全く出ないと訴えます。
カウンセラーが「どこから話してくださっても大丈夫ですよ」と優しく促すと、最初は戸惑いながらも徐々に話し出し、やがて堰を切ったようにご自分の中に溜まった感情が涙と共にあふれ出します。
誰かに聴いて欲しかったという思いが、ここで解き放たれ、話してしまうことで肩の力が抜けていくような感覚を覚えているのでしょう。次第に心が少し落ち着き、皆さん、表情が柔和になっていかれます。
ご自分の口から発した言葉が外に出されたことで整理され、ご自分の考えや気持ちに気づくことができます。
これで悩み事がたちどころに解決するわけではありませんが、まずはカウンセラーという心の問題のプロに話してしまうことで、外在化といって少し客観的にその問題を捉えることが出来るようになるのです。
それが誰かに話す一番大きな意味になろうかと思います。
ひとり鬱々と悩んでいても、暗く沈むばかりですよ。
「心の問題は心で解決できるといいね」というスタンスで心理カウンセラーはあなたが心の内を話してくださるのをお待ちしています。
さあ、勇気を出して!!どのカウンセラーに話すか、検索してみましょう。
2022/06/08
トラウマを抱えた親子関係
こんにちは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
最近、ご自分の人生の迷子になってしまって、どうしたらいいのか分からないという方の来訪が増えています。
聞けば、いずれも小さい頃から、親、特に母親との関係がトラウマになっていると思われるようなエピソードがあって、それが原因で大人になった今でも生きづらさに悩んでいる様子なのです。
そのエピソードというのは、とても幼い時から、身体的な特徴をからかわれたりバカにされたり、しぐさや行動を笑われ、人前で恥をかかされたというような、親から「ダメ」のレッテルを貼られたことにより、心に大きな傷を負ってしまったという経験。
もしくは自分が直接、ディスられたりしなくても、親のショッキングな実態を見せつけられたり、偶然、見たり知ったりすることによって、幼心で受け止めきれないショックを受けてしまうという経験などがあります。
こうした経験は小さな心に影を落とし、誰にも言えずに耐えたり、なかったことにしようと平気なフリをしてやり過ごそうと思うけれど、年を経ても時折、フラッシュバックのようによみがえってきたりして、大人になった今もトラウマとして残ってしまうのです。
起こってしまった事実をないものにすることは難しく、大人になってからはご自分が苦しいだけでなく、人間関係が円滑に結べなかったり、異性と性的な行為ができないなど、その影響は想像以上に大きいものがあります。
また、自分がどう生きたらいいのか、何が好きなのか、何をしたいのかなど、自分の人生なのに自分で選び取ることが出来ず、不安に押しつぶされそうな方もいます。
その根深い親とのトラウマはただ誰かに話を聴いてもらう程度ではなかなか解決できるものではありません。
まずは現在の苦しい状況が親との関係や成育歴に原因があったことに気付いて認めることから始まります。
大いに嘆いて涙して、吐き出してしまうと、人は少しずつその状態を受け入れ、前を向くことができるようになるのです。
ひとりでその作業が出来ないのであれば、アダルトチルドレンの癒しや立ち直りに詳しい専門家やカウンセラーを頼るのもいいでしょう。
とにかく、今の苦しさに親や成育歴が関係していると思うのなら、そのトラウマからご自分を開放する方法を模索することが大切です。
”キミィ・メンタル・サプリ”では認知行動療法とスキーマ療法を用いて、あなたのトラウマから解き放つお手伝いをしています。
2022/06/01
自分にあうカウンセラーの見つけ方
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
本日は「自分に合ったカウンセラーの見つけ方」についてのお話です。
さて、心の問題で悩んでいる時、人はまず精神科か心療内科に行って相談にのってもらおうとするのかもしれませんが、実は医者は不眠の症状や鬱々とした気分に対して症状を緩和するためのお薬は処方してくれますが、時間をかけて相談にのってくれるわけではありません。
処方された薬はどんな薬で何のために飲むのか心配になった患者さんはネットで調べたりして「これは薬に頼るのではなく、カウンセラーを探して、話を聴いてもらう方がいいのでは」と考える方も大勢いらっしゃいます。
さあ、そんな風に今の自分の状態をどうしたらいいのか、どこへ行けば答えは見つかるのかという状況になった時、あなたはどんなカウンセラーのところに行きたいと思いますか?
私のカウンセリングルームにはカウンセリングは初めての方もいらっしゃいますが、どこかで受けたカウンセリングで思うような結果が得られず、探し直してここに来ましたという方も少なからずいらっしゃいます。
あなたはどんなことを誰に相談したくてカウンセラーを探しているのでしょう。
ご自宅に近ければいいのですか?どんなカウンセラーが出てきてもいいのですか?
行ってみたらこの人に言っても分かってくれそうにないと感じるようなカウンセラーに当たってしまったら後悔しませんか?
カウンセラーの立場で申し上げると、確かにカウンセラーとクライアントさんには相性のようなものがあると思います。それは医者と患者よりもっと重要な要素かもしれません。
言葉のやり取りだけで(お薬の処方無し)望む方向に向かうためには、自分の話すことをしっかり受け止め、的確な判断ができて、クライアントさんの気づきを促してくれるカウンセラーとの出会いが必須です。
一種のマッチングアプリと同様、検索ワードや条件も大事ですし、HPなどに書かれた文言もとても大切です。
ご自分がカウンセリングに求める条件をしっかり分かった上で探すことをお勧めします。
カウンセラーによっては得意な相談内容の分野を打ち出しているところもありますし、自分がメインに据えている心理療法の説明が書いてあるところもあります。中にはそうしたものにはまったく触れず、受診方法と金額だけしかわからないところもあるのです。
あなたはカウンセリングを受けてどうなりたいのか、悩み事のメインはどんなことなのか。
そのあたりを手掛かりに、納得がいくまでカウンセラーを探してみてはいかがでしょう。
因みに当カウンセリングルームは”認知行動療法”を主軸にした女性限定のカウンセリングルームです。
もちろんカウンセラーも女性ですのでご安心ください。
HPに詳細が載っていますので、ご一読いただけると嬉しいです。
2022/05/25
納得と後悔
こんにちは。だいぶ暑くなってきましたね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
さて、あなたはものごとをやって辞めておけばよかったと後悔するタイプですか?それとも、やらずにやればよかったと後悔するタイプですか?
それは性格による場合も、その時のシチュエーションや年齢などによる場合もあるでしょう。
しかし、大方、やって後悔するタイプの人は、同じ後悔するならやらずに後悔するよりやって後悔する方がいいと思っているようです。
それはなぜかというと、自分でやってみて=経験してみて感じることには納得できるからではないでしょうか。
人はやらなかったこと、知らなかったことの結果が不本意なものに終わった時、納得できないという気持ちになってしまい「やればよかった」「知っていれば、こんなことにはならなかった」などと考えるのです。
あなたが今、何か悩み事を抱えて躊躇していて、~できないとか一歩を踏み出したくても不安が先立つという気持ちでいる時は、いつまでたっても同じことをグルグル考えて負のスパイラルに陥ってしまいがちです。
自分の道は自分で切り拓くしかないとわかつていても、前に進むことが出来ない時は、なぜ、そんな状況にあるのか、理性的に客観的に分析してみる必要があります。
自分の気持ちにもうひとりの自分が問いかけ、なりたい自分はどんな自分か自問自答するのです。
何かノートに書き出し、本心を吐露するのもいいでしょう。
人の手を借りる場合は「認知行動療法」によるカウンセリングが有効です。
やって後悔するのではなく、やってよかったと思えることが一番ですので、カウンセリングでその方法や時期、タイミングなど答えを出すお手伝いをいたします。
何ごとも決めて行動を起こすのはあなた自身です。
少しの勇気で窓を開け、新しい風を感じてください。