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2022/09/16

自己肯定感を上げるコツ

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「自己肯定感を上げるコツ」というタイトルでお話いたします。

ここ数年、「最近、自己肯定感がダダ下がりなんだよね」とか「何とかして自己肯定感を上げなきゃ」のように、一般的な会話の中に心理学用語だった『自己肯定感』の認知度が上がり使われるようになってきました。

自己肯定感が下がっている状態というのは、すなわち自信を失っていることを意味しています。
自己肯定感が下がっている人は、自分の中のダメな自分、出来ていない自分にばかり目がいってしまっているので、マイナスのスパイラルに陥っていて自分にはいい部分が何もないとか、自分はダメ人間だとか、人に好かれるはずがない、世の中で認められるわけがないというネガティブな感情に支配されてしまいます。

そうした状態から自己肯定感を上げたい、つまり、自信を持ちたい、あるいは自分を認めてあげたいと思うなら、一番いい方法は、今、自分が出来ていることを紙に書き出してみることです。
どんな些細なことでもいいですし、出来ていて当たり前すぎて気づいていないようなことでも、自分の1日1日を観察して、その日にしたことや考えたことなどを書き出してみます。
そうすると意外といろいろなことが出来ていると気づくはずです。
あまり「~したいのに全然できていない」と理想を思い描きすぎていたり、「以前はこんな自分だった」などとずいぶん昔の自分と比べてしまうと現実を見失ってしまいます。
年月は人を変化させ、熟成したり成長する部分もありますが、以前のようには出来なくなっている部分もあるはずです。
それをまるっと認めて受け入れ、そして、今ある自分の姿を眺めてみると、不思議なことに自分をいとおしく感じたり、これも悪くないかと思えてくるものです。

現在、自己肯定感が下がっていて、自信を無くし、何もやる気が起きないなどと嘆いているあなた、原因は何ですか?人と比べたりしていませんか?
下がった自己肯定感をひとりの力では引き上げられないと感じていらっしゃるなら、カウンセラーに話してみるだけでも道が開けるかもしれませんよ。
くよくよ悩んでいないで、いつでもお気軽にご相談ください。
キミィ・メンタル・サプリでは代表の萩原が、直接、カウンセリングを行います。
さあ、勇気を出してお出かけください。

自己肯定感を上げるコツ
自己肯定感を上げるコツ

2022/09/08

共依存的な人間関係とは

こんにちは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「共依存」という耳慣れない言葉についてお話いたします。

当カウンセリングルームにみえるクライアントさんの中に、目下、親の介護ですっかり疲れているという方が何名かいらっしゃいます。
他にも、夫がとても拘束するタイプで、退職してからますますその度合いが強まって息苦しいという方や、子育てに忙しく自分が働きに出ることもできず、なんだか子育てでバタバタしている内に1日が終わり、ふと気づくと世の中から孤立している気がするという方もいらっしゃいます。
これらの方の共通点は誰かのお世話や介護や気遣いばかりしていて、自分らしい生き方が出来ていないということです。

そして、自分の生きがいや生活そのものが「誰かのために自分がお世話しなければ」とか「その人には自分がいなければだめになってしまう」という気持ちが強く、介護やお世話に縛られ、自分が自立できていないことに気付けなくなっているのです。

こうした人のために尽くす、誰かとワンパッケージになっているような人間関係を「共依存」といいます。
元はアルコール依存症の夫とその世話をする妻という人間関係に端を発した言葉ですが、今はもっと広い意味で使われています。
そのような介護や世話を焼かなければいけない相手に振り回され、疲れ果てているあなた、忙しい生活の中にも自分というものをしっかり持って生活していないと、やがて空の素症候群や燃え尽き症候群になってしまう危険性がありますよ。
さあ、上手に距離をとって自分らしさとは何か、自分の生きる意味、生きる喜びなどを手放さずに生きていきましょう。
介護・子育て・家族の世話に巻き込まれ過ぎないようにしてください。
よろしかったらカウンセリングルームにお話にいらして、リフレッシュしませんか。お待ちしています。

共依存的な人間関係とは
共依存的な人間関係とは

2022/09/01

人はなぜ人と比べてしまうのか

こんにちは。いつまでも暑いですね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

あなたは自分と他人を比べてしまって凹んだり妬んだりしたことはありませんか。
もしくは、自分の子どもを人の子と比べたり、兄弟間や姉妹間を比べて批判的なことを言ったことはありませんか。

なぜ「自分は自分 人は人」と頭では分かっていても、つい、人と比べてしまったり、我が子を比較して育ててはいけないと思いつつ、出来ない子を出来る兄弟を引き合いに出して叱ったり嘆いたりしてしまうのでしょう。

それは人が競争社会に生きていることに一因があります。
もし、競争のない社会でマイペースに人に煩わされることなく生きていけるのなら、こんな風に人と自分を比べて卑下したり、人を羨んだりすることはありません。
また、親が人と比べたり、兄弟を比較する子育てをして、幼い頃から誰かと比べ続けられると、自分はそれが嫌だったにも関わらず、いつのまにか自分も同じように人と比べるということをしているようです。
人と比べる人はなかなか自分や我が子の今ある姿を肯定的に受け止めることができないので、自己肯定感が下がってしまいます。自分を認め、愛する人こそが、更に向上心をもって努力でき、また、人をも愛することができるのです。
「隣の芝生は青い」という言葉がありますが、人のものはよく見えるとか、人の方が自分より優秀だと思えるといった意味ですが、人のことを羨んでばかりいる人は自分のことは案外よく見えていないことが多いものです。
「自分らしくあることの幸せ」は人と比べたり、よそ見していてはわからなくなってしまいます。
今、手にしているものをいつくしみ、当たり前ではないということに気付いてください。

あなたのお悩みはどんなことですか。
それは人と比べて劣っているとか、羨ましいとか、悔しいという問題ではないですか。
まずは、ご自分の今を受け止め、認めてあげると、少し、楽になりますよ。
ご自分でご自分のことがよく分からないということでしたら、是非、カウンセリングルームにいらして、お話を聴かせてください。
ご自分の考え方のクセに気づいて、前向きに暮らすためのお手伝いをいたします。

人はなぜ人と比べてしまうのか
人はなぜ人と比べてしまうのか

2022/08/25

自分の意見をうまく伝えられない悩み

おはようございます、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

さて、あなたは人に急にふられた会話で、自分の意見や考えをうまく相手に伝えられなかったことはありませんか。もしくは相手とちゃんと話し合わなければと思っているのに、相手に言い負かされたり、思ってもいない方向にはぐらかされたり、途中でけんかになったりしたことはありませんか。

人は誰でも考えていることや思っていることを、そのままうまく言葉に表して相手に伝えられるわけではありませんよね。
特に相手の圧が強かったり、言葉巧みな人だったりしたときは、思っていることの半分も伝えられなかったなどということになりかねません。
話の内容が深刻になればなるほど、両者の立場の違いや関係性、性格の違いなどが影響してしまいます。
例えば、ご夫婦で子育てに関してや教育方針、または、相続のような話をするとき、親子で進路の話をするとき、会社で大きなプロジェクトの話を進める時など、いわゆる「岐路」に関する話のように重たい話になればなるほど思うに任せなくなる傾向にあります。

そんな時は、あらかじめ、自分の意見や考え、相手に聞きたいことなどを、紙に書き出しておくといいと思います。
「外在化」といって、紙に文字にして書くことで、可視化できますし、自分の考えていることを明確にすることが出来ます。
話す前に何度も読めば、話している時にも思い出しやすいですし、映像として思い浮かべられる人もいますので、後で話し忘れたと悔やむこともありません。
話がへんな方向にいきそうになっても軌道修正が可能です。
その紙を見ながら話すのもいいですし、見なくてもあらかじめ何度か読んでおけば、落ち着いて話せますし、頭の中で整理されているので、その場の空気にもっていかれるというようなことも防げます。
何より書くことで自分の考えをまとめることができるのが最大のメリットです。

カウンセリングルームには毎日、いろいろなお悩みを抱えた方が相談にみえます。
その悩みの多くは「どうしたらいいかわからない」という感情に陥っているのですが、そうしたことを紙に書き出すことによって「何をどうしたいのか」が見えてきやすいので、打つ手も自ずと見えてくるということになります。
カウンセリングはこんがらがった思いや考えの糸をほぐし、表に解き放つ役割を担っています。
さあ、自分自身ではなかなか整理できない問題を抱えているなら、カウンセリングを受けて「外在化」してみませんか。

自分の意見をうまく伝えられない悩み
自分の意見をうまく伝えられない悩み

2022/08/17

スキーマ療法とは

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「スキーマ療法について」というテーマで、聴き馴染みのないこの心理療法について少しご説明します。

当カウンセリングルームでは認知行動療法を主軸にしたカウンセリングをおこなっており、人のそれぞれの考え方や感じ方のクセを見直し、ものごとへのアプローチを少し変えることで、人間関係を改善したり、ご自身の穏やかな生活を手に入れることを目指しています。

しかし、中には現在の考え方や感じ方の根底にある価値観やこだわりなどに大きなゆがみがあって、それが生育歴に起因しているのではと考えられるクライアントさんがいらっしゃいます。
そうした方に用いられるのがスキーマ療法です。
それは生育歴、つまり、どんな環境に生まれ、どんなご両親の下で育てられたかのヒアリングから始まります。その方にしみ込んだ根深い感情を掘り起こし、子ども時代に遡っていやしたり嘆いたりすることで、傷ついた過去から立ち直ることを目的としています。
このように書くと、なんだかスピリチュアルだなと感じられるかもしれませんが、正に「空椅子の技法」を用いたり、マインドフルネスのワークを通してご自分と向き合っていただくセッションもありますので、カウンセラーとの信頼関係を十分に構築した上で実施される「究極の自分探しの心理療法」と言えます。
人はすべての事象に対し、その人特有の考え方や感じ方を持っていて、それを良しとして生活しています。
それが、その人の価値観であり、習い性なので、通常はそれで円滑に生活を営むことが出来るのですが、幼少期から思春期ぐらいまでに身に着けた価値観や習い性が、時折、「不適応的スキーマ」として定着して、日常生活に支障をきたしてしまうとしたら、その不適応な部分がどんなことなのかあぶり出し、十分困ったことだと自分自身で思い知り、やがて手放して別の適応的なスキーマを手に入れる必要があるのです。
それにはカウンセリングのセッションとしても相当長い時間が必要で、1年半~3年ほどかけて、以前とは違う穏やかで前向きな自分に変化していきます。

ご自分の悩みがどうやら「生育歴に関係ありそうだ」「あの毒親に育てられたせいだ」などと思っている方は、スキーマ療法の必要なクライアントさんなのかもしれません。
しかし、スキーマ療法はかなり”痛い”部分に触りますから、初回から適用されるようなものではありません。まずは認知行動療法でご自分と向き合い、整理し、カウンセラーとの信頼関係を築いた上で、スキーマ療法が是非とも必要と十分理解してから実施される心理療法なのです。
ご自分が「もしかしたら、これかな」と思うのであれば、まずは認知行動療法のできるカウンセリングルームをお探しになって、認知行動療法から始めてみることをお勧めいたします。

スキーマ療法とは
スキーマ療法とは