2022/07/28
不安との付き合い方
こんにちは。毎日、暑いですね。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日のお題は「不安との付き合い方」です。
人がストレスを感じる感情のひとつに「不安」がありますが、不安には大きく分けて2つの種類があります。
不安を感じたら、それがどちらの不安か見極めて対処すること、それが不安と上手につきあうコツだと思います。
人は不安を感じると、不安の先に緊張が高まったり、動悸がしてきたり、絶望感に襲われたりします。どんどん不安が大きくなればなるほど、このような状態になることも多く、更には不眠や過呼吸など重篤な症状を引き起こしかねません。
では、不安の原因はどのようなことでしょう。
例えば、受験や資格試験、大きな発表の機会など、何か期日が決められ、そこで能力を試されるというような状況における不安でしょうか。
もしくは病気の検査結果を聴くとか、大事な結果報告を聴く前の不安なども考えられますね。
それに対して、もっと違うタイプの不安もあります。
例えば、朝起きた時に何だか生きていること自体が不安になるとか、将来のことを考え出したら不安でたまらなくなるというような時もあるでしょうか。
これは「もし~したらどうしよう」など、起きそうな出来事を想像して不安になるといったタイプの不安です。
前者と後者のちがいは、前者は不安になる明確な要素があるので、だれでも不安になって当たり前の不安です。
後者の不安は漠然とした不安で、原因というようなはっきりした理由なしに不安な気持ちに襲われるといったタイプの不安です。
まず、ご自分の不安はどちらのタイプの不安なのか見極め、前者ならその原因に対して十分準備をするとか、結果を受け止める心の準備することで、自信を取り戻し、いたずらに不安に感じることはないと思うところまで用意したり努力することで立ち向かえる不安だと考えられます。
一方、後者の不安は漠然とした理由なので、もっと自分でも分からない意識下の無意識レベルに働きかける必要があるかもしれません。
複数の要因や根の深い問題が潜んでいる場合もありますので、冷静に落ち着いて自分と向き合い、不安の意味と対話する機会を設けなければいけません。
やみくもに怖がったり、自暴自棄になって、衝動的な行動を起こさないようにしてください。
ご自分でその不安から抜け出せそうにないなら、カウンセリングを受けて不安の所在を明らかにし、その対処法を探るのもひとつの方法です。
お力になることがあるのでしたら、いつでもお話を伺います。
勇気を出して、カウンセリングルームで今の不安な気持ちを吐露してみませんか。
2022/07/20
人を変えることはできない
こんばんは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
皆さんの悩みは人間関係にあることが多く、大抵の人はある特定の相手のものの言い方や態度などにいら立ちを覚えたり、コミュニケーションがうまく取れずにいます。
周囲の人すべてとうまくコミュニケーションがとれなかったり、衝突してしまう場合は、ご自分に何か問題があると考えられますが、これが特定の人とだけうまくいかないとなると、相手の態度やものの考え方、言い方を責めがちになります。
しかし、残念なことにどれだけ相手の方が悪いと思っても、人は自分が思うように変わってくれることはほぼないと思った方がいいでしょう。
相手を変えようと思って働きかけても、功を奏しないばかりかもの凄いエネルギーを消耗した挙句、結局、相手が変わることはなく関係も修復できないという結果になりがちです。
コミュニケーション不全に陥っている相手とうまくやる方法は、まず、自分の方が変わること、それが関係改善の糸口です。
相手に要求ばかりしても、自分の方に歩み寄る姿勢や相手の身になって考える力などが備わらないと、こじれた人間関係に進展はありません。
認知行動療法はご自分の考え方や感じ方のクセを明らかにして、それを理解した上で、別のアプローチをしてみる気づきを促します。
それはカウンセラーがアドバイスしたり、指示したりするものではなく、ご自身で気づいて行動変容していくものなのです。
まるで他人事のように自分を客観視し、観察するところから認知行動療法は始まります。
あなたは今のご自分がどんな状態かご興味ありませんか。
自分探しの先に「なりたい自分」を手に入れましょう。
カウンセラーはそのお手伝いをいたします。
2022/07/13
現実との順応性
こんばんは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをお読みいただき、ありがとうございます
本日のお題は「現実との順応性」です。
人は自分の現在の姿や実力など、経年変化や時代の趨勢への乗り遅れ、自分の思いとは裏腹な未熟さなど、案外、現実とのギャップを受け入れられずにいるものです。
年齢が高い人は若い時の自分にできたことや当時の面影、当時のやり方などが、今は失われつつあったり、経年劣化していることを直視せずに、出来ないことを悔やんだり、攻めたりして、結果、鬱々とした気分に陥り、自信を失ったりしてしまいます。
年齢の低い若い方は、まだ道半ばで努力が足りないのに、理想と現実のはざまで悔しがったり、人に出来ていないことを指摘されて恨んだりして、結果、自己肯定感が著しく下がってしまっています。
人は現在の自分を理解した上で、更に一歩高みを目指して努力し、かなえられると達成感を得、自信を獲得することが出来るのですが、その現在の自分を正しく理解できていないと、結果もまた正しく受け止めることが出来ません。
正しい現実を受け止めるには心の柔軟性が必要で、そこに妙な期待値を盛り込んでしまうと、できない自分、理想とかけ離れた自分と現実とのギャップに苦しむことになってしまいます。
あなたの悩み事が対人関係というより、ご自分自身のものの捉え方や考え方にあるとお考えの方は、こうした現実の自分と理想の自分が戦っていて、いつも負けてばかりいるということではありませんか。
仮想の敵を自分の中に創って、無理なダイエットをしてリバウンドを繰り返したり、暴飲暴食したり、自暴自棄になったりしている方は現実の自分を受け入れる順応性をなくしていることが最大の問題なのです。
人の意見に耳を貸すことが出来ず、他人をすべて疑心暗鬼のまなざしで見ていると感じているなら、そのバリアを解いて、素直にご自分の本当の気持ちや本当の姿を見てみましょう。
そんなに頑張らなくてもいいし、ちゃんとしなければと自分を鼓舞しなくても大丈夫です。
「今の自分らしさ」を受け入れ、美しむことで、今の幸せを手に入れることが出来ると思います。
認知行動療法のカウンセリングは、そうした今のご自分と向き合うお手伝いをいたします。
お気軽にご相談ください。
お待ちしております。
2022/07/06
答えは自分の中にある
おはようございます。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は悩んでいる方のほとんどはすでに答えを知っているというお話です。
人はご自身の問題というより、周囲の人との人間関係がうまくいかない時に悩ましいと思うことが多いようです。
自分を取り巻く人間関係、例えば、夫との関係、子どもとの親子関係、自分の親、もしくは義理の親とのいさかい、会社の上司や部下との人間関係など、一緒にいる時間が長い人や、上下関係にある間柄の人とギクシャクすると、どうしたらいいのか分からないという気持ちになり、カウンセリングを受けてみようと思うのでしょう。
初回のインテーク面接で、どんなお話でもお好きなように…と促して、クライアントさんの身に起きた解決できずにいる問題をお話しいただきます。
それは「どうしたらいいのか分からない」というクライアントさんの気持ちで語られるのですが、どうやら本当はどうしたいのか、どうすべきなのか、ご自身の中で答えは出ている様子です。
けれど「実行に移す勇気がない」「相手に話して思う通りにならなかったらどうしよう」「上手な伝え方ができずに不本意ながらいつも怒りをぶつけてしまう」など、表現方法がヘタだったり、うまい表現方法を知らないという意味で「どうしたらいいのか分からない」とおっしゃっているように思えます。
人は長年かかって、その方特有のコミュニケーション術を身に着け、社会生活を営み、人間関係を円滑に進めているのですが、時折、それがうまくいかなかったり、素直になれなかったり、どうにもウマが合わない相手がいるものです。
言葉やノンバーバル・コミュニケーションといって言葉以外のコミュニケーション方法を使って、相手と良好な関係を築いていくのが人間社会です。
それがもし、素直に表現できないと感じているのであれば、そこを何とかしなければいけませんね。
少し言動に変化をもたらし、よりよい関係を築けるのは、変わりたいと思った人だけにしかできないことなのです。
あとはきっかけと少しの勇気。
きっと賢明なあなたはそのことに気付いているはずです。
2022/06/29
人生がドミノ倒しに感じる時
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
さて、長い人生には、何をやってもうまくいかないとか、次から次へと悪いことが起こり、まるでドミノ倒しだと感じるような時があるかもしれません。
そういう時は「なんで自分ばっかりこんな目に遭うんだろう」と心身ともに疲れて、神様を恨みたくなったりしますね。
「八方ふさがり」とか「踏んだり蹴ったり」とかそういう状況を表す言葉が数多くあることから、不運が続いて嘆く気持ちは昔からあったということが言えます。
つまり、あなただけが不幸の連鎖に見舞われているわけではないということです。
「自分一人だけがついていない」「もう死んでしまいたい」と嘆いている人はこのコロナ禍で確実に増えている気がします。
私のカウンセリングルームを訪れる方の中にも、こうした状況に陥って、自分でもどうしようもないと自暴自棄になっている方がいらっしゃいます。
それでも何とかしなければとネット検索し、どうしたご縁か私のところへ来てくださいました。
まずはその行動力を褒めてあげてください。
悪いことが重なって不幸のどん底にいると感じている方は、自分を見失っていることがほとんどです。
自分の悪い部分ダメな部分だけに埋め尽くされていて、自分にはいいところやできることが何もないと思っているのです。
そして、何をやろうにも悪い予感がよぎって、不安に押しつぶされそうになっています。
そういう時はご自分をよく観察してできていることを褒めてあげましょう。
自信を無くして、自己肯定感が下がっていると思いますが、出来ていることを見つけて少しずつ自信を取り戻すのです。ただ単に「大丈夫」と自分に言い聞かせても、それはごまかしになってしまいますので、しっかりひとつずつ紙に書いたりして「出来ていることリスト」を作るのもいいですね。
当カウンセリングルームでは、認知行動療法による自分を取り戻すためのワークも行っています。
暗闇の中で塞ぎ込んでいるだけでは、思考は悪い方へ悪い方へと向かってしまいます。
光の指す窓を開けて、新しい空気を取り入れましょう。
それが出来たら、まずは自分を褒めること、そこから始めるといいと思います。