2022/09/01
人はなぜ人と比べてしまうのか
こんにちは。いつまでも暑いですね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
あなたは自分と他人を比べてしまって凹んだり妬んだりしたことはありませんか。
もしくは、自分の子どもを人の子と比べたり、兄弟間や姉妹間を比べて批判的なことを言ったことはありませんか。
なぜ「自分は自分 人は人」と頭では分かっていても、つい、人と比べてしまったり、我が子を比較して育ててはいけないと思いつつ、出来ない子を出来る兄弟を引き合いに出して叱ったり嘆いたりしてしまうのでしょう。
それは人が競争社会に生きていることに一因があります。
もし、競争のない社会でマイペースに人に煩わされることなく生きていけるのなら、こんな風に人と自分を比べて卑下したり、人を羨んだりすることはありません。
また、親が人と比べたり、兄弟を比較する子育てをして、幼い頃から誰かと比べ続けられると、自分はそれが嫌だったにも関わらず、いつのまにか自分も同じように人と比べるということをしているようです。
人と比べる人はなかなか自分や我が子の今ある姿を肯定的に受け止めることができないので、自己肯定感が下がってしまいます。自分を認め、愛する人こそが、更に向上心をもって努力でき、また、人をも愛することができるのです。
「隣の芝生は青い」という言葉がありますが、人のものはよく見えるとか、人の方が自分より優秀だと思えるといった意味ですが、人のことを羨んでばかりいる人は自分のことは案外よく見えていないことが多いものです。
「自分らしくあることの幸せ」は人と比べたり、よそ見していてはわからなくなってしまいます。
今、手にしているものをいつくしみ、当たり前ではないということに気付いてください。
あなたのお悩みはどんなことですか。
それは人と比べて劣っているとか、羨ましいとか、悔しいという問題ではないですか。
まずは、ご自分の今を受け止め、認めてあげると、少し、楽になりますよ。
ご自分でご自分のことがよく分からないということでしたら、是非、カウンセリングルームにいらして、お話を聴かせてください。
ご自分の考え方のクセに気づいて、前向きに暮らすためのお手伝いをいたします。
2022/08/25
自分の意見をうまく伝えられない悩み
おはようございます、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
さて、あなたは人に急にふられた会話で、自分の意見や考えをうまく相手に伝えられなかったことはありませんか。もしくは相手とちゃんと話し合わなければと思っているのに、相手に言い負かされたり、思ってもいない方向にはぐらかされたり、途中でけんかになったりしたことはありませんか。
人は誰でも考えていることや思っていることを、そのままうまく言葉に表して相手に伝えられるわけではありませんよね。
特に相手の圧が強かったり、言葉巧みな人だったりしたときは、思っていることの半分も伝えられなかったなどということになりかねません。
話の内容が深刻になればなるほど、両者の立場の違いや関係性、性格の違いなどが影響してしまいます。
例えば、ご夫婦で子育てに関してや教育方針、または、相続のような話をするとき、親子で進路の話をするとき、会社で大きなプロジェクトの話を進める時など、いわゆる「岐路」に関する話のように重たい話になればなるほど思うに任せなくなる傾向にあります。
そんな時は、あらかじめ、自分の意見や考え、相手に聞きたいことなどを、紙に書き出しておくといいと思います。
「外在化」といって、紙に文字にして書くことで、可視化できますし、自分の考えていることを明確にすることが出来ます。
話す前に何度も読めば、話している時にも思い出しやすいですし、映像として思い浮かべられる人もいますので、後で話し忘れたと悔やむこともありません。
話がへんな方向にいきそうになっても軌道修正が可能です。
その紙を見ながら話すのもいいですし、見なくてもあらかじめ何度か読んでおけば、落ち着いて話せますし、頭の中で整理されているので、その場の空気にもっていかれるというようなことも防げます。
何より書くことで自分の考えをまとめることができるのが最大のメリットです。
カウンセリングルームには毎日、いろいろなお悩みを抱えた方が相談にみえます。
その悩みの多くは「どうしたらいいかわからない」という感情に陥っているのですが、そうしたことを紙に書き出すことによって「何をどうしたいのか」が見えてきやすいので、打つ手も自ずと見えてくるということになります。
カウンセリングはこんがらがった思いや考えの糸をほぐし、表に解き放つ役割を担っています。
さあ、自分自身ではなかなか整理できない問題を抱えているなら、カウンセリングを受けて「外在化」してみませんか。
2022/08/17
スキーマ療法とは
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は「スキーマ療法について」というテーマで、聴き馴染みのないこの心理療法について少しご説明します。
当カウンセリングルームでは認知行動療法を主軸にしたカウンセリングをおこなっており、人のそれぞれの考え方や感じ方のクセを見直し、ものごとへのアプローチを少し変えることで、人間関係を改善したり、ご自身の穏やかな生活を手に入れることを目指しています。
しかし、中には現在の考え方や感じ方の根底にある価値観やこだわりなどに大きなゆがみがあって、それが生育歴に起因しているのではと考えられるクライアントさんがいらっしゃいます。
そうした方に用いられるのがスキーマ療法です。
それは生育歴、つまり、どんな環境に生まれ、どんなご両親の下で育てられたかのヒアリングから始まります。その方にしみ込んだ根深い感情を掘り起こし、子ども時代に遡っていやしたり嘆いたりすることで、傷ついた過去から立ち直ることを目的としています。
このように書くと、なんだかスピリチュアルだなと感じられるかもしれませんが、正に「空椅子の技法」を用いたり、マインドフルネスのワークを通してご自分と向き合っていただくセッションもありますので、カウンセラーとの信頼関係を十分に構築した上で実施される「究極の自分探しの心理療法」と言えます。
人はすべての事象に対し、その人特有の考え方や感じ方を持っていて、それを良しとして生活しています。
それが、その人の価値観であり、習い性なので、通常はそれで円滑に生活を営むことが出来るのですが、幼少期から思春期ぐらいまでに身に着けた価値観や習い性が、時折、「不適応的スキーマ」として定着して、日常生活に支障をきたしてしまうとしたら、その不適応な部分がどんなことなのかあぶり出し、十分困ったことだと自分自身で思い知り、やがて手放して別の適応的なスキーマを手に入れる必要があるのです。
それにはカウンセリングのセッションとしても相当長い時間が必要で、1年半~3年ほどかけて、以前とは違う穏やかで前向きな自分に変化していきます。
ご自分の悩みがどうやら「生育歴に関係ありそうだ」「あの毒親に育てられたせいだ」などと思っている方は、スキーマ療法の必要なクライアントさんなのかもしれません。
しかし、スキーマ療法はかなり”痛い”部分に触りますから、初回から適用されるようなものではありません。まずは認知行動療法でご自分と向き合い、整理し、カウンセラーとの信頼関係を築いた上で、スキーマ療法が是非とも必要と十分理解してから実施される心理療法なのです。
ご自分が「もしかしたら、これかな」と思うのであれば、まずは認知行動療法のできるカウンセリングルームをお探しになって、認知行動療法から始めてみることをお勧めいたします。
2022/08/10
今日が人生で一番若い
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は誰にとっても今日は人生で一番若い日であるというお話です。
人には行動や思考にそれぞれのスピードやリズムがあって、せっかちな人もいれば、優柔不断な人もいます。
そうした傾向はひとそれぞれの特性なので、一生続くと言われていますし、なかなか変えようと思っても変えられないものです。
しかし、変わらない事実は、今この時が誰の人生においても、その人の人生で一番若いということです。
「思い立ったら吉日」という言葉があるように「何か決心する」「AかBか迷っていたけど、どちらかに決めた」のなら、即行動に起こした方がいいという意味の言葉です。
慎重にじっくり考えるのもいいですし、大いに悩むことも大切ですが、そうしている間にも時は流れていますので、どこか頭の隅に「今日は人生の中で一番若い日なんだ」ということを意識して、もし、決心できた事柄があるのなら時間を有効に使いましょう。
よく同じ後悔するなら、やらずに後悔するより、やって後悔する方がいいということをおっしゃる方がいます。
あなたはどちらのタイプですか。とりあえずやってみる?怖気づいてやめておく?
人は人生で何回か大きな選択や決断を迫られる時があると思います。
そういう時、頭の片隅に「今日は人生で一番若い」日なんだということを覚えておいてください。
「光陰矢の如し」若い頃は長かった1日が、年と共に短く感じられるというのは大多数の方がおっしゃることです。
今日○○歳の誕生日を迎えた人は、明日は○○歳と1日なわけで、日々それは前に進んでいってしまいます。
決して焦らなくてもいいですが、チャンスを逃がしたり、後になって「あの時やっていれば」と後悔しないでください。
チャンスの神様は前髪しかないので、通り過ぎてから捕まえようと思っても滑って捕まえられないというおとぎ話があります。
さあ、あなたにとって今日はどんな1日ですか。
チャンスを逃さないでくださいね!
2022/08/03
男性が女性に求めること
毎日、本当に暑いですね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
当カウンセリングルームは女性限定を謳っていますので、ご夫婦やカップルでご相談に見えない限り、クライアントさんは女性だけということになります。
しかし、ご相談なさるお悩みは夫やパートナーとの関係がうまくいかないという内容のことも少なからずありますので、そうした相談を受けている内に浮かび上がってくる男性特有の妻やパートナーに求めることがあるなぁということについてお話いたします。
人はまず、男か女のどちらかに生まれ、成長に伴ってその役割も変化します。
子ども、学生、社会人、恋人、夫か妻か、母親または父親かなどがそれにあたります。
とりわけ女性は結婚・出産・育児などを担うことになるとその役割の変化も著しくなりますね。
一方、男性は学生から社会人、夫や父親と役割が増える環境になっても大した自覚もなく、そのことを相手から攻められたりするカップルも多いように思います。
そのくせ、男性は子どもっぽいところがあり、妻やパートナーの女性に対して、時には「お母さん」を求めたり、
「女」を求めたり、逆にマウントをとって上に立とうとしたりします。
こうした傾向は妻やパートナーの女性といった、他の女性一般ではなく、自分だけの女性に対して向けられる感情なので、おつきあいしているだけではなかなか露見しないので、とても厄介です。。
女性は人それぞれですが、むしろ男性より自立している方が多く、社会人としての顔、母親としての顔、子どもとしての顔などをうまくバランスをとりながら生きようとするので、夫やパートナーにいつまでも「お母さん」や「女」や「マウントのとれる相手」として求められると面食らってしまいます。
そのあたりのズレがお悩みになっているわけですが、これは男性と女性の違いでかなり根源的なテーマともいえそうです。
昨今、離婚件数は増える一方ですが、その心理的岐路で悩んでいらっしゃるようでしたら、何が一体そんなに食い違っているのか、認知行動療法で解き明かしてみませんか。
カウンセラーに吐露するだけでもだいぶスッキリするとは思いますが、その先の一歩を賢く踏み出すお手伝いをいたします。
どうぞお気軽にご相談ください。