2022/10/19
男のプライド
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は「やっかいなもの、それは男のプライド」というお話です。
当カウンセリングルームは女性限定を謳っていますので、ご夫婦やカップルでお見えになる方以外はクライアントさんは女性なので、その人間関係のお悩みの多くは夫やパートナーとの関係における悩みということになります。
夫(パートナー)と価値観が合わないとか、子育てのことで意見が食い違うとか、夫が女性問題を起こしたなど、理由は様々です。
そうした問題を解決しようとして、相手と話し合いをしよう、コミュニケーションをとろうという時に女性には理解しがたい男性の考え方や言動にぶつかることがあります。
それは「男のプライド」です。よく「男の沽券にかかわる」とか「男のメンツが立たない」などといった言い方がありますが、女性からすると「何をそんなつまらない意地を張っているのか」「何なの、男のプライドがどうのこうのって」と思うような理解不能の態度や言動で女性の前に立ちはだかろうとするのです。
男性には「ごめんなさい」と「ありがとう」が言えない人が多く、問題が起きた時や女性に問い詰められた時に内心、自分の非を認める部分があるのに素直に表現できないようです。
そこには「男のプライド」や「男の沽券にかかわる」事情があるらしく、それはとりわけ妻やパートナーの女性に対して発動されてしまいます。
そのことを分かってしまえば「ハイハイ、プライドが許さないのね」と流すこともできるのですが、大抵の女性はそこまで寛大な心を持ち合わせていないので、険悪な状況に陥ることも少なからずあるというわけです。
「男のプライド」とは武士でいえば鎧のようなもので、外界で戦うには必須のものなので、人が成長するにつけ身に着けてきた処世術のひとつと言えます。
しかし、それを妻やパートナーのように身近で大切な関係の人に対して、振りかざすのはいかがなものでしょう。
そんな「男のプライド」を振りかざす困った夫やパートナーをもったあなた、もし、どのように気持ちを保てばいいのか、どうしたらコミュニケーションを円滑にできるようになるのか、悩んでいらっしゃるなら一度カウンセリングを受けてみませんか。
同性のカウンセラーが親身になってご相談に応じます。
2022/10/12
人格否定は最悪の叱り方
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は「叱り方のコツ」についてのお話です。
生きていると親が子に、夫が妻に、上司が部下に、先生が生徒になど、人を叱ったり怒ったり、叱られたり怒られたりすることもありますよね。
そんな時、やっていはいけないこと、相手にやられると本当に腹立たしく思うことがひとつあります。
それは「相手の人格まで否定するような言い方をする」ということです。
例えば、家のある部屋の電気がつけっ放しだったことを注意するのに「○○の部屋の電気がつけっ放しだったぞ。お前は生活の基本がなってないんだよ」というような言い方です。
「10分も遅刻するなんてどういうことだ。本当にお前のそのだらしなさが何もかもに影響してるんだよ」みたいな言い方をあなたはしていませんか。
こうした上意下達で断定的なものの言い方をするのは、自分の方が上、相手を下に見ている人が放つ言い方で、男性に多いような気がします。
「そんなにお前の方が偉いのか」「じゃあ、お前は絶対にそんなことはしないのか」と叱られたり怒られたりした側は内心、反発を覚えるような言い方です。言われた側は人格まで否定されたと感じるので、素直に指摘されたことを悪かったと思えず、反抗心が芽生えてしまいます。
叱る時や怒る時はそのことだけを注意すべきです。
相手がそのことを反省できること、行動を変えることができることが目的なのですから、人格否定されたと感じて反抗心まで抱くような言い方をしてしまっては逆効果です。
それこそ叱った人の人格を疑われてしまいます。
人はコミュニケーションを通して誰かと生活していますが、そのコミュニケーションの仕方には個性がでますね。そこを円滑にできる人とできない人の差は何でしょう。
本日は日常のふとした一コマに感じた、ものの言い方、特に叱り方や怒り方には気をつけないとというお話でした。
2022/10/05
過干渉の罪
こんばんは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
急に涼しくなってきて、いよいよ秋の訪れですね。
さて、本日は「子どもに干渉しすぎるのはもはや罪です」というお話です。
親が子育てをする上で「良かれと思って」世話を焼きすぎたり、進路(学校やお稽古ごとに何をするか)を親の好みで誘導したり、子どもの交友関係に口を出したりすることを『過干渉』と言います。
時折、子どもの幸せを願って、道を踏み誤らないようにとか、自分と同じ過ちを犯さないようにとか、自分の願いを子どもにかなえてほしいとかの理由で、自分の考えを押し付けたり、コントロールしようとする親がいます。
大義名分としてはそこに「良かれと思って」という気持ちがあるので、一見、子ども想いの子育てに熱心な親だと思われがちですが、子どもの立場に立ってみると、それは「ウザい毒親」以外の何物でもなかったりします。
子どもには自分の人生を決める力も権利もあるのですが、そんな力はまだないと決めつけて、自分の意のままにしようとしたり、自分の言うことを聴いておけば間違いないとばかりに口を挟もうとするのは、子どもの成長を妨げるなかりでなく、何も自分では決められない、いつも親の顔色を伺うような人間を作ってしまいます。
あなたの子育ては過干渉になっていませんか。
子どもはあなたのおもちゃでも道具でもありません。一個の独立した人格をもつ別の人間なのです。
親として、子どもに責任を持たなければいけないのは親の責務として当然ですが、それは親の言いなりに子どもを従わせるのとは違います。
我が子がかわいいと思うがゆえに勘違いされがちですが、相手を尊重し、子どもにのびのびと選択の自由を与えられる親こそが、子どもを可愛がっているということなのです。
それは甘やかしているわけでもありません。そのあたりの舵取りは本当に難しいですね。
子育ての悩みは今も昔も親になった誰もが経験することと言っていいでしょう。
悩んでいるのはあなただけではありません。
ひとりで悩んでいるより、誰かに話して共有すると少し気持ちが楽になりますよ。
当カウンセリングルームでは子育て経験のある女性カウンセラーがあなたのお話を親身になってお聞きします。
ためらわずに一度、お出かけになってはいかがですか。
2022/09/29
Iメッセージを使った話し方
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は「Iメッセージ」についてお話いたします。
親子間や夫婦間、友達との間で何か嫌なことがあったり、トラブルがあった時、あなたはどんなことを心掛けながら、相手とコミュニケーションをとっていますか。
そのトラブルの原因が相手の方にあって、自分は正しいと思っている時に、相手を責める言い方をしていませんか。
人は円滑にコミュニケーションがとれている時は、冷静に相手の気持ちや立場などに配慮した言い方が出来るのですが、自分に怒りや悲しみの感情が湧いている時は、どうしても相手を責める言葉を投げつけてしまいがちです。
例えば、相手が約束を守らなかった時、「どうして約束が守れないの」「~するって言ったじゃない」など、また、相手があなたに対してキツイ言葉を発した時は「なんでそういう言い方するの」「あなたの考えは間違ってると思うわ」みたいな調子です。
そうした相手を責める言い方は、相手の気分を害するばかりか、相手の本来なら謝ろうと思っていた気持ちまでくじいてしまって、ますますかたくなにさせてしまいます。
そんな時、便利な言い方というか心掛けてほしいのが「Iメッセージ」で自分の気持ちを伝えるということです。
「私はすごく寂しかったわ」「私はとても心配していたのよ」「私は~かと思っていろいろ考えちゃったわ」のように「私は」から始まる言い方が「Iメッセージ」です。
言われた相手は相手の気持ちがそうだったのかということが伝わるので、自分の考え方や受け取り方の違いに気づき、ワンクッション置いた言い方ができるのです。
自分の気持ちが怒りや悲しみ、何か不本意なものに見舞われたとき、是非、一瞬立ち止まって「Iメッセージ」で伝えてみようと考え、勢いのままに言葉を発しないで、上手な言い方で自分の気持ちを相手に伝えてみてください。
人間関係は言葉によるコミュニケーションとノンバーバル(非言語)コミュニケーションのふたつで成り立っています。
あなたの発するその言葉、態度のひとつひとつが相手とのよりよいコミュニケーションを紡いでいくのです。
2022/09/22
ストレスコーピングとは
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日はストレスコーピングについてお話いたします。
人は誰でも大なり小なりストレスを抱えて暮らしています。
そのストレスの元になっていると感じている問題が解決できなかったり、肉体的に疲労がたまっていり、心が折れそうになっていたりすると、ますます、ストレスは体の中に残って蓄積してしまいます。
それを少しでも解消したり、軽減したりするものをストレスコーピングといいます。
コーピングというのは対処法という意味ですので、ストレスに対して解消したり軽減するための方法ということになります。
具体的にはリラックスするような呼吸法や瞑想を行ったり、無心で空の雲を眺めたり、月を見たりするなどという方法もあります。また、自分が好きなものやことを意図的に取り入れて、食べたり行ったりする方法もあります。
当カウンセリングルームでは認知行動療法を主軸にしたカウンセリングを行っていますが、数回、セッションを行って、十分クライアントさんのお悩みを傾聴した後、ストレスコーピングリストというものを作成しています。
それは「今日のストレスは今日の内に解消しよう」ということで、一日の終わりに頑張った自分にご褒美を上げる感覚でストレスコーピングを行うためのリストです。
大項目に対してそれぞれ10個ぐらいの細目があって、合計100個ぐらいのリストの中から2~3個選んで意図的に食べたり行ったりします。
例えば、〇〇のビールを✕✕のおつまみを食べながら飲み、△△のDVDを観るというような感じです。単なるビールではなく、〇〇のビールと銘柄指定します。おつまみもDVDも何でもいいわけではなくピンポイントで選んだり、観たりすることで、ストレスコーピングの効果が高まります。
いつも適当にやっていることとか、意識せずにやっていることではなく、意図的に選んで食べ物も行為も味わうことが大切です。
そして、体の中におりのようにため込まないで、吐き出すとか、手離す感覚を大事にしてください。
ストレスフルな現代社会をたくましく生きていくには上手なストレスコーピングが不可欠です。
ストレスを抱えているけど、どうしたらいいか分からないというお悩みを抱えていらっしゃるなら、まずはカウンセリングを受けてみるというのはいかがでしょうか。
ためらってばかりいないで、少しだけ勇気を出してください。
今日はあなたの人生で一番若い日なのですから!