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2022/10/05

過干渉の罪

こんばんは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
急に涼しくなってきて、いよいよ秋の訪れですね。

さて、本日は「子どもに干渉しすぎるのはもはや罪です」というお話です。

親が子育てをする上で「良かれと思って」世話を焼きすぎたり、進路(学校やお稽古ごとに何をするか)を親の好みで誘導したり、子どもの交友関係に口を出したりすることを『過干渉』と言います。

時折、子どもの幸せを願って、道を踏み誤らないようにとか、自分と同じ過ちを犯さないようにとか、自分の願いを子どもにかなえてほしいとかの理由で、自分の考えを押し付けたり、コントロールしようとする親がいます。
大義名分としてはそこに「良かれと思って」という気持ちがあるので、一見、子ども想いの子育てに熱心な親だと思われがちですが、子どもの立場に立ってみると、それは「ウザい毒親」以外の何物でもなかったりします。

子どもには自分の人生を決める力も権利もあるのですが、そんな力はまだないと決めつけて、自分の意のままにしようとしたり、自分の言うことを聴いておけば間違いないとばかりに口を挟もうとするのは、子どもの成長を妨げるなかりでなく、何も自分では決められない、いつも親の顔色を伺うような人間を作ってしまいます。

あなたの子育ては過干渉になっていませんか。
子どもはあなたのおもちゃでも道具でもありません。一個の独立した人格をもつ別の人間なのです。
親として、子どもに責任を持たなければいけないのは親の責務として当然ですが、それは親の言いなりに子どもを従わせるのとは違います。
我が子がかわいいと思うがゆえに勘違いされがちですが、相手を尊重し、子どもにのびのびと選択の自由を与えられる親こそが、子どもを可愛がっているということなのです。
それは甘やかしているわけでもありません。そのあたりの舵取りは本当に難しいですね。

子育ての悩みは今も昔も親になった誰もが経験することと言っていいでしょう。
悩んでいるのはあなただけではありません。
ひとりで悩んでいるより、誰かに話して共有すると少し気持ちが楽になりますよ。
当カウンセリングルームでは子育て経験のある女性カウンセラーがあなたのお話を親身になってお聞きします。
ためらわずに一度、お出かけになってはいかがですか。

過干渉の罪
過干渉の罪

2022/09/29

Iメッセージを使った話し方

こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「Iメッセージ」についてお話いたします。

親子間や夫婦間、友達との間で何か嫌なことがあったり、トラブルがあった時、あなたはどんなことを心掛けながら、相手とコミュニケーションをとっていますか。
そのトラブルの原因が相手の方にあって、自分は正しいと思っている時に、相手を責める言い方をしていませんか。
人は円滑にコミュニケーションがとれている時は、冷静に相手の気持ちや立場などに配慮した言い方が出来るのですが、自分に怒りや悲しみの感情が湧いている時は、どうしても相手を責める言葉を投げつけてしまいがちです。
例えば、相手が約束を守らなかった時、「どうして約束が守れないの」「~するって言ったじゃない」など、また、相手があなたに対してキツイ言葉を発した時は「なんでそういう言い方するの」「あなたの考えは間違ってると思うわ」みたいな調子です。
そうした相手を責める言い方は、相手の気分を害するばかりか、相手の本来なら謝ろうと思っていた気持ちまでくじいてしまって、ますますかたくなにさせてしまいます。
そんな時、便利な言い方というか心掛けてほしいのが「Iメッセージ」で自分の気持ちを伝えるということです。
「私はすごく寂しかったわ」「私はとても心配していたのよ」「私は~かと思っていろいろ考えちゃったわ」のように「私は」から始まる言い方が「Iメッセージ」です。
言われた相手は相手の気持ちがそうだったのかということが伝わるので、自分の考え方や受け取り方の違いに気づき、ワンクッション置いた言い方ができるのです。
自分の気持ちが怒りや悲しみ、何か不本意なものに見舞われたとき、是非、一瞬立ち止まって「Iメッセージ」で伝えてみようと考え、勢いのままに言葉を発しないで、上手な言い方で自分の気持ちを相手に伝えてみてください。

人間関係は言葉によるコミュニケーションとノンバーバル(非言語)コミュニケーションのふたつで成り立っています。
あなたの発するその言葉、態度のひとつひとつが相手とのよりよいコミュニケーションを紡いでいくのです。

Iメッセージを使った話し方
Iメッセージを使った話し方

2022/09/22

ストレスコーピングとは

こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日はストレスコーピングについてお話いたします。

人は誰でも大なり小なりストレスを抱えて暮らしています。
そのストレスの元になっていると感じている問題が解決できなかったり、肉体的に疲労がたまっていり、心が折れそうになっていたりすると、ますます、ストレスは体の中に残って蓄積してしまいます。

それを少しでも解消したり、軽減したりするものをストレスコーピングといいます。
コーピングというのは対処法という意味ですので、ストレスに対して解消したり軽減するための方法ということになります。
具体的にはリラックスするような呼吸法や瞑想を行ったり、無心で空の雲を眺めたり、月を見たりするなどという方法もあります。また、自分が好きなものやことを意図的に取り入れて、食べたり行ったりする方法もあります。

当カウンセリングルームでは認知行動療法を主軸にしたカウンセリングを行っていますが、数回、セッションを行って、十分クライアントさんのお悩みを傾聴した後、ストレスコーピングリストというものを作成しています。
それは「今日のストレスは今日の内に解消しよう」ということで、一日の終わりに頑張った自分にご褒美を上げる感覚でストレスコーピングを行うためのリストです。
大項目に対してそれぞれ10個ぐらいの細目があって、合計100個ぐらいのリストの中から2~3個選んで意図的に食べたり行ったりします。
例えば、〇〇のビールを✕✕のおつまみを食べながら飲み、△△のDVDを観るというような感じです。単なるビールではなく、〇〇のビールと銘柄指定します。おつまみもDVDも何でもいいわけではなくピンポイントで選んだり、観たりすることで、ストレスコーピングの効果が高まります。
いつも適当にやっていることとか、意識せずにやっていることではなく、意図的に選んで食べ物も行為も味わうことが大切です。
そして、体の中におりのようにため込まないで、吐き出すとか、手離す感覚を大事にしてください。

ストレスフルな現代社会をたくましく生きていくには上手なストレスコーピングが不可欠です。

ストレスを抱えているけど、どうしたらいいか分からないというお悩みを抱えていらっしゃるなら、まずはカウンセリングを受けてみるというのはいかがでしょうか。
ためらってばかりいないで、少しだけ勇気を出してください。
今日はあなたの人生で一番若い日なのですから!

ストレスコーピングとは
ストレスコーピングとは

2022/09/16

自己肯定感を上げるコツ

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「自己肯定感を上げるコツ」というタイトルでお話いたします。

ここ数年、「最近、自己肯定感がダダ下がりなんだよね」とか「何とかして自己肯定感を上げなきゃ」のように、一般的な会話の中に心理学用語だった『自己肯定感』の認知度が上がり使われるようになってきました。

自己肯定感が下がっている状態というのは、すなわち自信を失っていることを意味しています。
自己肯定感が下がっている人は、自分の中のダメな自分、出来ていない自分にばかり目がいってしまっているので、マイナスのスパイラルに陥っていて自分にはいい部分が何もないとか、自分はダメ人間だとか、人に好かれるはずがない、世の中で認められるわけがないというネガティブな感情に支配されてしまいます。

そうした状態から自己肯定感を上げたい、つまり、自信を持ちたい、あるいは自分を認めてあげたいと思うなら、一番いい方法は、今、自分が出来ていることを紙に書き出してみることです。
どんな些細なことでもいいですし、出来ていて当たり前すぎて気づいていないようなことでも、自分の1日1日を観察して、その日にしたことや考えたことなどを書き出してみます。
そうすると意外といろいろなことが出来ていると気づくはずです。
あまり「~したいのに全然できていない」と理想を思い描きすぎていたり、「以前はこんな自分だった」などとずいぶん昔の自分と比べてしまうと現実を見失ってしまいます。
年月は人を変化させ、熟成したり成長する部分もありますが、以前のようには出来なくなっている部分もあるはずです。
それをまるっと認めて受け入れ、そして、今ある自分の姿を眺めてみると、不思議なことに自分をいとおしく感じたり、これも悪くないかと思えてくるものです。

現在、自己肯定感が下がっていて、自信を無くし、何もやる気が起きないなどと嘆いているあなた、原因は何ですか?人と比べたりしていませんか?
下がった自己肯定感をひとりの力では引き上げられないと感じていらっしゃるなら、カウンセラーに話してみるだけでも道が開けるかもしれませんよ。
くよくよ悩んでいないで、いつでもお気軽にご相談ください。
キミィ・メンタル・サプリでは代表の萩原が、直接、カウンセリングを行います。
さあ、勇気を出してお出かけください。

自己肯定感を上げるコツ
自己肯定感を上げるコツ

2022/09/08

共依存的な人間関係とは

こんにちは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「共依存」という耳慣れない言葉についてお話いたします。

当カウンセリングルームにみえるクライアントさんの中に、目下、親の介護ですっかり疲れているという方が何名かいらっしゃいます。
他にも、夫がとても拘束するタイプで、退職してからますますその度合いが強まって息苦しいという方や、子育てに忙しく自分が働きに出ることもできず、なんだか子育てでバタバタしている内に1日が終わり、ふと気づくと世の中から孤立している気がするという方もいらっしゃいます。
これらの方の共通点は誰かのお世話や介護や気遣いばかりしていて、自分らしい生き方が出来ていないということです。

そして、自分の生きがいや生活そのものが「誰かのために自分がお世話しなければ」とか「その人には自分がいなければだめになってしまう」という気持ちが強く、介護やお世話に縛られ、自分が自立できていないことに気付けなくなっているのです。

こうした人のために尽くす、誰かとワンパッケージになっているような人間関係を「共依存」といいます。
元はアルコール依存症の夫とその世話をする妻という人間関係に端を発した言葉ですが、今はもっと広い意味で使われています。
そのような介護や世話を焼かなければいけない相手に振り回され、疲れ果てているあなた、忙しい生活の中にも自分というものをしっかり持って生活していないと、やがて空の素症候群や燃え尽き症候群になってしまう危険性がありますよ。
さあ、上手に距離をとって自分らしさとは何か、自分の生きる意味、生きる喜びなどを手放さずに生きていきましょう。
介護・子育て・家族の世話に巻き込まれ過ぎないようにしてください。
よろしかったらカウンセリングルームにお話にいらして、リフレッシュしませんか。お待ちしています。

共依存的な人間関係とは
共依存的な人間関係とは