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2022/11/25

「嫌われたくない」の裏心理

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今日も11月下旬なのに暖かですね。

さて、本日は「嫌われたくない」と思う心理には別の思いが隠れているというお話です。

人にはいろいろな性格がありますが、その中にものの判断基準、特に人との関りにおける行動の基準が「嫌われたくない」にあるという人がいます。
そういう人は相手に「嫌われたくない」とか「嫌われると後が大変」と思うのか、自分の気持ちがどうであれ、ものごとを断れなかったり、無理をして引き受けたりしてしまいます。
それは気が小さいとか弱いと思われがちですが、実はその裏で『見捨てられ不安』といって、その人が自分のことを嫌いになったら、私は見捨てられてしまうとか離れていってしまうのではという心理が隠れている可能性があります。
幼少期から思春期にかけて親が離婚したり死別した経験のある方、もしくは親に虐待やネグレクトなどを受け十分な愛情を受け取ることなく成長した方は、おとなになってもこの『見捨てられ不安』がつきまとってしまうのです。
ご自身ではそこに原因があるという意識がないことが多く、単に人に嫌われないようものごとを判断してしまうと思っているようですが、そこにはぬぐい切れない寂しさや悲しみが潜んでいます。

カウンセリングを受けようと思うのはおとなになってからですので、現在の自分の生きづらさや悩みに目がいきがちでその解決法を探そうとなさいますが、セッションでいろいろお伺いしている内にもっと根深い問題にぶつかることも多く、もう過去には戻れないのでどのように解決したらいいのかわからないということになってしまいます。
そうしたケースでは過去の記憶を遡り、傷んだ子ども時代や思春期の頃の自分を癒す作業が必要になってきます。セッションではどのようなことをするのか詳細はここでは省きますが、本日のブログで申し上げたいことは、
今の自分の悩み事の原因は、もっと昔に獲得してしまった別の考え方や感じ方によることがあるということです。
たとえば、頭では「嫌われたくない」と思うし、「自分のこどもなんだから愛さなきゃ」と感じているのに、なぜかとても疲れるとか、どう接していいのか分からなくなるなどの葛藤を抱いている方の心の奥底には『見捨てられ不安』と呼ばれる心理が潜んでいるかもしれませんよというお話でした。

もし、本日のお話に思い当たる節があるという方は、是非一度、ご相談にいらしてください。
キミィ・メンタル・サプリではそうしたお悩みも解決するための「空椅子の技法」や「スキーマ療法」も取り入れカウンセリングを行っております。

「嫌われたくない」の裏心理
「嫌われたくない」の裏心理

2022/11/15

完璧主義は立派だけど

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
急に寒くなってきましたね。お元気ですか。

さて、本日は「完璧主義」や「べき思考」の方についてのお話です。

長いことカウンセリングをしていますと、自分で自分を追い込んで疲れてしまうタイプの方を大勢お見受けします。
カウンセリングでは最初にお悩みを吐露していただき、なぜ、そんなに人間関係がうまくいかないのかとか、自分自身に嫌気がさしていたり疲れているのか、具体的なエピソードを伺います。そうした時にある共通点を感じることがあります。
それは「完璧主義」や「べき思考」なのではないかと思われるご性格の方がとても多いということです。

「べき思考」とはものごとを「~すべき」という価値基準に照らして進めようとすることを言い、その掲げた目標を達成するまで努力することを良しとする考え方です。
また「完璧主義」の方はものごとの理想がすでに頭の中にあって、そこまで到達するよう常に頑張ってしまいます。
この二つのタイプは両方もっている方がほとんどで「べき思考」を発動しながら「完璧」を目指して自らを鼓舞し中途半端は許せないのです。

それは本来は自分に向けられた価値観なのですが、時に家族や近しい友人、会社の部下や同僚といった人にも向けられるので、それを要求された人は巻き込まれて大変なことになってしまいます。
正義感が強く理想に燃えたこういう考えの人は客観的にみればとても意識が高く立派な人物と言えますが、その度合いを過ぎたり、設定目標を実力以上のところにセットしてしまうと、時に疲れて自分で自分の首を絞めたり、ハタと気づくと大切な人間関係を失ってしまうことにもなりかねません。

自分に甘すぎるのもどうかと思いますが、「べき思考」や「完璧主義」はほどほどを心掛け、特に自分以外の誰かに振りかざして追い詰めていないか留意しましょう。
「身のほどを知る」という言葉はなかなか含蓄のある言葉です。
己を知ってあまり無茶をせず、心豊かに楽しく暮らせたら素敵ですね。

完璧主義は立派だけど
完璧主義は立派だけど

2022/11/09

失った自信の取り戻し方

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「もし何か自信をなくしてしまった時、どう立ち直るのか」というお話です。

皆さんは何かひとつのことに失敗したのをきっかけに、何もかも嫌になったり、自分は全くダメな人間だという風にすっかり自信を喪失したことはありませんか。
一生懸命取り組んでいたこと、目標に向かって頑張っていたことが、思うに任せない結果や目標を達成できなかった時など、人は落ち込み自己肯定感が下がって自暴自棄になってしまいがちです。
全てが悪かったわけでも努力しなかったわけでもないのに、人は案外「もうだめだ」と全否定してしまうのはなぜでしょう。
それは人の思いがそのことに集中して、日常生活から人間関係までそれをターゲットにコントロールし、摂生してきたからではないでしょうか。だからこそそれをクリアできなかった時に大きな挫折を味わい、立ち上がれなくなってしまうのです。

受験・就職・資格試験・恋愛・結婚など、人が大きな目標を掲げてそれに向かって挑戦する機会は人生に何度も訪れます。そして、それがかなえられれば喜びや達成感は大きく、かなえられなければ大きな挫折感や喪失感を味わうことになるのです。
そこから立ち直るには少し時間が必要です。まずは労をねぎらい、ゆっくり休むことが大切です。
体の栄養になるものを採るのはもちろん、心の栄養になるものを何か取り入れることが重要です。
それが何かは人それぞれ違うので、皆さんがリラックスできる大好きなことやものを選んで取り入れることです。
そして、全否定してしまいたくなる気持ちを少しずつ解きほぐし、よかったこと、出来ていること、学んだことや得たことなど、+の面にフォーカスして自分を観察してみましょう。

自己肯定感が下がって自信を失っている時はどんな小さなことでもいいので自分の自信につながるような出来事やものごとを紙に書き出してみると意外と頑張った自分の姿が浮かび上がってくるものです。
と同時に失敗に至る原因やきっかけなども見えてくるかもしれません。
そうやって自分の行動や言動などの整理整頓をすることで、落ち着きを取り戻し、自分を認めてあげることができるのです。
人生山あり谷あり、いろいろなことが起こります。たとえ、谷に突き落とされたと思う事態の中にも学びや気づきがあり、それを糧に再び新しい一歩を踏み出すこともできるのです。
さあ、今日はいい天気です。まずは朝食をしっかり食べて、太陽の光を浴びてみましょう。

何かカウンセリングにお手伝いできることがあれば、いつでもお声をかけてください。

失った自信の取り戻し方
失った自信の取り戻し方

2022/11/02

介護に頑張りすぎないで

こんにちは、横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は介護に関わっている方が頑張りすぎると疲れてしまうよというお話です。

カウンセリングルームに通っていらっしゃる方の中には、目下、親の介護の真っ最中という方が何人かいらっしゃいます。
その方たちの悩みは介護と自分の生活のバランスが取れず、心身ともに疲弊しているということです。
介護とひと口に言っても、自分の親なのか義理の親なのか、女性か男性か、介護を受ける方の状態、どこに住んでいてどの程度の関わり方などかなど、それぞれご事情はまったく違います。
しかし、共通して言えることは「私が頑張らなければ」という思いと「そうはいっても自分の生活が乱されて介護に翻弄されている」ということでしょうか。

元気な人間同士の関わりは適切な距離を保ちながら、自分の考えや気持ちを大切にすることができるのですが、介護に関わるとそれが徐々にできなくなり、元の自分らしさが失われていくという結果になりがちです。
それをいかに巻き込まれずに上手に乗り切るかは「頑張りすぎない」「誰かに助けを求める」という2点に絞られます、
大体、介護で疲れ切ってしまう人は真面目で責任感が強く、優しい心の持ち主です。介護が必要になった人を前に「私が頑張らなければ」と引き受け、キャパオーバーの働きの挙句自滅してしまうのです。
だいたいそういう方は人に任せたり、誰かの援助を受けることを良しとしない方が多く、周囲にいろいろなサービスやヘルプの機能があっても、よく調べもせずにひとりでしょい込もうとする傾向があります。
現在の辛い状況を誰かに打ち明けたり、聴いてもらうだけでも少しはスッとするものですが、それさえ、歯を食いしばってしまい、孤独な戦いを続けている方のなんと多いことか。

介護はあなたとご縁のあった方との最後の大切なお付き合いです。優しい気持ちで接することができる範囲で介護することが大切です。それを越えている部分はためらいなく行政や民間の支援制度やサービスを利用すべきですし、介護の憂さを時折パーッと晴らすストレスコーピングもとても重要です。
それは介護する方もされる方も気持ちよく明るく生活するコツだと思います。
あなたなら介護の憂さを何で晴らしますか?旅行ですか?外食ですか?カウンセリングという手もありますよ。
カウンセラーはあなたに寄り添い、あなたの身になってお話を伺います。
カウンセリングでお役にたてることがあるなら、ためらわずにお声をかけてください。
お待ちしております。

介護に頑張りすぎないで
介護に頑張りすぎないで

2022/10/26

心と体はリンクする

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
急に寒くなってきましたが、いかがお過ごしですか。

さて、本日は「人の心と体はリンクしているので、どちらかが悪くなるともう一方も不調になる」というお話です、

「病は気から」という言葉をご存じですか。「病は気の持ち方によってよくも悪くもなる」という意味です。そうなると人それぞれの性格(たとえば、楽観主義と悲観主義や心配性など)がだいぶ影響しそうな感じがしますね。その病そのものにも2種類あって、それは体に異常をきたす病と、心が健康でなくなる病ということになります。
普通、病とか病気という場合は内臓疾患や外からのウィルスなどで起こる風邪やコロナ、インフルエンザなどを差しますので、まずは心が病んでいるというふうには考えないのが一般的でしょう。
しかし、人は体の病にかかってしまうと、ガッカリしたり不安になったり、確実に心にも影響を及ぼしますので、気持ちが沈むだけでなく時にはうつ状態にまで陥ってしまいます。
心と体はリンク、つまり、大いに関係がありますので、体調に異変が起きれば心も凹んで元気がなくなりますし、体が回復すれば心も回復するものです。
また、人間関係のトラブルやご自身の問題などで悩み事を抱え、心が沈鬱な状態になっている時は心因性の病気を引き起こすこともあります。そうなると心の不調と体の不調の両方を治さない限り、本当の意味の健康を取り戻すことはできないのです。

カウンセリングにいらしている方の中には、悩み事の相談にみえていたのに、その後、悩みを抱えている内に体調もすごく悪くなってしまって、カウンセリングが続けられなくなり、しばらくお休みするという方が時折いらっしゃいます。
そうなってしまっては、どこから手を付けたらいいのかという気持ちになって、家に引きこもってしまうこともありますので、心と体はリンクしているとどこかで意識して、どちらかが不調だなと思ったら、そのことを解決できる体力と気力が残っている内に行動を起こすことがとても大切です。
病は心も体も手遅れにならないうちに早期発見で手当てをすることが肝心なのです。

「その不調、放置しないで!!」
あなたに必要なのは医療ですか、カウンセリングですか。
お力になれることがあるようでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。
お待ちしております。

心と体はリンクする
心と体はリンクする