2023/02/02
人に話す意味
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
毎日、寒いですがいかがお過ごしですか。
本日は誰かに自分の考えていることを話して聴いてもらうことにはどんな意味があるのかということをお話しいたします。
何か考えていることがある、悩んでいることがある時、あなたはひとりで答えを出そうとしていませんか。
問題は自分で考えて自分で決めて行動すべきことなんだからと、ひとりで抱え込む方は大勢いらっしゃるのですが、時にはそれを誰か人に話した方がいいというメリットについてお話ししましょう。
人は怒りを感じていること、失敗したり悔やんでいることについて考える時、どうしてもネガティブな思考に囚われやすい傾向にあります。
考えれば考えるほどマイナスのスパイラルに陥って光が見いだせない時、まず、ひとりで考えたり答えを出そうとしていることを辞めて、外に出す(外在化)ことを考えてみてください。
外に出すというのは、紙に書く、日記に書く、人に話すなどを差します。
そうすると自分の考えが表に出るので、そのことについて自分がどんな言葉で表現し、悩ましいと思っている点や問題点などが表面化して、怒りや悲しみなどストレスポイントがどこにあるのかが分かってきます。
それを客観的に観察する目をもつことで、自分の今の状態を知ることができる、それがものに書いたり人に話したりする最大のメリットです。
ものに書いた場合、それを検証するのはご自分一人になりますが、人に話した場合はその人が受け止めてくれ伝え返してくれたり、共感してくれたり、時にはアドバイスをくれたりすることで、ひとりで解決しようとするより、より早く問題解決に向かうことができるかもしれません。
そのためには誰に話すかが大切になってきますね。
よく「あなたはひとりじゃない」とか「ひとりで悩まずどうぞ話してみて」などという誘い文句を目にしますが、「人に話す」ということはその人に聴いてもらう効能より前に、自分の考えや悩みを外に開放し客観的に観られることにメリットがあると思います。
どうぞ何かひとりで悶々とするような問題がある、自分ではうまく答えが導き出せないというような時、カウンセラーは話を聴くプロですから、この人になら話を聴いてほしいと思えるようなカウンセラーを探して、安心安全な場所で全部、吐露することをオススメいたします。
必要な時、人に助けを求めるのは何も恥ずかしいことではありませんよ。
2023/01/25
以心伝心はするか
こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は「旧知の中なら以心伝心はするのか」というテーマです。
カウンセリングではクライエントさんに実際にあったエピソードのお話を伺いますが、その時には相手とのやりとり、つまり、ご自分が何を感じ何を考えて相手にはどう伝えたのかといったことを具体的に話していただきます。
その際、私がよく感じることは、ご自分の考えや感じたことをそのまま言葉にして相手に伝えることのできる人とできない人がいらっしゃるということです。
何でも自分が思ったことを相手に言葉にして伝えればいいというものでもありませんが、世の中には「そんなこと言わなくても分かっているはず」とか「夫婦なんだからそのぐらい分かって当然だ」「いちいち言うのがめんどくさい」などと思って言わないでいると、案外、相手は全く分かっていないし、あなたの気持ちを理解していないことがあるということです。
特に長年一緒に生活している夫婦や親子だと、相手とのあ・うんの呼吸で何となく生活してきてしまい、マメなコミュニケーションをとらずにいると、だんだん価値観がズレたり、通じていると思ったことが全く通じていなくて愕然とするというようなことが起こります。
昔の日本には「以心伝心」「あ・うんの呼吸」「一を聞いて十を知る」など、気心の知れた相手にはいちいち言葉に出して伝えなくても分かり合えるものという文化があり、それを良しとする風潮がありました。
しかし、現代社会に生きる現代人にそうした能力は欠落しているようで、近年、クライエントさんのお話を伺っていると、相手にその考えや思いは伝わっていないのではと思うエピソードを聞くことが多くなりました。
いわゆる「言わなきゃわかんないよ」「言いたいことがあるならハッキリ言えよ」という考え方で、日本人の美徳であった『察する力』は低下していると言わざるを得ません。
それはお互い様ですが、その意思の疎通やすれ違いを解消するには、やはりもっと言葉を尽くしてコミュニケーションを密に取るしか方法はありません。
かつての日本人がもっていた能力がなぜ失われたかについては深い考察が必要かもしれませんが、まずは特に身近な相手こそ、もっとマメに言葉を交わし、思いを伝えないと伝わらないということを頭の片隅に置いておいてください。
コロナ禍でますますコミュニケーション不全の問題は深刻化したと思われます。
お心当たりがある方はひとりで悩まず、ご自分の考えや気持ちをまず身近な誰かに話してみることをオススメします。
2023/01/19
カウンセリング 時折 人生相談
おはようございます。今朝は冷え込んでいますね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日はカウンセラーは時には人生相談にのることもあるというお話です。
傾聴を主に行っているカウンセラーは、基本、クライエントさんに共感はしますが、自分の意見を言ったりアドバイスをしたりはせず、ご本人の気づきを促すようなセッションをします。
しかし、当カウンセリングルームは”認知行動療法”を主軸に、必要なクライエントさんには成育歴まで遡る“スキーマ療法”を行っていますので、クライエントさんとの関わりも深く、期間も長くなりがちです。
具体的エピソードの数々を伺いながら、どのように対処したのかとか、どんな言動があったのかなどをお聴きする中で、徐々にその方のご性格や人との関わり方の特徴がわかってくると、時には、カウンセラーが自己開示といって自分にも似た経験があった話やその時どんな言動があったかなどに話が及ぶことがあります。
クライエントさんにとっては自分だけの悩みや苦しみだと思っていることに共通体験をした人が現れたわけですから、きっとカウンセラーの自己開示は共通認識をもつ友人を得たような親近感を覚えるのではないでしょうか。
カウンセラーはあくまで人生相談の担当者のように、自分の見解を示してクライエントさんの人生を導いたりしないよう、常にニュートラルな立場をとりますが、時にはクライエントさんの安心材料になるようなひとつの意見や体験をお話しすることがあります。
誰かに話を聴いてもらえただけでも少しは落ち着きますが、共感してもらえ、似たことがあった、私の場合はこうだったというような話を聴くと、自分だけじゃない、自分はひとりじゃないという安心感と共に、間違いじゃないというような自信にも繋がるようです。
カウンセリングを受けるメリットは、とかくひとりで抱え込んで袋小路に迷い込んでしまいがちな状態からに抜け出し、カウンセリングルームで全部吐露し、外在化し、客観視できるようになることです。
ひとりで悩んでいると自分だけが悲劇のヒロインになったり、いつの間にか裸の王様になっているのに気づかなかったりします。
自分がどんな状況か理解することは、悩みから解き放たれる早道です。
まずはどこの誰に話を聴いてもらうか、ひとりで悩んでいないで検索してみてください。
2023/01/11
エゴグラムで自分を知る
おはようございます。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
2023年が始まって10日余りが過ぎましたが、皆さま、いかがお過ごしですか。
本日は「エゴグラム」についてお話しいたします。
当カウンセリングルームでは、通ってきて半年以上経つクライエントさんには、年の始めのセッション時にエゴグラムを実施しています。
エゴグラムというのは簡単にいうと「性格診断テスト」みたいなものです。50問の問いにあまり時間をかけずに○×方式で答えを記入してもらい、終わったら点数化してどんな特徴があるのか分析します。
5項目に分かれているので点数によって、それぞれのいい面悪い面がどの程度出ているのか、現況の性格の特徴や傾向をみることができます。深く考えずにサクサク答えているのに、案外、的を得た答えにたどりつくので、皆さん、驚かれます。
昨日のセッションで実施したクライエントさんは、エゴグラムの実施3回目の方でしたが、その間4年間にスキーマ療法という心理療法で、ご自分の考え方や言動をかなり変えることができた方でしたので、1回目と2回目、そして今回の3回目とでは、かなりクセっぽい考え方やべき思考、自己中心的思考の改善がみられるという結果になりました。
人はものの捉え方や感じ方のせいで、周囲の人間関係がうまくいかないといった問題を引き起こしがちですが、時間をかけてそうした歪みを正していくことができるということをエゴグラムで実証できたということになります。
人の性格は目に見えないものですし、数値化もできないものと思っていらっしゃると思いますが、エゴグラムのようなテストを通して点数化することで、以前同じテストを受けた時と比較することもできますし、何と言っても現在のご自分の性格の特徴を知ることができるのは面白いテストだと思います。
自分の性格は自分では分かっているつもりでいても、案外、言葉にして長所や短所としていくつも言える人は少ないものです。そんな時にランダムとも思える50問の問いに答えることで、性格が次々と明らかになるのですから、エゴグラムとはなかなか興味深いよくできた性格診断テストだと思います。
それだけを受けるためにカウンセリングを受けるということはできませんが、もし、ご興味があれば、どうぞお問い合わせください。
本日はエゴグラムという性格診断テストについてのご紹介でした。
2023/01/04
一年の計は元旦にあり
新年あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます
さて、皆さまは2023年をどのようにお迎えになられましたか。
昔から「一年の計は元旦にあり」という言葉があるように、年の始めには初詣に行かれたり、遠くのご家族や親戚に再会したりして、新年に思いを新たにする機会のあった方もいらっしゃることでしょう。
人にはいろいろなタイプの方がいらして、年の始め、年度の始め、月の始めなど、ある区切りの始まりに「~なりますように」とか「~する目標に向け頑張ろう」などと考えるタイプの方は多いのではないでしょうか。
ある程度、長期的な見通しを立てて人生設計をすることはとても大切ですよね。
仕事でも勉強でも、人として女性や男性として何か目標や目的をもつと、それに向かって力が湧いてくるものです。
もし、そうした目標や目的が特になく、「別に~」「どうでもいい」「どうせどうにもならないし」などと思っている方は、ご自分で自分に問いかけてみてください。
「何がしたいのか」「自分はどうなりたいのか」など、自分の思いや考えに耳を傾けることで2023年のこれから、どのように行動すればいいのか見えてくるかもしれません。
「人はなりたい自分になる」
これは当カウンセリングルームで再三、申し上げていることです。
ご自分に正直になって、新しい一年を歩み出してほしい、そう願ってやみません。
もし、ご自分の人生に迷子になっていて、進むべき道が見いだせないとお感じになっているなら、ご一緒に考えてみましょう。
一度きりの人生、新しい年を晴れやかに迎えていただけるよう、お力添えいたします。