2023/01/19
カウンセリング 時折 人生相談
おはようございます。今朝は冷え込んでいますね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日はカウンセラーは時には人生相談にのることもあるというお話です。
傾聴を主に行っているカウンセラーは、基本、クライエントさんに共感はしますが、自分の意見を言ったりアドバイスをしたりはせず、ご本人の気づきを促すようなセッションをします。
しかし、当カウンセリングルームは”認知行動療法”を主軸に、必要なクライエントさんには成育歴まで遡る“スキーマ療法”を行っていますので、クライエントさんとの関わりも深く、期間も長くなりがちです。
具体的エピソードの数々を伺いながら、どのように対処したのかとか、どんな言動があったのかなどをお聴きする中で、徐々にその方のご性格や人との関わり方の特徴がわかってくると、時には、カウンセラーが自己開示といって自分にも似た経験があった話やその時どんな言動があったかなどに話が及ぶことがあります。
クライエントさんにとっては自分だけの悩みや苦しみだと思っていることに共通体験をした人が現れたわけですから、きっとカウンセラーの自己開示は共通認識をもつ友人を得たような親近感を覚えるのではないでしょうか。
カウンセラーはあくまで人生相談の担当者のように、自分の見解を示してクライエントさんの人生を導いたりしないよう、常にニュートラルな立場をとりますが、時にはクライエントさんの安心材料になるようなひとつの意見や体験をお話しすることがあります。
誰かに話を聴いてもらえただけでも少しは落ち着きますが、共感してもらえ、似たことがあった、私の場合はこうだったというような話を聴くと、自分だけじゃない、自分はひとりじゃないという安心感と共に、間違いじゃないというような自信にも繋がるようです。
カウンセリングを受けるメリットは、とかくひとりで抱え込んで袋小路に迷い込んでしまいがちな状態からに抜け出し、カウンセリングルームで全部吐露し、外在化し、客観視できるようになることです。
ひとりで悩んでいると自分だけが悲劇のヒロインになったり、いつの間にか裸の王様になっているのに気づかなかったりします。
自分がどんな状況か理解することは、悩みから解き放たれる早道です。
まずはどこの誰に話を聴いてもらうか、ひとりで悩んでいないで検索してみてください。
2023/01/11
エゴグラムで自分を知る
おはようございます。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
2023年が始まって10日余りが過ぎましたが、皆さま、いかがお過ごしですか。
本日は「エゴグラム」についてお話しいたします。
当カウンセリングルームでは、通ってきて半年以上経つクライエントさんには、年の始めのセッション時にエゴグラムを実施しています。
エゴグラムというのは簡単にいうと「性格診断テスト」みたいなものです。50問の問いにあまり時間をかけずに○×方式で答えを記入してもらい、終わったら点数化してどんな特徴があるのか分析します。
5項目に分かれているので点数によって、それぞれのいい面悪い面がどの程度出ているのか、現況の性格の特徴や傾向をみることができます。深く考えずにサクサク答えているのに、案外、的を得た答えにたどりつくので、皆さん、驚かれます。
昨日のセッションで実施したクライエントさんは、エゴグラムの実施3回目の方でしたが、その間4年間にスキーマ療法という心理療法で、ご自分の考え方や言動をかなり変えることができた方でしたので、1回目と2回目、そして今回の3回目とでは、かなりクセっぽい考え方やべき思考、自己中心的思考の改善がみられるという結果になりました。
人はものの捉え方や感じ方のせいで、周囲の人間関係がうまくいかないといった問題を引き起こしがちですが、時間をかけてそうした歪みを正していくことができるということをエゴグラムで実証できたということになります。
人の性格は目に見えないものですし、数値化もできないものと思っていらっしゃると思いますが、エゴグラムのようなテストを通して点数化することで、以前同じテストを受けた時と比較することもできますし、何と言っても現在のご自分の性格の特徴を知ることができるのは面白いテストだと思います。
自分の性格は自分では分かっているつもりでいても、案外、言葉にして長所や短所としていくつも言える人は少ないものです。そんな時にランダムとも思える50問の問いに答えることで、性格が次々と明らかになるのですから、エゴグラムとはなかなか興味深いよくできた性格診断テストだと思います。
それだけを受けるためにカウンセリングを受けるということはできませんが、もし、ご興味があれば、どうぞお問い合わせください。
本日はエゴグラムという性格診断テストについてのご紹介でした。
2023/01/04
一年の計は元旦にあり
新年あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます
さて、皆さまは2023年をどのようにお迎えになられましたか。
昔から「一年の計は元旦にあり」という言葉があるように、年の始めには初詣に行かれたり、遠くのご家族や親戚に再会したりして、新年に思いを新たにする機会のあった方もいらっしゃることでしょう。
人にはいろいろなタイプの方がいらして、年の始め、年度の始め、月の始めなど、ある区切りの始まりに「~なりますように」とか「~する目標に向け頑張ろう」などと考えるタイプの方は多いのではないでしょうか。
ある程度、長期的な見通しを立てて人生設計をすることはとても大切ですよね。
仕事でも勉強でも、人として女性や男性として何か目標や目的をもつと、それに向かって力が湧いてくるものです。
もし、そうした目標や目的が特になく、「別に~」「どうでもいい」「どうせどうにもならないし」などと思っている方は、ご自分で自分に問いかけてみてください。
「何がしたいのか」「自分はどうなりたいのか」など、自分の思いや考えに耳を傾けることで2023年のこれから、どのように行動すればいいのか見えてくるかもしれません。
「人はなりたい自分になる」
これは当カウンセリングルームで再三、申し上げていることです。
ご自分に正直になって、新しい一年を歩み出してほしい、そう願ってやみません。
もし、ご自分の人生に迷子になっていて、進むべき道が見いだせないとお感じになっているなら、ご一緒に考えてみましょう。
一度きりの人生、新しい年を晴れやかに迎えていただけるよう、お力添えいたします。
2022/12/28
1年の終わりに
こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
2022年も残りあと3日、皆さんはいかがお過ごしですか。
別に大した感慨もなく年末まで働いて、残り数日もいつもどおりという方もいらっしゃると思いますが、大体の方は「あ~、今年の1年も早かった」などと言いながら、この1年を振り返ったり、大掃除をしたり、お正月準備をなさっているのではないでしょうか。
日本人は季節ごとの感覚や行事を大事にする民族だと思いますが、昨今はそうしたことに無頓着な若い方も多いように思います。
日々の生活に追われ、働くことや子育てに必死といった世代が、暮れも正月もなく食べるものも着るものもいつも通りというのも分からなくはないのですが、年長者としては少し寂しく感じています。
「忙しい」という漢字は「心を亡くす」と書きます。
節目の時には一度きちんと立ち止まって、今、来た道を振り返ったり、これからに思いを馳せたりして、整理整頓することがとても大切です。
今の生活はいつのまにか自分の思いや考えとは違っていたり、人に流されたりしていませんか。毎日を丁寧に誠実に生きてきましたか。
「そんなこと考える時間がないぐらい忙しかった」とか「そんな余裕のない生活だった」といって、日々を過ごしてしまうと、ある日、心が折れたり、「自分は何をやっているんだろう」などと人生の迷子になってしまいかねませんよ。
1年は365日、同じようでいて毎日違う1日1日の積み重ねで1年が過ぎていきます。
その大きな節目は12月31日と元旦といえるのではないでしょうか。
その時に初日の出を見に行ったり、初詣をしたりのように特別なことをしなくても構いません。
でも何も考えずに何も振り返らずに、次の年に突入してしまうのはいかがなものでしょう。
頑張った自分、努力した自分、変化した自分など、過ぎゆく1年を総括して、自分をねぎらったり、褒めたり、励ましたり、嘆いたりして、きちんと区切りをつけることをオススメします。
「いったん止まる」ことには意味があります。
そこで見えたこと、気づいたことにしたがって、次の年の舵をきるのです。
1年の終わりはその年の自分の保守点検の時だと思って、丁寧に過ごしていただけたらなと思います。
新しい年に誰かに相談にのってもらいたいという時は、いつでもお声をかけてください。
お待ちしています。
どうぞ佳いお年をお迎えください。
2022/12/22
我慢は美徳ではない
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今朝は冷たい雨が降っていましたが、いかがお過ごしですか。
さて、本日は「我慢は美徳ではない」というタイトルでお話いたします。
日本人の特性として「我慢することはいいことだ」つまり「我慢は美徳」とされてきたと思いますが本当にそうでしょうか。
一昔前の昭和世代は、そのまた一世代前の大正生まれや明治生まれの親に育てられたので、そうした「我慢は美徳」自分の思いや考えがたとえ違っていても、上からの言いつけや親からの言葉には従って「我慢して~する」「~年我慢すればやがて陽が差すとか好転する」といった考えが良しとされてきました。
しかし、自分の思いや考えを押し殺して生活することが習慣になってしまうと自分の意見は本当は何なのか、自分の願望は本当はどうしたいのか、そのことに対して怒りの感情があったはずなのに、あれはどこにいったのかというように、自分で自分の感情がわからなくなるという状態に陥ってしまいます。
もちろん自己中心的に何でも意のままに自己主張したり、協調性を欠いたりするのはよくありませんが、大きな力に対して巻かれたり飲み込まれることを良しとしてしまうと、戦う力をなくして、結果、体調不良や心の不調を抱え込むことになってしまいます。
人はある程度、喜怒哀楽の感情を表に出すなどしてストレスを下げる努力をしないでいると、体の内側にストレスが充満して、やがて体がSOSを発信してしまうのです。
不眠や食欲不振、わけもなく泣けてくる、人と関わりたくないなどはそうしたSOSのサインです。
もし、あなたに今、そうした兆候が一つでもあるなら見逃してはいけません。
自分で自分に問いかけてみてください。「どうした?大丈夫?」と。
我慢強いあなたは「大丈夫、私は平気よ」と答えるかもしれません。しかし、それは嫌なことや辛いことがあっても我慢することで乗り越えてきたあなたの性格のせいかもしれませんよ。
誰かに話を聴いてもらったり、全部吐き出してしまうことで、少しスッキリすると思います。
「我慢は美徳」は遠い昔のお話です。
もし、よろしければ、カウンセラーがあなたのお話をじっくりお聴きします。
是非、ためらわずに一度ご連絡ください。お待ちしています。