2023/03/27
自分で自分に腹が立つ時
こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
WBCが終わってしまって、ちょっとWBCロスの萩原です。
さて、本日は「自分で自分に腹が立つことはありませんか」というお話です。
人は怒りを感じるのは、だれか自分ではなく人に対してのことが多いと思いますが、時には自分に対して怒っているとか、情けないと思っているということもあるのではないでしょうか。
人に対して怒りを感じるのは、相手が自分の考えとは違うとか、自分の期待する対応じゃないという時だと思いますが、自分で自分に怒りを感じる時はそれと同じことが内なる自分の中で起こっています。
つまり、自分の中に違うキャラクターのふたりが存在し、ひとりがやったことや考えていることに、もうひとりが気に食わないという状態です。
例えば、やろうと思っていたことがちっとも出来ていない、なんだかんだと理由をつけて後回しにしているとか、そんなつもりでないのに、思ってもいない発言をしてしまうとか行動をとってしまうといったケースです。
思惑と違う言動に対して、もうひとりが怒っているといえばわかりやすいでしょうか。
大体、そういう時は「なんで私っていつもこうなのかしら」とか「なんで私はやろうと思っても、ちゃんとできないんだろう」のように思っているはずです。
そういう時は自分の内なるもうひとりの自分に対して「なぜ?」と問いかけてみましょう。
きっと、そこには何か理由があるはずです。
理由が分かれば対処法も見つかるかもしれません。
案外、自分のことは知っているようで知らないものです。
問いかけて「話を聴く」「紙に書き出してみる」のような寄り添う姿勢を見せれば、相手も折れたり、心変わりを示してくれるかもしれません。
それをご自分の内側に向かってするのです。
自分に腹を立てているだけでは解決しないことも、寄り添うことで何か道が拓けるかもしれませんよ。
2023/03/21
愛情不足という罪
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
日本中、WBCで大盛り上がりですね。
さて、本日は子育てにおいて愛情不足はいかに子どもの成長に影を落とすかというお話です。
母親は子どもを身ごもり、出産すれば、だれでも母親になった喜びがあふれ、愛情深く我が子を育てられるかというと、残念ながらそうではありません。
もちろん母体は妊娠出産により大きな変化が生じホルモンが分泌され、母親の役割が果たせるように体はできているのですが、頭がそのように行動がとれないお母さんもいるのです。
理由は様々ですが、そうした子どもの世話をしない、子どもに愛情を注ぐことができない状態をネグレクト(育児放棄)と言い、更に子どもに危害を加えるようなことがあれば虐待ということになります。
子どもに暴力を振るったり言葉でなじったりという手荒なことをしたり、食事を与えない、清潔な衣類や住環境を与えないなど、虐待を疑われるようなことがあると、外部からも気づきやすいので、時には外部からの介入があったりするのはテレビの報道番組や新聞などで知っている方も多いと思います。
しかし、一見、普通に子育てしているように見えて、最低限の衣食住の環境だったり、非常識な考え方で子どもを扱ったり、適切なコミュニケーションをとらずに放置しているなど、明らかに愛情不足の状態で育てられている場合はなかなか外部からその実態が見えてこないのが現状です。
ここ数年、当カウンセリングルームでは、スキーマ療法といってクライエントさんの成育歴に遡ってヒアリングをし、そこから現在の問題点をあぶり出し心理的ケアをするという取り組みをしていますが、世の中には何ら罰せられることなく普通の親として生活していながら、子どもに多大な心の傷を与えている親がいかに多いかということに気づかされます。
各家庭の中で起きていることに他人は入り込めないので、カウンセラーの私は心に大きな傷を抱えたまま大人になっているクライエントさんにしかお目にかかることができません。
中には、自分の育て方に問題があったと自覚しているので、娘さんを診てほしいというようなお申し出もありましたが…。
いずれにせよ毎日毎日、長い年月をかけて子どもは大人になるわけで、その間に適切な関りとたっぷりの愛情を受け取ることのできなきなかった子どもは、大人になってもとても苦しい思いを抱えて生きることになります。
そうした大人の女性(男性も)が自分らしさと自己肯定感を高める道のりはとても遠いので、もし、ご自分が愛情不足で育てられたのではと気づいた方は、1日も早くカウンセリングの門をたたいていただきたいですし、逆に現在、ご自分の子育てに疑問をもっているお母さんでしたら、お子さんへの影響を考えて、ただちにどのように接したらいいのか、どなたかに相談なさることをオススメします。
当カウンセリングルームは認知行動療法とスキーマ療法を主軸にカウンセリングを行っています。
お役にたつことがあれば、いつでもお声をかけてください。
愛情不足の子育ては大きな罪なのですから。
2023/03/14
大きな不幸に見舞われたら
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今年は早くも東京に桜の開花宣言が出されるようです。
いよいよ春の到来ですね。
さて、毎年季節は巡ってきますが、長い人生の中で、時に予期せぬような不幸に見舞われることもあります。
自分に限ってそんなことはないといつもは思っている方でも、そうしたことが起こってしまうのが人生です。
そのような想定外の大きなことが起きてしまうと、よく「頭が真っ白になった」とか「何も考えられなかった」などという表現をしますが、驚きが勝ってしまって冷静に受け止めたり行動することができなくなってしまうようです。
実際、クライエントさんの中にもセッションに通ってきている年月の途中で、ご自身が癌にかかってしまったり、パートナーが倒れて生死にかかわる状態になった方もいらっしゃいます。
また、息子さんが何の予兆もなかったのに自殺してしまって途方にくれたという方もいらっしゃいました。
そのような大きな不幸に見舞われた時、最初は茫然自失となると思いますが、ご自分を落ち着かせるためにぜひしていただきたいことがあります。
それは今の自分の不安や恐怖や絶望などの感情を、紙に書き出して、何に対して不安なのか、何に恐怖を感じているのか、何に絶望しているのか見つめてほしいのです。もちろん泣きたい気持ちは我慢せず、泣きたいだけ泣いてください。しかし、そこからやがて立ち上がらなければならない時が来ます。
大きな不幸にただ怯え、悲しむだけでは、身動きが取れずそこから抜け出すことができません。
正しく不安や恐怖などの感情の所在を見極めることが何より大切です。
人は正しく現実を受け止めることで、立ち向かうことができるようになるのです。
自分にはそんなことは起こりっこない、自分に限って大丈夫と、みんな思っているのですが、長い人生には計らずもそうした受け止めきれないような不幸な出来事があるのです。
そんな時、まず「落ち着いて」と自分に声をかけ、その次にしてほしいことは自己分析して紙に書き出すことなんです。
それが心の処方箋になってくれるかもしれません。
ご自分で書き出したりできないようでしたら、まずはカウンセラーに心の内をすべて吐き出してみてはいかがですか。かなりスッキリすると思いますよ。
いつでもお待ちしています。
2023/03/07
カウンセリングの効用
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今日はとてもいい天気、気温もぐんぐん上がりそうです。
さて、本日はカウンセリングを受けるということの意味と効果についてお話しいたします。
心理カウンセリングを人はどういう時に求めるのだろうかと考えた時、人生で悩み事があって誰かに話を聴いて欲しい時とか、悩みを打ち明けてアドバイスが欲しい時なのではないかと推測されます。
しかし、実際はカウンセリングは人生相談とは違うので、カウンセラーが具体的に~した方がいいというようなアドバイスはしないのが基本です。
では、カウンセリングでは何をするのかというと、まずクライエントさんがその問題や悩みに対して、話すことでまずは少しスッキリし、客観的に観ることができるようになるということが第一です。渦中の中にいると、考えはネガティブな方向にいきがちで、迷路に迷って抜け出られなくなることが往々にしてありますが、それを外に吐き出してしまうことで客観性ができるのです。
その上でいろいろカウンセラーとのやり取りの中で問題点を整理し、自分自身や人間関係のお悩みなら相手の思いや考えなどにも思いを巡らせることで何かの気づきを得ることが二番目に大切なことになります。
カウンセラーにアドバイスをもらったとしても、腑に落ちない場合もありますが、自分でよく考えたり感じ取って得た気づきとそれに基づいて起こす行動は、自ら選び取ったものですから納得率が高いのです。
カウンセリングは人生で悩み事が生じた時に解決するために通うものと思っているかもしれませんが、一度、そこで立ち止まってご自身を見つめ直すことで、人生そのものの棚卸をすることができます。
そうした機会にご自分の考え方や行動パターンの見直しをすることで、微修正をしたり、断捨離したりして、ご自分の生き方にもっと自信をもつことができますし、リセットすることで明日からの生活を前向きに歩んでいくことができるでしょう。
例え、何かの問題が起きているというほどはっきりした悩みがなくても、「私の人生これでいいのかしら」というようなモヤモヤした感じでも、カウンセリングを受けることでいろいろなことを客観的に見つめ直すことができる、それがカウンセリングの効用といえると思います。
「こんなことでカウンセリングを受けていいのだろうか」「話すことにどんな意味や効果があるんだろうか」などと思い悩んで躊躇していないで、一度、体験してみませんか?
いつでもご連絡をお待ちしています。
2023/03/02
寂しさとどう付き合うか
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
急に温かくなってきましたね。春は別れと出会いの季節ですが、いかがお過ごしですか。
さて、本日は「寂しさとどう付き合うか」というタイトルでお話いたします。
人はどうやら周期的に「寂しい」という気持ちに襲われるような気がします。
そもそも人はひとりで生まれ、ひとりで死ぬ運命ですが、その間に実に多くの人との出会いがあり、関わり合って生きていますね。
つまり「個」と「個」はさまざまな関係を築きながら、協調し、助け合い、時にいさかいを起こしながらも、喜びを分かち合ったりすることで、孤独であることを感じることなく日常を営んでいます。
しかし、それが何かのきっかけや年齢的なもの、人生の節目などに、ふと「孤独」であることを実感し、それと共に「寂しい」という感情に襲われてしまうことがあります。
「孤独」を苦にせず、楽しめる術を身に着けている人は、ふと孤独を感じる時があっても、ひとりの時間を何かにのめり込む時間として有意義に使うことができます。けれど、ひとりの時間を持て余したり、人との関係性が上手に結べず、友達がいなかったり、誰かと協調できなかったりすると途端に人は「寂しい」気持ちになってしまいます。
「寂しい」と感じる理由は人それぞれで、皆違っているのですが、たとえ夫婦や親子、親友同士などであっても、相手に期待しすぎたり依存しすぎると、自分が思うような関係性を築けなかった時、無性に寂しく感じることでしょう。別れなどの喪失感にさいなまれる事情が生じた時も同様です。
「ひとり上手」などという言葉がありますが、自分らしいあり方、時間の過ごし方をそれぞれが見つけるしか方法はありません。
その中で同好の士や共通の話題で人と人が繋がっていけると、より豊かな人生になるとは思いますが、まずは、ご自分が一生懸命になれること、夢中になれるものを見つけることが大切ですね。
人は誰でもひとりです。あなただけではありません。
一方で、人はみんなひとりで生きているわけでもありません。
あなたの思いや気持ちを誰かに話すのもいい時間ですね。
ただ、ひとりで思いめぐらすばかりでは、人の思考はネガティブになってしまいます。
誰かに話すことで、「私も同じよ」「あなたの気持ち、よくわかる」という人がきっと見つかるはずです。
寂しい気持ちを振り切って、行動を起こしてみませんか?