2023/05/03
新年度の五月病
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今日はゴールデンウィークの真ん中、爽やかな晴天ですが、いかがお過ごしですか。
コロナが開けて人々が本格的に動き出した2023年の春。
ちょうどこのタイミングで新しい環境下で新生活が始まったという方も大勢いらっしゃることと思います。
そこから約1カ月が経ち、今はゴールデンウィークの真っ最中です。お天気もいいし、お出かけの予定を立てて、開放感に満ちた気分でこの季節を満喫していらっしゃることでしょう。
一方、この時期は新生活の疲れが出る頃でもありますので、まずは体を休めることが先決という方もいらしゃるかもしれません。
と同時に心も疲れてしまって…という方も少なからずいらっしゃると思いますが、あなたはいかがですか。
人は新しい環境や新しい人減関係に身を置くと、そこに順応しようと思って、多くのエネルギーを消耗してしまいます。
覚えることもたくさんあるでしょうし、なじまなければならないこともあるでしょう。また、人間関係を新しく構築しなければならず、すぐに仲良くなったり、うまくいく人ばかりではなく、苦手な人も出てくるかもしれません。うまく立ち回れず疎外感や孤立感を感じる場合もあるでしょう。
こうしたさまざまな原因でちょうどゴールデンウィークあたりにいわゆる五月病にかかる人はかなりいると思われます。
周囲が浮足立っていればいるほど気分は落ち込みますし、ゴールデンウィークが終わって、また、その環境に戻る足が重たいと感じるのも分かります。
「そんな時、どうすればいいのか」
ひとりで悩んだり考え込まないでください。
誰かにまず、そのことを話してみませんか。
自分が今、置かれている状況を少し客観的に捉え、何が息苦しいのか見てみる必要があると思います。
友人に話すもよし、両親に相談するもよし、カウンセラーというプロを頼るもよしです。
ご自分がこの人に話してみようと思う人に話すのがいいと思います。
とにかくひとりで抱え込まずに吐き出してしまうことが肝要です。
何かお手伝いできることがあるようでしたら、いつでもご相談ください。
お待ちしております。
2023/04/25
介護に疲れてしまったら
こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は「介護に疲れてしまったら」というタイトルでお話しいたします。
カウンセリングルームに通っている方の中には、今、正に親御さんの介護をしているという方が何人かいらっしゃいます。
介護を担っているのは、日本ではまだまだ女性が多く、いろいろな行政サービスや民間のサービスを利用できるようになったとはいえ、介護の大変さは女性の肩に重くのしかかっているようです。
例え、自分の親だとしても、義理の親ならなおさら、気持ちとしては優しく接して本人の思いに添うような介護をしてあげようと臨んでいるはずが、毎日毎日、特別な配慮が必要な食事作りと食べさせるお手伝い、トイレや歩行の介助、着替えの介助、時にはおもらしの後始末まで、はてしなく続くこうした介護は本当に大変な作業です。
しかも、介護される方は日に日に出来ることは減っていくのが現実ですから、介護する側の方の仕事は増える一方です。
こんな時、介護する側のあなたは、外からの助けを借りて、仕事を軽減することはとても大切ですが、ご自身のメンタルケアと
体の休息を意識してとることが重要です。
いつのまにか、いつ終わるともしれない介護を孤独に続けていると「自分だけがなぜ?」という思いに取りつかれてしまいます。
今の自分の気持ちを誰かに話して吐き出したり、気分転換に自分の好きなことをしたり、好きなものを食べたり、美容室に行ったりしてリフレッシュしましょう。
介護で精神的に疲れて、介護する側の方がうつになったり、体を壊しては元も子もありません。
子育ても同じですが、愛情を注ごうと思っても、疲弊してしまうと相手にきつく当たってしまったりするものです。
とにかく自分ひとりでやらないとと頑張りすぎないことです。
カウンセリングルームに介護の毒を吐きにみえてる方もいらっしゃいます。
ひとりで抱え込まずに、少し外の空気に吸うことです。
お手伝いできることがあるかもしれません。いつでもお声をかけてください。お待ちしています。
2023/04/18
亡くなっている相手に言いたいことを言う
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日のタイトルを見て「えっ、どういうこと?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
キミィ・メンタル・サプリでは通常「認知行動療法」を主軸にしたカウンセリングを行っていますが、必要に応じて「空椅子の技法」を用いることがあります。
「空椅子の技法」に耳なじみのない方も多いと思いますが、誰も座っていない椅子を前に話したい人を想像し、その椅子に座らせてコミュニケーションをとるという少しスピリチュアルな心理療法です。
これはれっきとした心理療法のひとつで、小さい頃の自分と会ったり、すでになくなっている両親や友人と会ったり、自分の意見や考えを言えなかった相手などに、伝えたくても伝えられなかった言葉をかけ、会話することができます。
と言いましても、相手は現実にいるわけではなく、空の椅子と、今、自分が座っている椅子とに交互に座り、相手の椅子に座った時は相手になり切り、自分の口から相手の言葉を話すことで、意識下に眠っていた感情を呼び覚ますことができるのです。
なので、母親にどうしても言いたいことがあるとか、幼い頃の自分に慰めの言葉をかけてあげたいなどという時に空椅子の技法を使って、会いたい相手と会いコミュニケーションをとり思いのたけを伝えるのです。
亡くなってしまっている方に対しては思い返して「ああも言いたい」「こうも言いたい」と思っても、もはやどうしようもないと思われるでしょうけど、この方法でその方の気持ちになってみると、思いもかけない言葉が自分の口から飛び出し「そうだったのか」と納得したり、理由が分かって安堵したりすることがあります。
誰でもできるというものではありませんが、カウンセラーとの信頼関係が結ばれていて「やってみよう」「あの人に会いたい」「モノ申したい」と思う気持ちが何より大切です。
積年の恨みを抱えて生きることや「なぜあの時言えなかったのか」といったモヤモヤを引きずってずっと生きていくのは辛いものがあります。
カウンセリングの場で吐き出してしまうと、何かの気づきを得られることもありますし、第一にスッキリすると思います。
2023/04/11
うつになりやすい人の考え方
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
爽やかな季節ですね。皆様、いかがお過ごしですか。
さて、本日は「うつになりやすい人の考え方」と題してお話ししてみようと思います。
うつになりやすいというか、落ち込みやすい人には特有の考え方やものの捉え方があるように感じます。
よくポジティブ・シンキングとか「私、ネガティブなんです」というような言い方をしますが、その言い方でいえば、うつになりやすい人は考え方がネガティブということにはなるでしょう。
では、そのネガティブなものの捉え方の人の特徴はといいますとものごとの悪い面ばかり着目してしまって過剰に心配してしまうとか、最悪の事態を想像して、現実にはそんなことになっていないのに落ち込んだり行動できなかったりというようなことがあげられるでしょう。
例えば、人は年をとればだれでも、体力が落ちたり、思わぬ病気にかかったり、知力が低下して集中力が続かないなど、いろいろな面に若い頃とは違う状況が起きてくるものです。
けれど、その事実を受け止めきれずに、失ったもの、できなくなったことだけを数え上げて、今、出来ていることは当たり前、手に入れているものやことに関しては感謝も喜びもない方、こういう方はうつになりやすいと言えるでしょう。
また、若い方でも環境の変化、人間関係の変化などで以前とは違う状況になった時、うまくそれに順応できず、今の状況の気に食わないことばかりにフォーカスしていまうと、今、手にしていること、できることに気づかず、それが幸せと思えない方はうつになりやすいかもしれません。
カウンセリングルームでお目にかかるクライエントさんでそのことに気づいていない方は大変多いという気がします。
「あなたはすでにたくさんのことを手に入れているではないですか」と気づきを促すことがしばしばあります。
失ったものを嘆いたり、手に入れられなかったものをいつまでも悔やんでいたりしていては道は拓けませんよ。
カウンセリングを通して、あなたの持っているものを再確認してみませんか。
そこからできることが必ず見つかると思いますよ。
2023/04/05
心を整えるためのカウンセリング
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
春爛漫の季節、桜は散り加減ですけど、花吹雪もまた風情がありますね。
さて、「カウンセリングを受けてみよう」と思う最初のきっかけは、何か悩み事があって自分だけではなかなか答えが見つからなかったり、答えはわかっているけど行動に移せない時などに、カウンセラーのアドバイスが欲しい時とか、カウンセラーに背中を押して欲しい時などではないでしょうか。
けれど、実際にはカウンセラーの口から「こうした方がいい」とか「こうするべきではないか」といったアドバイスは行わないのが基本です。
なぜかというと答えはひとつではないし、そのクライエントさんにとってのベストな答えはカウンセラーではなくご本人が一番分かっていることなので、それをカウンセラーの考えでナビしてしまうのはちょっと違うかなと思うからです。
カウンセリングではよく「気づき」を得て、ご自分で選んで行動しましょうと促しているのですが、その「気づき」を得るために、私は自己開示といって、自分の体験を話したり、自分の感想を述べることはあります。
私が主軸にして行っている心理療法は「認知行動療法」ですので、セッションでは毎回、アセスメントシートといって、ストレスのかかった出来事を日記のように書いてくる宿題が出ます。
クライエントさんはそれを書きためて次回のセッションに臨み、カウンセリングを受けますが、そのアセスメントシートを書き残して何枚も溜めていくことで、数回とか数か月後にはいつのまにか以前とは違う「認知」や「行動」を手に入れ、考え方や感じ方のクセを修正することができるのです。
毎日、セッションに通うわけではありませんので、次の予約までの2~3週間、もしくは1カ月間に起きた新たなイライラや新たなストレスに対して、以前のセッション内でのカウンセラーとのやりとりを思い出したり、書き溜めたアセスメントシートを眺めたりして、徐々に上手に対処できるできるようになっていることに驚かれると思います。
ある一定の安定感を得られ、ご自身でご自分をコントロールできるようになったなと思えれば、いったんカウンセリングを卒業することができますし、中には1カ月に1回ぐらいのペースで心を整えるために年単位で通っている方もいらっしゃいます。
心にもメンテナンスは必要なので、気心の知れたカウンセラーと話すことで、リラックスしたり「これでいいのだ」と納得したり、不安を払拭するためにカウンセリングを活用しているというわけです。
美容室に定期的に通って髪を整え、気持ちもリフレッシュするのと似ていますね。
カウンセリングをあまり硬く考えずにお気軽におたずねいただけると嬉しいです。
いつでもお待ちしています。