2023/07/27
人の気持ちは分からない
おはようございます。横浜市港南区のセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今日も朝から太陽がまぶしく照り付け、気温がすでに30℃を超えようとしています。
皆さまはどんな夏をお過ごしですか。
さて、人間関係についてのお話です。
人間関係のトラブルは、ザクっといえば、相手の気持ちが分からず、自分の主張を押し通すことに起因することが多々あります。
相手としっかりコミュニケーションをとっている場合でも、相手の気持ちや考えを十分に理解しているのか、途中から相手の言いたいことが見えなくなることもあります。
まして、しっかりコミュニケーションをとらずにものごとを進めようとして、互いの気持ちがすれ違ったり、考えをひとつにまとめられなかったりすると、人間関係のトラブルに発展してしまいます。
最近、自己主張するだけで、相手を置き去りにして自分は正しいと考えを曲げないタイプの人をよく見かけます。
一昔前の日本は、男尊女卑の考え方が個人でも社会にも根強くありましたし、上下関係にある人間関係では上の者が言うことがまかり通り、下の者は甘んじて上の人の意見に従うというような形が当然のように思われてきました。
しかし、現在では男女平等の考えもだいぶ浸透し、女性も自己主張しますし、部下に対して横暴な言葉を投げつけてしまうとパワハラやセクハラだと騒ぎになってしまいます。
親子の間でも昔のように親の言うことが絶対的な力を持つということはない時代です。
そうなってくると、どんな人間関係でも相手の気持ちを汲み取ること、それがとても大切になってきます。
意見や感じ方がそれぞれ違うことを前提に話をしないとものごとを円滑に前に進めることができないのです。
相手を尊重し、理解した上で自己主張することが重要です。
相手のことを分かろうともしないなんて論外です。
あなたのコミュニケーション方法はどんな状態ですか。
一方通行や上意下達になっていませんか。
最近、自分の身の回りやカウンセリングルームでお聴きするお話の中で、コミュニケーション不全に陥っている人が多いような気がしています。
お心当たりのある方、認知行動療法で自己分析してみるのもひとつの方法です。
2023/07/19
断ち切れない思いがあるなら
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今日も暑さは絶好調のようですね。
さて、本日は断ち切れない思いを抱え込んでいる方へのご提案です。
人は長い人生生きていると、時に断ち切れない思いを抱え込んでしまうことがあります。
自分の中で消化できずに、もう何年も経っているのに悶々としたり、相手が亡くなってしまっているので決着をつけようにも方法がないこともあるでしょう。
そうした状態でいつまでもお腹の中にその思いをためて、くすぶらせたままだと、じわじわとストレスがかかっていることで、なかなか気分が晴れませんね。
まずはそれを外に出すことです。
誰かに話を聴いてもらうもよし、ご自分で紙やノートに書き出してみるもよしですが、「空椅子の技法」を使うという方法もあります。
話を聴いてもらう場合は、あまり自分の意見が強い人が相手だと、逆に引っ掻き回されてしまうかもしれないので注意が必要です。カウンセラーというプロに聴いてもらうのも有りですね。
今すぐにできるのは自分で紙やノートに書く方法です。自分がどんな言葉でため込んだ思いを書くのかによって、今のご自分の気持ちや考えを客観的に観察することができます。
そして、もうひとつ、どなたにでもできるわけではありませんが「空椅子の技法」という技法で、今、その場にいない相手に向かってご自分の思いのたけをぶつけてみるという方法があります。
誰も座っていない空の椅子に思いをぶつけたい相手を座らせ、お腹の中にため込んできた思いや訊いてみたかった質問などをぶつけてみます。
次に空の椅子の方に座り、自分が相手の気持ちになって、今、ぶつけられた言葉を受け止めてみます。相手になって返答をし、その行ったり来たりを数回重ねるうちに何かの気づきを得られることがあります。
こうした技法はカウンセラーとちゃんと信頼関係ができていないとうまくいきませんので、やってみたいと思ってもすぐに出来るわけではありません。
しかし、とにかくご自分の内側にため込んでいるだけでは解決できないのですから、少し怖いとは思いますが、まずはいずれかの方法で外に出すことが重要です。
お手伝いできることがあれば、いつでもご連絡ください。お待ちしております。
2023/07/12
プライドの持ち方
こんばんは。いよいよ猛暑日や熱帯夜の続く毎日が始まりましたね。
皆さんは熱中症や夏バテになっていませんか?
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日は「プライド」に関するお話です。
「プライド」とは日本語でいえば「誇り」「自尊心」、つまりプライドが保たれているということは自己肯定感を持てている状態ということになります。
何かをきっかけにプライドが傷つけられたり、プライドが傷ついたと感じると、人は自信をなくし、自己肯定感が下がり、やる気さえ失ってしまいます。
大人だと「会社に行きたくない」とか「仕事を辞めたい」とか「ひとりになりたい」「人と関わりたくない」などという気持ちになるかもしれません。
それは子どもや学生でも同じことが言え、不登校やひきこもりなどは、こうしたプライドを傷つけらたり失ったりしたことに端を発すると考えられています。
その「プライド」はどんなところにあるのか、それは人それぞれ違います。
自分のやっていること、仕事、学業、所属している場所や地位、受け持っている役目、例えば母として親としてなどという場合もあるでしょう。
それは個人の価値観の問題なので、他の人からみれば例え大したことがなくても当人にとっては大切なこともあるので、一概に人がどうのこうのとは言えないのです。ひとりひとりのこだわりや価値観に基づいて決まってくるものです。
そんな大切にしている「プライド」は人を守る盾のようなものですから、何かの出来事をきっかけに傷ついたり失ったりした時は、その「プライド」を取り戻すために自信を持てるまで努力するとか、考え方を少し変える必要があります。
それが何をすべきなのか、何を変えればいいのか、答えはその人にしかわかりません。
なぜならそれは個人の問題で、自分の自尊心や誇りは失った場所で取り戻すしかないからです。
「プライド」を持つことは素晴らしいことですが「意地」や「妙なこだわり」になってはいけません。
「~ができる」「自分は手に入れている」と思えることが大切です。
そこにはどんな努力が必要なのか、しっかり自分と向き合って答えを導き出してください。
自己肯定感は出来ないことや出来ていないことをあげ連ねても上がってはきません。今、出来ることの延長線上にもっと出来ることがあって、達成された時にこそ上がるものだからです。
2023/07/04
心身の不調はどちらが先か?
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今朝も朝から暑いですね。
さて本日は、体の不調と心の不調、両方感じているとして、どちらが先に不調になったのかで治療方針が変わるというお話です。
カウンセリングを希望なさるクライエントさんには大きく2種類あると思います。
あるきっかけがあってショックを受けたり、落ち込むことによって、心の不調に陥り、食欲がなくなったり不眠が続いた結果、体調不良になるというパターンの方と、何か体調不良を引き起こす病気があって、その結果、やる気がでずに学校や会社に行けなくなったり、辛くなったりして心を病むというパターンの2種類です。
両方とも結果的には心身共に傷んでいるとか病んでいる状態には違いないのですが、ふたつには大きな違いがあります。
一方は心の不調をきたすような何かがあって、その延長線上に体調不良がありますが、もう一方は体調不良が日常生活に支障をきたすなどのなどの不具合があるものの、心理的にはさほど病んでいない時と病んでいる時の両方があるということです。
前者はやはり心理カウンセリングで心模様を解き明かし、認知行動療法などを用いて、心の持ちようを変える必要があります。
けれど、後者の方はまずは体の病気の治療に取り組むことが先決です。病気の原因が究明でき治療や投薬などが始まれば、体の復調の兆しと共に心の不調も解消できるかもしれません。
卵が先かにわとりが先かという論争がありますが、心と体は連動しているので、先に不調になった方にまず手をつけることで両方とも改善が見込めます。
間違った順番でアプローチしてもどちらも改善せずにモヤモヤするばかりです。
少し遡ってどちらが先か、体の不調か心の不調か、じっくり思い出し観察してみてください。
両方治療するにしても、片手落ちにならないようにすることが大切です。
「病は気から」ばかりではありませんよ。
ご自分の体の声にも耳を傾けることが重要です。
心の面でお力になれることがあれば、いつでもご相談ください。
2023/06/28
バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
朝から気温が高く、今日はとても暑くなりそうです。
さて、皆さんはコミュニケーションには2種類の方法があることをご存じですか。
それはバーバルとノンバーバル、日本語で言えば言語と非言語によるコミュニケーションです。
人は誰かに自分の気持ちや考えを伝えたい時「言語」というツールを持っていますね。
どう話したらちゃんと伝わるか、話を組み立てたり、言葉遣いを選んだりします。そうした言語によるコミュニケーションを専門的にはバーバル・コミュニケーションといいます。
一方、バーバルに対してノンバーバルというコミュニケーションもあり、これが非言語コミュニケーションと呼ばれるものです。
これには表情・目線・人との距離・立ち居振る舞いなどがあり、例えば、嫌悪感や怒りを表すのに、口をへの字に曲げる、眉間にしわを寄せる、きつい目で睨む、黙る、近寄らない、音を立ててドアを閉めるなどして表現することがあります。
反対に、喜びをノンバーバルで表すこともあるわけで、例えば、目を輝かす、笑顔をみせる、抱きつく、飛び上がる、拍手するなど、言葉を使わなくても人間は豊かに感情を表現する術を身に着けているのです。
誰かと人間関係がうまくいっていない時、相手の気持ちや考えが読み取れない、もしくは自分の気持ちや考えが伝わっていないと感じる時はありませんか。
言葉から読み取ろうにも接触をこばんでいたり、話しかけたくてもうまく言葉が見つからないとか、話す機会が掴めないなどという時、是非、ノンバーバルに注意してみてください。
相手の態度から相手の気持ちや考えを察することができたり、逆に自分の態度で相手に自分の気持ちや考えを伝えることができるかもしれません。
言葉というのはストレートな表現ゆえに、案外、そのまま受け取るとは限らず、誤解や曲解を生む要素をはらんでいます。
「今はそっとしておく」「見て見ぬふりをする」「そしらぬ風を決め込む」などという大人なノンバーバル・コミュニケーションもあります。
人はたくさんのコミュニケーション方法を持っているということを知って、うまく日常生活に活用できるといいですね。