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2023/07/12

プライドの持ち方

こんばんは。いよいよ猛暑日や熱帯夜の続く毎日が始まりましたね。
皆さんは熱中症や夏バテになっていませんか?
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「プライド」に関するお話です。

「プライド」とは日本語でいえば「誇り」「自尊心」、つまりプライドが保たれているということは自己肯定感を持てている状態ということになります。
何かをきっかけにプライドが傷つけられたり、プライドが傷ついたと感じると、人は自信をなくし、自己肯定感が下がり、やる気さえ失ってしまいます。
大人だと「会社に行きたくない」とか「仕事を辞めたい」とか「ひとりになりたい」「人と関わりたくない」などという気持ちになるかもしれません。
それは子どもや学生でも同じことが言え、不登校やひきこもりなどは、こうしたプライドを傷つけらたり失ったりしたことに端を発すると考えられています。

その「プライド」はどんなところにあるのか、それは人それぞれ違います。
自分のやっていること、仕事、学業、所属している場所や地位、受け持っている役目、例えば母として親としてなどという場合もあるでしょう。
それは個人の価値観の問題なので、他の人からみれば例え大したことがなくても当人にとっては大切なこともあるので、一概に人がどうのこうのとは言えないのです。ひとりひとりのこだわりや価値観に基づいて決まってくるものです。

そんな大切にしている「プライド」は人を守る盾のようなものですから、何かの出来事をきっかけに傷ついたり失ったりした時は、その「プライド」を取り戻すために自信を持てるまで努力するとか、考え方を少し変える必要があります。
それが何をすべきなのか、何を変えればいいのか、答えはその人にしかわかりません。
なぜならそれは個人の問題で、自分の自尊心や誇りは失った場所で取り戻すしかないからです。

「プライド」を持つことは素晴らしいことですが「意地」や「妙なこだわり」になってはいけません。
「~ができる」「自分は手に入れている」と思えることが大切です。
そこにはどんな努力が必要なのか、しっかり自分と向き合って答えを導き出してください。
自己肯定感は出来ないことや出来ていないことをあげ連ねても上がってはきません。今、出来ることの延長線上にもっと出来ることがあって、達成された時にこそ上がるものだからです。

プライドの持ち方
プライドの持ち方

2023/07/04

心身の不調はどちらが先か?

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今朝も朝から暑いですね。

さて本日は、体の不調と心の不調、両方感じているとして、どちらが先に不調になったのかで治療方針が変わるというお話です。

カウンセリングを希望なさるクライエントさんには大きく2種類あると思います。
あるきっかけがあってショックを受けたり、落ち込むことによって、心の不調に陥り、食欲がなくなったり不眠が続いた結果、体調不良になるというパターンの方と、何か体調不良を引き起こす病気があって、その結果、やる気がでずに学校や会社に行けなくなったり、辛くなったりして心を病むというパターンの2種類です。

両方とも結果的には心身共に傷んでいるとか病んでいる状態には違いないのですが、ふたつには大きな違いがあります。

一方は心の不調をきたすような何かがあって、その延長線上に体調不良がありますが、もう一方は体調不良が日常生活に支障をきたすなどのなどの不具合があるものの、心理的にはさほど病んでいない時と病んでいる時の両方があるということです。
前者はやはり心理カウンセリングで心模様を解き明かし、認知行動療法などを用いて、心の持ちようを変える必要があります。
けれど、後者の方はまずは体の病気の治療に取り組むことが先決です。病気の原因が究明でき治療や投薬などが始まれば、体の復調の兆しと共に心の不調も解消できるかもしれません。

卵が先かにわとりが先かという論争がありますが、心と体は連動しているので、先に不調になった方にまず手をつけることで両方とも改善が見込めます。
間違った順番でアプローチしてもどちらも改善せずにモヤモヤするばかりです。
少し遡ってどちらが先か、体の不調か心の不調か、じっくり思い出し観察してみてください。
両方治療するにしても、片手落ちにならないようにすることが大切です。
「病は気から」ばかりではありませんよ。
ご自分の体の声にも耳を傾けることが重要です。

心の面でお力になれることがあれば、いつでもご相談ください。

心身の不調はどちらが先か?
心身の不調はどちらが先か?

2023/06/28

バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
朝から気温が高く、今日はとても暑くなりそうです。

さて、皆さんはコミュニケーションには2種類の方法があることをご存じですか。
それはバーバルとノンバーバル、日本語で言えば言語と非言語によるコミュニケーションです。

人は誰かに自分の気持ちや考えを伝えたい時「言語」というツールを持っていますね。
どう話したらちゃんと伝わるか、話を組み立てたり、言葉遣いを選んだりします。そうした言語によるコミュニケーションを専門的にはバーバル・コミュニケーションといいます。
一方、バーバルに対してノンバーバルというコミュニケーションもあり、これが非言語コミュニケーションと呼ばれるものです。
これには表情・目線・人との距離・立ち居振る舞いなどがあり、例えば、嫌悪感や怒りを表すのに、口をへの字に曲げる、眉間にしわを寄せる、きつい目で睨む、黙る、近寄らない、音を立ててドアを閉めるなどして表現することがあります。
反対に、喜びをノンバーバルで表すこともあるわけで、例えば、目を輝かす、笑顔をみせる、抱きつく、飛び上がる、拍手するなど、言葉を使わなくても人間は豊かに感情を表現する術を身に着けているのです。

誰かと人間関係がうまくいっていない時、相手の気持ちや考えが読み取れない、もしくは自分の気持ちや考えが伝わっていないと感じる時はありませんか。
言葉から読み取ろうにも接触をこばんでいたり、話しかけたくてもうまく言葉が見つからないとか、話す機会が掴めないなどという時、是非、ノンバーバルに注意してみてください。
相手の態度から相手の気持ちや考えを察することができたり、逆に自分の態度で相手に自分の気持ちや考えを伝えることができるかもしれません。
言葉というのはストレートな表現ゆえに、案外、そのまま受け取るとは限らず、誤解や曲解を生む要素をはらんでいます。
「今はそっとしておく」「見て見ぬふりをする」「そしらぬ風を決め込む」などという大人なノンバーバル・コミュニケーションもあります。
人はたくさんのコミュニケーション方法を持っているということを知って、うまく日常生活に活用できるといいですね。

バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション
バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション

2023/06/22

リタイア夫のトリセツ

おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「リタイアした後のダンナさんとの折り合いが悪い」という方のためのお話です。

少し前の朝日新聞の「定年クライシス」というコラム欄にとてもおもしろい記事を見つけました。
キャリアコンサルタントの原沢修一さんが自戒を込めて『意地・見え・プライド・嫉妬』は男の心の四大生活習慣病だと書いてありました。
思わず膝を叩いて笑ってしまいましたが、まさにその通りだと思います。
それゆえ、素直に「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えないために妻に疎まれ、家のことなんて大した仕事じゃないと軽んじたツケが定年後に回ってくるといった内容でした。

あなたのダンナ様もそういうタイプではありませんか?
大なり小なり共感する女性は多いと思われますが、そうした夫をもつ妻が夫の定年後に体調を崩したり、うつ気味になったりするケースがとても増えています。
夫がそうした自分に気づいて言動が変ってくれればいいのですが、何しろプライドが邪魔をして、意地を張っているのが特徴ですから、なかなか謙虚に感謝して妻に接するなんてことは起きないのが現実です。

「女性限定」を謳っている当カウンセリングルームとしては、そんな夫をもつ女性のためのカウンセリングを行っています。
まずは男性という動物はいろいろな意味で女性とはだいぶ違うということを認識し、その習性を理解してしまうことです。
男性と女性は同じ人間でもだいぶものの考え方や受け取り方が違います。更に年代差もあり、個人差もありますが、総じて似た傾向があるのは確かです。

腹が立ったり、理解に苦しむ気持ちはよくわかりますが、夫は自分とは別の動物だと思ってしまえれば、そこから対処法が見つかるかもしれません。
当カウンセリングルームは女性カウンセラーがお話を伺います。
女性同士、まずは忌憚なく日々のうっぷんを吐きつつ、「定年後の夫」と上手につきあう方法を模索しましょう。

リタイア夫のトリセツ
リタイア夫のトリセツ

2023/06/16

子どもが登校拒否になったら

こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

皆さんのご家庭で学校に行きたくないと言い出しているお子さんはいらっしゃいませんか。
4月から新しい学校生活が始まったり、学年が変ったりすると、6月あたり、もしくは夏休み前くらいに疲れのピークがきて力尽きるお子さんが出てきます。
特に過酷な受験戦争を勝ち抜き、意気揚々と新生活に臨んでいる場合「さあ、親の期待に応えられるように頑張ろう」と決心しているようなお子さんほど新生活の疲れが出てきてしまいがちです。
朝、起きようと思っても起きられない、夜、寝たいのに眠れない、頭痛、吐き気、めまいがする、腹痛や下痢の症状があるなど、人によってさまざまな体調不良が起こり、「学校に行きたくない」という気持ちが「行かなければ」という気持ちを上回ってしまいます。

原因は学校での交友関係や先生、学業など、学校の中にある場合もありますが、その多くは親との関係、とりわけ、母親との関係に起因していると考えられています。

現代は少子化時代ですので、教育熱心で子どもに多くの関心を寄せ、お金をかけて、良かれと思ってさまざまなことを経験させ育てるという風潮があります。
しかし、それがいつのまにか過保護・過干渉になり、子どもの人生をコントロールし、過剰に期待するという構図になっていませんか。

子どもが発している症状はそうした状況へのSOSかもしれません。
本当に体に疾患がある場合もあるかもしれませんが、心の叫びの可能性もあるのです。
子どもが「学校に行きたくない」と言い出した時、「何か学校で嫌なことがあったの」と問い詰め、「学校を休んでいると辞めさせられちゃうよ」「高い授業料払ってんだからね」などという親御さんを見かけますが、それは子どもにとっては脅しです。
ふと自分の関わり方が高圧的?もしかして違った?と心当たりのある方は、ご自分の言動を振り返ってみてください。
お子さんの「学校に行きたくない」のサインを見逃さないでください。
そういう時こそ、カウンセリングを受けて、ご自分の関わり方を見つめ直す必要があるかもしれません。
焦って相手をどうこうしようと思う前に、ご自分に問いかける機会をもっていただきたいと思います。
お心当たりのある方は、是非、一度ご相談ください。
お待ちしています。

子どもが登校拒否になったら
子どもが登校拒否になったら