2023/08/31
夫婦カウンセリングについて
おはようございます。今日は8月31日。8月も今日で終わりですね。
なのに、朝から30℃を超える暑さです。地球はどうなってしまったんでしょうか。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
本日はご夫婦の問題でカウンセリングを受けたいと思われる方に向けてのお話です。
悩みの多くは対人関係にあると言われていますが、相手が配偶者、つまり、夫や妻ということになった場合、ふたりでカウンセリングを受けた方がいいのではということがたまにあります。
たまにあるというのは、決して多くないという意味です。なぜなら、ふたり揃ってカウンセリングルームにいらしたとしても、悩みの内容が相手との関係にある以上、相手のいる場で本当のことを話すことができないからというのが理由です。
そのあたりのことはよく理解できますので、当カウンセリングルームでは初回だけ、ご夫婦で来ていただき、2回目以降は別々の時間をとってセッションすることにしています。
もちろんカウンセラーには守秘義務がありますので、双方のセッションで、相手がこう言った、ああ言ってたわよといった情報を漏らすようなことは決してありません。
それぞれが今後、どうありたいのかをお訊ねして、そのためにはお互いが何をなすべきかアドバイスしたり、お力になれればと考えています。
というわけで女性限定のカウンセリングルームと謳ってはいますが、ご夫婦カウンセリングに関してはその限りではないということです。
男女というのはなかなか分かり合えないものだなぁと自戒をこめて思う昨今です。
そこをお互いの理解のためにカウンセリングを利用するというのは解決へのひとつの方法と考えて、安心・安全な場所で本音を吐露し、ベストな答えを導き出してください。
2023/08/23
スキーマ療法とは
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
8月下旬だというのに、本当にまだまだ暑いですね。
さて、本日は最近お尋ねがあった『スキーマ療法』についてご紹介します。
当カウンセリングルームでは認知行動療法を主軸にカウンセリングをおこなっていますが、認知行動療法を進める中で、これは生育歴にまで遡って、根強いこだわりや価値観などを変えていかないとと感じられる方に実施するのがスキーマ療法です。
認知行動療法は現在のものの捉え方、考え方、感じ方などのクセっぽいところを自覚し、少し変化させることで気持ちを楽にしたり、安心して暮らせることを目指しています。
一方、スキーマ療法は認知行動療法で見つかった考え方や感じ方のクセは一体どこから来ているか、いつ身に着けてしまったものなのかを、自動思考と呼んでいるそのクセの大元、つまりスキーマを獲得した段階にまで深掘りして書き換えるというディープな心理療法です。
スキーマ療法は過去の自分に会いに行く長旅になりますので、時に辛い過去を思い出して苦しくなることもあるかなり重い作業になりますが、人の価値観やこだわりがどのように形成され、それが現在の自分にどう作用しているのか知ることで、新しいスキーマを手に入れる手立てになります。
人はいったん手に入れたスキーマに従って成長し、大人になって生活しているわけですが、その手に入れたスキーマが不適応的といって、現在の生活に困難や生きづらさをもたらしているとしたら、、今からでも遅くありません、それを手放して新しいスキーマを手に入れる必要があるのです。
それにはそれなりの時間を要しますし、まず第一にカウンセラーとの信頼関係の構築が大切です。
主にスキーマが形成されるのは幼少期から思春期ぐらいになりますので、その時期に親との関係や学校でのできごとなど、辛い過去をお持ちの方は歪んだスキーマを手に入れている可能性があります。
お心当たりのある方は、是非一度カウンセリングを受けにいらしてください。
ご連絡、お待ちしています。
2023/08/16
夫婦のあり方は十人十色
おはようございます。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
お盆休みはいかがお過ごしでしたか。台風の影響は大丈夫でしたか。
さて、本日は「夫婦のあり方は十人十色」というテーマです。
本当にご夫婦のあり方は十組いれば十通り、百組いれば百通りだなと感じています。
当カウンセリングルームは女性限定を謳っていますが、お悩みの内容が夫婦関係やパートナーとの問題だったりする場合が沢山ありますので、そうなるとご夫婦の男女のものの見方の違いや考え方、反応の違いのようなことを深く考察することになります。
数多くのご夫婦のあり方を見聞きするにつけ感じることは、お互いに相手のことをどのくらい思いやることができるのか、男女というかなり根本的に違いのある人間同士、相手の立場や気持ちを推し量ることができるのかできないのかが大きな差を生んでいるんだなということです。
人間、知らないことに関しては肝要になれず、自分のものさしでしかものを測ることができずに、相手を傷つけるようなことを言ったりしたりしてしまいがちです。
しかし、知らないから解らないではなく、知ろうとするかどうかが問題で、一緒に暮らしていく上でうまくやっていけるかどうかの分かれ道だと思います。
人にはそれぞれ個性があり、本当に世の中にはいろいろな方がいるなあと思いますが、一度は惹かれ合い、縁あってご夫婦になった方々が、時が経つと共に相手を理解しよう、相手の身になって考えようという努力をしなくなってしまってはうまくいくはずがないのではないでしょうか。
私の知人の男性が「自分が家でやっていないことは、よく考えたらみんな妻がやってくれているから家庭がまわっているんだなと思うと、感謝の気持ちが湧いてくる」と言うのを聴いて、そんな風に思ってくれる優しいダンナさんならきっと家庭はうまくいくだろうなと思いました。
男性と女性は最初からかなり違いのある動物なので、特に、男性ならでは女性ならではの部分に関しては、相手のことは自分は知らないかもしれないと思って、より親身になって考えてみる、それが異性と一つ屋根の下で上手に家庭を営むコツなのではと思います。
カウンセリングを受けて、ご自身のご夫婦のあり方を見つめ直してみようと思われる方は、是非、いつでもご相談ください。お待ちしております。
2023/08/10
もしあなたがADHDやASDだったら
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
台風の影響かとにかく蒸し暑いですね。
さて、本日は「もし、あなたがADHDやASDだったら」というタイトルで、もし、発達障害の特徴がみられるのに知らずに大人になっていたとしたらというお話です。
昨今は、昔に比べて、発達障害、もしくはその傾向が強いという判別をつけることがとても多くなりました。
以前から、例えば、教室でじっと座っていられないとか忘れ物が多いとか、人とうまくコミュニケーションがとれないというお子さんはいたと思いますが、それが現在はADHDであるとかASDであるとか、それぞれのグレイゾーンであるとかというレッテル貼りをするということです。
これらの発達障害は脳の機能障害ですので、特段、知能に遅れがあるわけではないことが多いですし、社会で活躍している著名人でそのことを公表している優秀な人も大勢います。
しかし、一方で、現在大人になっていて、今までそうしたことに疑いをもつことなく普通に生活している人の中に、空気が読めない、人の気持ちが分からない、人間関係でつまずきがちなどというあいまいな問題を抱えて悩んでいる方はかなりいるのではと、私は感じています。
なぜ、自分は人とうまくやっていけないのだろう。
なぜ自分は周囲から空気が読めないと言われてしまうんだろう。
こうしたはっきり数字で表せないような問題で悩んでいても、相手の気持ちを推し量ることはおろか、自分の気持ちにさえ気づけない人はどうやってそれを克服すればいいのでしょう。
ある程度、そうした社会性の欠如とも呼べる人間関係は、認知行動療法で折々の気持ちや考えをアセスメントシートを使って外在化(紙に書いて外に出すこと)することでトレーニングし円滑にすることがで期待できます。
いつまでも「相手の気持ちがわからない」と言っているだけでは問題は解決しませんので、自分はそういうことが苦手なんだと認識し、理解しようとすることが大切です。
認知行動療法で自分の考え方や感じ方のくせを解明し、コミュニケーション能力をアップさせたいとお望みなら、是非一度、勇気を出してカウンセリングを受けてみませんか。
ご自分を知ること、それが人とうまくやっていく第一歩になると思います。
2023/08/02
『重要な他者』という考え方
こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
毎日、暑い日が続いていますね。夏バテになっていませんか?
さて、本日はご自分の周囲の方を『重要な他者』かそうでないかに仕分ける方法のお話です。
心理学では自分の周囲の人間関係を仕分けるのに『重要な他者』はだれかという考え方をします。
まず、自分を円の中心において、同心円をいくつか書きます。真ん中の自分にくっついている最初の円に入るなと思う人が、あなたにとっての『重要な他者』になります。
そこから先に外へ外へと同心円をいくつか書いて①②③と番号をふります。
①が重要な他者の次に大切な人のグループ、②はその次、③は更に次ですのでだいぶ希薄な関係ということになります。
たいていの人は配偶者や子供がいる場合、その人たちが『重要な他者』になると思います。
ひとり暮らしの方は親・兄弟がそれにあたるでしょうか。恋人かもしれませんね。
そして、会社の人間関係、同じ趣味の友人など日々の生活で色濃く関わりがある人や、ご自分にとって古くからの大切な友人は何番目の組に入るでしょう。
まずはそうやって、ご自分にとっての人間関係の重要度を「見える化」します。
その位置関係によって、おつきあいの度合いや関わり方が変わってくるのです。
自分と離れた円に入る人ほど、物理的な距離と共に心理的な距離を離してしまっても大丈夫です。
しかし、もし『重要な他者』と位置付けている人との関係がギクシャクしたり、コミュニケーション不全を起こしているとしたら、そこはその方と自分はどうありたいのか、しっかり考えて、これからのおつきあいの仕方を考えたり、言動を変えたりする必要があるかもしれません。
人の悩みの多くは人間関係がうまくいかないことにあると言われています。
うまくいっていない相手はあなたにとってどんな位置関係にある人ですか。
それを知った上で言動を決めるひとつの指針、それが『重要な他者』であるかないかという考え方です。
大切な人とこじれた関係を修復するには時間と多大なエネルギーが必要です。
その方があなたにとって『重要な他者』なら、真摯に向き合い、今後どうするべきか、自ずと道は見えてくると思います。