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2023/12/20

心療内科を勧められて~頭痛やめまいなどの症状で内科や耳鼻科で診断がつかずに心理カウンセリングにみえる方がいます~

おはようございます。冬の朝は寒いですけど、空気が張り詰めていて気持ちがいいですね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は、カウンセリングを受けるきっかけが、他の医療機関で勧められてというケースが時々あるので、そのことについてお話ししてみようと思います。
体のあちこちに痛みがあったり、めまいがあったりと、不調を抱えていろいろな科のお医者さんを受診した結果、特に病名がつくほどじゃないという方が時折いらっしゃいます。
そうした方はどうやら最後は「心療内科に行ってみてはどうですか」と勧められるらしいのです。
しかし、心療内科や精神科では、出ている症状に対し、抗うつ剤や抗不安薬、睡眠薬などが処方されることを知っている方が「薬には頼りたくない」「薬は依存性が高いと知っているので怖い」といった理由で、カウンセリングルームを探されるというケースが増えています。

日本ではまだまだ心理カウンセリングの認知度が高いとは言えないので、気分がふさぐとか悩み事があって誰かに相談したいと思っても、なかなかカウンセリングを受けてみようということにはならないようです。
まして、体のどこかに痛みがあったり、不調をきたしている場合はその症状を何とかしたいと思ってしまうので、ますますカウンセリングルームの検索にはつながらないのでしょう。

しかし、人間の体はいろいろな形で心に溜まったストレスに対するSOSを発信することがあるということを知っておけば、それが頭痛やめまいや吐き気、時には歯痛、腹痛、下痢や嘔吐などという形で現れた時「もしかして」と思えるかもしれません。

ご自分の体のことは、みんな自分が一番よく知っているとおっしゃいますが、逆に他の人の体になったことがないわけですから、案外、分かっているようで全然分かっていなくて、キャパオーバーにになっていたり、嫌な出来事を記憶から抹殺してしまっていて、感覚が鈍くなっていることもあり得ます。

人は自分に都合よく理解したり、防衛本能でなかったことにしたりできるのですが、実際は体や心の中に埋火のように隠れていたり,おりのように溜まっていくのがストレスです。
それがどんな形で爆発したり、ガスを充満させているのか、ご自分の体や心が出すサインを見逃さないでください。
「心の問題は心で解決できるといいね」というスタンスで、カウンセリングは行っています。
カウンセラーにあなたの悩みを全部吐き出してみる、そこからカウンセリングを始まります。
どうぞ少しだけ勇気を出して、カウンセリングルームにいらしてみてください。

心療内科を勧められて~頭痛やめまいなどの症状で内科や耳鼻科で診断がつかずに心理カウンセリングにみえる方がいます~
心療内科を勧められて~頭痛やめまいなどの症状で内科や耳鼻科で診断がつかずに心理カウンセリングにみえる方がいます~

2023/12/13

突然、悲しい出来事が起きたら~人生には思いもかけないことが身に降りかかることがありますが、そんな時、どうすればいいのでしょう~

おはようございます。2023年も残り半月、皆様も何かと気ぜわししくお過ごしではないでしょうか。
日が暮れるのも早く、夕方4時半には暗くなってしまうことも、ますますそんな気にさせているかもしれませんね。

私は今、年賀状の準備を始めていて、まずはお出しする方の名簿を作っているところです。
11月半ばから届き始めた喪中はがきを見ながら、この1年を振り返ってみますと、思いもかけず若くして亡くなった方、大きな病気が見つかって手術をした方、事故でけがをして入院した方などの顔が思い出されました。大切に飼っていたペットが亡くなった方もいます。
人生は思いもかけない悲しく辛い出来事に見舞われることがあるなと実感しています。

もし、ご自分にそんな不幸が降りかかった時、どのように受け止め、対処したらいいのでしょう。
自分が病気やけがをした場合、いわゆる「青天のへきれき」の場合もあるでしょうし、何かの予兆がある場合もあるでしょう。いずれにせよ、心が動揺して、にわかに受け入れることは難しいと思われます。
不安や絶望が襲い掛かって、何も考えられず頭が真っ白になったという表現はよく耳にしますね。
なんで自分がこんなことにと怒りが湧く方もいるでしょう。
そうなった時は変に平静を装わず、泣くだけ泣く、悲しむだけ悲しむことです。
ひとしきり感情を爆発させた後、例えば、ご自分が不安を感じているなら、何に対して不安なのか、憤りを感じているなら、何に対して怒っているのか、紙に書たり日記に書いて外に出してみましょう。

不安や怒りが何に対してなのかがわかると、それを取り除くためにはどうしようと考えを巡らせることができるようになります。

ご自身に禍が降りかかったわけではなく、大切な人が重い病気になったり、けがをしたりした時も同様です。
共に悲しんだり、泣いたり、いつまでも慌てふためいていても、問題は解決しませんよね。
まずは相手の気持ちを察して大きく包み込んであげられるといいですね。そんな時に気休め的な言葉がけは禁物です。そっと傍にいてあげることが何よりだと思います。

1年がもうすぐ終わる12月。
気ぜわしさにまぎれて翌年を迎えてしまわず、少し立ち止まって、ご自分の心に語り掛けるような時間がとれるといいですね。温かいココアでも飲みながら…。
誰かに相談してみようと思うのであれば、いつでもお話をお聴きします。

突然、悲しい出来事が起きたら~人生には思いもかけないことが身に降りかかることがありますが、そんな時、どうすればいいのでしょう~
突然、悲しい出来事が起きたら~人生には思いもかけないことが身に降りかかることがありますが、そんな時、どうすればいいのでしょう~

2023/12/06

「重要な他者」という概念とは ~自分を取り囲む人たちとの関わり方を、自分基準の大切さで測って変えてみませんか~

おはようございます。
師走に入って、何となく気ぜわしくなってまいりましたね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日は「重要な他者」という耳慣れない言葉をキーワードに、周囲の人との関係性についてお話しします。

心理学では自分を真ん中にして徐々に外に拡がる同心円をいくつか書いて、自分に一番近い円の中に入る人を「重要な他者」と呼んでいます。
ある人物を設定して、まず「重要な他者」、次の円が①、更に外の円が②、その外の円が③というグループだとして、その方はどこのグループに属しているか考えてみます。

「重要な他者」に位置づけられる人は、もちろん、あなたにとって最も大切な人たちということになります。
結婚していれば夫や妻、子ども、シングルなら恋人やパートナーでしょうか。親御さんかもしれませんし、親友かもしれませんね。
では、①の組はいかがでしょう。兄弟や姉妹、そこにお友達のAさん、Bさんが入るとお感じですか。
一緒にいる時間が長いからといって、会社の同僚や上司がこのあたりに入るとお考えの方は少ないようです。
これらはグループ分けはあなたの肌感覚で大切な順に決めていけばいいのです。

そうやってご自分を中心に人の配置図が決まったとして…。
「重要な他者」とか①の組に属している人と、もし、ギクシャクしていたり、トラブルを抱えているとしたら、それは何とか改善したいところですよね。
けれど、もし、その方が②とか③で重要度が低いとお考えなら、物理的、かつ、心理的な距離をとることが望ましいでしょう。

このように当カウンセリングルームでは、人間j関係でお悩みの方にはセッション中に必ず「重要な他者」の説明を申し上げています。
ご自分を取り囲む方を、そうやって(失礼な言い方ですが)仕分けてみることで、客観性をもつことができるのです。
人間関係の悪循環の渦に巻き込まれてしまわないことが最も大切なことだと思います。

「重要な他者」という概念とは ~自分を取り囲む人たちとの関わり方を、自分基準の大切さで測って変えてみませんか~
「重要な他者」という概念とは ~自分を取り囲む人たちとの関わり方を、自分基準の大切さで測って変えてみませんか~

2023/11/28

会社の中の苦手な人~職場の中の人間関係に悩むと、あなたの仕事に対するモチベーションまで下げてしまいますよね~

おはようございます。
毎日の寒暖差が激しくて、ついていくのが大変ですね。体調はいかがですか?
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

さて、本日は「職場の人間関係について」のお話です。

会社で仕事をしている人は、いろいろな人間関係の中で生きています。
自分にとっての上司、同僚、部下といった立場に差がある社内の人間関係もありますし、お客さんと自分とか、仕事関係の別の会社の人間関係など、そこには様々な社会的立場の違いがありますから、その中で円滑に事を進めるために、大人のコミュニケーションをとらなければなりませんね。

世の中には本当にいろいろな考え方、いろいろなタイプの方がいますので、気の合う人も苦手意識が出てしまう人もいるのは当然です。
ご自分の立場をわきまえた上でそんな苦手な人とどうやって一緒に仕事をしたり、意思疎通を測ったり、対応すればいいのでしょう。
仕事上の人間関係は、家族や友人と違って、フォーマルな関係です。上下関係もありますし、いい加減にあしらうといったことも許されません。
しかも、パワハラ、モラハラ、セクハラなど、世にいうハラスメントによるストレスを感じていいる方も多いのではないでしょうか。
そんな時の距離感や心の持ちようは、あなたの仕事へのモチベーションをも左右してしまいます。

逃げられない立場での人間関係に苦しんでいる方は、いっそ会社を辞めてしまおうかと考える人も多いと思われますが、ご自分にとっての仕事とは何か、やりがいや生きがいはどこにあるのかなど、少しご自分にフォーカスした大きなものの見方をしながら、今、抱えている人間関係の悩みをどう改善すればいいのか考えてみませんか。

カウンセリングで何かお役に立てることがあると思います。
どんなことでもお気軽にご相談ください。

会社の中の苦手な人~職場の中の人間関係に悩むと、あなたの仕事に対するモチベーションまで下げてしまいますよね~
会社の中の苦手な人~職場の中の人間関係に悩むと、あなたの仕事に対するモチベーションまで下げてしまいますよね~

2023/11/21

毒親は子どもを歪める~自分が毒親だと思っている毒親はいない~

こんにちは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
今日は小春日和で気持ちのいいお天気ですね。

さて、本日は「毒親」についてのお話です。

子どもが登校拒否になったり、人間関係がうまく築けなくて友達ができないとか、いじめに逢っている、もしくはいじめる側にいるというような方のお話を伺うと、たいてい親御さん、特にお母さんに問題があるのでは思うケースが多いように感じます。

大人になってからでも、生きづらさを感じていたり、人間関係で問題を起こしたり、逆に人付き合いが苦手で人と接触しないように孤立して生きているといった方にも、いわゆる毒親に育てられたのではと思うケースがあります。

では、そうした世間で言うところの「毒親」とはどんな親を指すのでしょう。
・自分の子どもを所有物かのように扱い、思い通りにしようとする。
・常に上から目線で指示・命令する。
・子どもの進路や友人関係などをコントロールしようとし、レールを敷く。
・本人の意志の確認や好みを聴くことは無く、本人を尊重しない
・こうあるべきという考えに基づき、マインドコントロールしようとする。
・人前でなじったり、恥をかかせたりすることがある。
と、こんな感じでしょうか。
問題はこうした親御さんには自分が子どもにとって毒親であるという自覚がないことです。

ある種、信念のような確固たる歪んだ価値観で、子どもに対峙しているので、子どもにとっては重く苦しく逃れようのない親子関係になってしまいます。
それでも、子どもは親の期待に応えようとしますし、心配かけまいと我慢したり頑張ったりするので、それが登校拒否や引きこもり、いじめやいじめられという形になってしまうのでしょう。

毒親をもってしまった人も、ご自身が毒親だと気づいた人も、いずれも認知の歪みを修正して、生きやすさや良好な人間関係や家族を手に入れるためにカウンセリングが必要です。
相手を恨んで相手を変えようというのではなく、自分が変わるためにどんな風に考え方やものの捉え方を変えたらいいのか学ぶことが大切です。

認知行動療法やスキーマ療法はそうした学びのお手伝いをする心理療法です。
もし、ご自身が「毒親」という言葉に思い当たるのでしたら、是非、一度ご相談ください。
お待ちしております。

毒親は子どもを歪める~自分が毒親だと思っている毒親はいない~
毒親は子どもを歪める~自分が毒親だと思っている毒親はいない~