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2023/10/31

「ピンチはチャンス」人生の転機にじっくりご自分のことを考えてみるというのはいかがですか?

こんばんは。煌々とした美しい満月に心が洗われるようですね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

本日のテーマは「ピンチはチャンス」と捉えて、そんな時こそご自分を見つめ直してみようというお話です。

人生はいつも順風満帆というわけにはいきません。時には失敗したり、挫折したりすることもあるでしょう。
例えば「間違いなく合格すると思っていた試験に落ちてしまった」とか「結婚するとばかり思っていた相手と別れてしまった」とか「思いがけない重い病気が発覚した」「事故で大けがを負ってしまった」「仕事でトラブルがあって辞めざるを得なくなった」などなど…。

若くても、年を重ねてからでも、人生に紆余曲折はつきものです。
そんな時、あなたはどんな気持ちになりますか。
大方の方はとても落ち込み、自暴自棄になったり、何もかもが嫌になったり、自分はなんて運が悪いんだろうと嘆いたり、どん底に突き落とされたようだと感じる方もいらっしゃるでしょう。
でもそういう予期せぬ不幸な出来事に見舞われた時こそ、もしかしたら、自分の人生の方向転換をしたり、新しい道に踏み出す好機かもしれませんよ。
少し引いてみたり、後から振り返ってみると、そうした時にこそ、自分があるべき姿や進むべき道が、今までの自分の考え通りで正しいのか判断できると考えられるからです。

「ステージが変わる」といって人はいつまでも同じように暮らしたり、働いたりし続けるわけではありません。
環境や年齢、状況に合わせて、変化しながら生きています。
その変化すべき時と捉えることができれば、どんな形が今の自分に合っているのか、近未来のなりたい自分の姿はどんな形かなどが見えてくることでしょう。
「ピンチはチャンス」という言葉があります。
予期せぬ不幸な出来事は確かに人生のピンチですが、そこでネガティブな考えに捕われ過ぎず、「変わるチャンス到来」とポジティブに考えられる人こそ、悲しみや嘆きを克服できる人だと思いませんか。

現在、ご自分がマイナス思考のスパイラルに陥って、なかなか前を向くことができないとお感じなら、一度、何があったのか悩みを打ち明けにカウンセリングルームにいらっしゃいませんか。
カウンセラーはあなたに寄り添い、あなたがご自身で道を拓くお手伝いをいたします。

「ピンチはチャンス」人生の転機にじっくりご自分のことを考えてみるというのはいかがですか?
「ピンチはチャンス」人生の転機にじっくりご自分のことを考えてみるというのはいかがですか?

2023/10/25

スキーマ療法の狙い~自分の成育歴の中で身についてしまった困った価値観や考え方を手放す~

こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
爽やかないい季節になりましたね。皆さん、いかがお過ごしですか。

本日は「スキーマ療法とはどんな目的をもった心理療法か」というお話です。

当カウンセリングルームでは認知行動療法を主軸に、ご自分の考え方や感じ方のクセや歪みに気づいて、少しずつ変化させていくという心理療法を行っています。
しかし、その中でそのクセや歪みを手に入れてしまった大元が、幼い頃や思春期ぐらいまでの生活環境に起因していると思われる方に適用されるのがスキーマ療法と呼ばれる心理療法になります。

スキーマとは日本語でいうと価値観やこだわり、マイルールということになりますが、そうしたものはいったいいつ頃その人の身についたかというと、大体は幼少期から中学生ぐらいまでと言われています。
つまり、親御さんの子どもへの関わり方や、親の価値観の擦り込みなどが大いに関係しているのです。
もちろん小学校や中学時代の先生や友達からの影響などもなくはないのですが、まずは最も身近な存在である親御さんの言動は一番子どもの人格形成に関与していると言えるでしょう。

そうやって手に入れ身につけた価値観やその人なりのこだわりやマイ・ルールですが、通常は適応的といって人生を円滑に進めていくうえで役立つはずですが、時に少し困った価値観を手に入れてしまって、人間関係がうまくいかなかったり、人生そのものが辛かったりする場合があります。
それを不適応的スキーマと呼びますが、スキーマ療法ではその不適応的スキーマを洗い出し、最終的には手放して新しいスキーマを手に入れることを目指しています。

その間のセッションは生育歴のヒアリングに始まり、その方にとっては封印していた過去をほじくり出すような作業が続きますが、しっかりご自分と向き合い、乗り越えることで、最後には新しいスキーマを手に入れ「なりたい自分」への扉を開くことができるのです。

人が何十年か生きている間に染みついてしまったものの考え方やこだわりなどは、そんなに簡単に手放すことはできないと思われるでしょうが、何が今の自分を苦しめているのか、真摯に向き合う気持ちと強い意志があれば、誰でも新しい自分を見つけることができるでしょう。

そこに遅いということはないのです。
少しの勇気を出して、カウンセリングを受けにいらしてください。
お待ちしています。

スキーマ療法の狙い~自分の成育歴の中で身についてしまった困った価値観や考え方を手放す~
スキーマ療法の狙い~自分の成育歴の中で身についてしまった困った価値観や考え方を手放す~

2023/10/11

白黒思考の怖さ~あなたの考え方は白か黒かになっていませんか?~

こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
急に季節が進み、朝晩は寒いぐらいになってきましたね。

さて、本日は「白黒思考」についてのお話です。

カウンセリングルームに相談にいらっしゃる方の中に、「この方は白黒思考の傾向が強いなぁ」と感じる方は数多くいらっしゃいます。
白黒思考とはものごとや人に対して、好きか嫌いか、いいか悪いかの極端なふたつしかなく、まあまあとかほどほどといった概念や感覚が乏しいことを指しています。
例えば、とても気に入って働いていた職場で、ささいなもめごとがあったり、苦手な人物が現れたりしたことで、全部が嫌になってしまい、もうこの職場にいくことすら嫌になってしまい辞めてしまうとか、今まで仲良くおつきあいしてきた友人に、ある時、気に障ることを言われたり、行き違いがあって仲たがいしたことがきっかけで絶縁状態にしてしまうといったことです。

世の中の出来事はだれかと折り合いをつけたり、相談しながらちょうどいい加減を模索しながら決めていくといったケースがほとんどですが、白黒思考の方は、そうした時に自分と違う意見や考えに遭遇すると、急に許せないとか裏切られたといった感情が沸き上がるようで、白だったものが急に反転して黒になってしまうようです。
その白と黒の間にはたくさんのグレーが存在するのに、そこに着地できない性格を白黒思考と呼びます。

グレーで手を打つことは妥協としか捉えられなければ「妥協だけはしたくない」「妥協したら私の負けだ」「私は決して悪くない」のように考えてしまいがちです。そういう方はちょうど良いところで折り合いをつけることに納得がいかないのです。
しかし、そのせいで、せっかく手に入っていたものを手放したり、うまくいっていた人間関係を失ったりすることになるとしたら、もったいないと思いませんか。
大切なものを失ってから慌てても、もう取り戻すことができないのです。

かたくなに「白が正しい。少しのグレーでも許せない」と突っぱねていないで、もう少し柔軟にものごとを捉えられるようになるといいですね。
認知行動療法はそうしたご自分では気づきにくい考え方やものごとの捉え方のクセをあぶり出し、少しものの見方を変化させていくという心理療法です。
「後悔先に立たず」ということわざもあるように、ご自分を変えるのに遅すぎるということはありません。
気づいた時にアクションを起こしてみませんか。
いつでもご相談に応じます。
当カウンセリングルームは上大岡駅から徒歩3分のところにあります。

白黒思考の怖さ~あなたの考え方は白か黒かになっていませんか?~
白黒思考の怖さ~あなたの考え方は白か黒かになっていませんか?~

2023/10/04

メタ認知の重要性~あなたはメタ認知という言葉をご存じですか~

こんばんは。横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。
ようやく秋風が吹き、一気に気温が下がってきましたね。

さて、本日は「メタ認知」という聞き慣れない言葉についてのお話です。

メタ認知というのは「自分が物事に対してどう思っているかや感じているか(=認知しているか)の状態を,客観的に認知している状態のことをいいます。

例えば、相手が自分の気に障るものの言い方をした時に、すごく腹が立つとかムカついている自分を客観的に「あぁ、こういう言い方されると自分はすごく嫌な気分になるんだな」と認知するというようなことです。
もちろんネガティブな感情だけでなく、例えば、買い物をする時に「期間限定」の文字をみると、必ずそれを手に入れたくなり、つい買ってしまうなどの時、「私ってこういう誘い文句にホント弱いのよね」と解った上で、やっぱり買ってしまうというような感覚もメタ認知といえます。

当カウンセリングルームでは認知行動療法を主軸にカウンセリングを行っていますので、必ず、クライエントさんに申し上げることのひとつに「もうひとりの自分を肩の上あたりに常に座らせて、ご自分を観察してください」というのがあります。
これはメタ認知能力を養ってくださいというのを、もう少し、分かりやすい言葉でお伝えしているだけで、やろうとしていることは同じです。意識して自分の認知(考えや感じ方)を観察して、分析することで、ご自分のことを理解すると、考え方や感じ方のクセが分かってくるというものです。
そこに歪みやクセを発見できればしめたもので、それを少し変化させることで、息苦しさが緩和されたり、人間関係が好転したりする可能性があるのです。

案外、自分のことは自分ではわからないものです。
何が原因かよくわからないけど、なぜかうまくいかないといったお悩みがある方は、メタ認知能力を養って「自分を知る」ということから始めませんか。
答えはご自分の中にあるはずです。

メタ認知の重要性~あなたはメタ認知という言葉をご存じですか~
メタ認知の重要性~あなたはメタ認知という言葉をご存じですか~

2023/09/26

オーバードーズの誘惑

おはようございます。
ようやく秋らしい清々しい朝になってきましたね。
横浜市港南区のカウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”の萩原です。

さて、本日は、最近、時折耳にする「オーバードーズ」に関するお話です。

ここのところ、悩める若者たちの間で、オーバードーズが社会現象化しているといいます。
オーバードーズとは市販薬の過剰摂取のこと、もしくは薬物の過剰摂取に及ぶ行為のことを指しています。

医者に処方してもらった薬をためておいて、一気に服用する場合もありますが、近年、問題になっているものは薬局で自由に買うことができる市販薬、例えば、風邪薬や頭痛薬などを使ったオーバードーズです。
薬を手軽に入手できる上に、どこかオーバードーズという言葉の響きがかっこいいと感じられるようで、「生きるのが嫌になった」「辛いことがあっても誰も助けてくれない」といった気持ちになった時に、OD(オーバードーズのことをこう呼ぶ)の衝動に駆られてしまうことがあるようです。

こうした市販薬は一定量を守っていれば、もちろん何の問題もありませんが、一度に何十錠も飲んでしまうと、急性毒性のために死に至ることもありますし、使い続けることで依存症になったり、薬なしでは生活できないという状態に陥ることもあります。また、医薬品の用法・用量を守らない行為は法律違反でもあるのです。

心理学的には誰かに気づいてほしい、誰かに助けてほしいといういう思いで行う意味合いがあると思われますが、ご自分の気持ちを聴いて欲しい時、孤独から逃れたい時などにオーバードーズという方法が最適かよく考えてみてください。

例えば、カウンセリングは安心・安全な場所であなたの気持ちを全部吐き出すことができますし、カウンセラーは親身になってあなたの気持ちを受け止めてくれるでしょう。
新しい一歩を踏み出すお手伝いとして認知行動療法や空椅子の技法などは、あなたの現在の状況を分析し、活路を見出すことができるかもしれません。
オーバードーズは周囲に迷惑がかかりますし、ご自身も本当に願っている結果になるとは限りませんので、安易に踏み込まず、少し冷静になっていただけると嬉しいです。
私でお役に立つことがあれば、いつでもご連絡ください。お待ちしております。

オーバードーズの誘惑
オーバードーズの誘惑