2024/11/24
旦那の言い方にトゲがある!きつい言葉を使ってしまう原因と対処法をご紹介
「旦那の言い方にトゲがある」と感じてお悩みではありませんか?必要以上に強い言葉を使ってしまう人の背景には、改善すべきメンタルの問題が潜んでいるかもしれません。
今回は、旦那が妻に対してトゲがある言い方をする心理・原因や、その対処法についてご紹介します。辛い気持ちは1人で抱え込まず、早期に適切な形でケアを行うことが大切です。必要に応じて、専門家を頼ることも検討してみてください。
旦那がトゲのある言い方をする理由
旦那が妻に対して、トゲがある言い方をする心理・原因を解説します。
プライドが高い・虚勢を張っている
何かにつけてトゲがある言い方をする人は、プライドが高く自分がもっとも正しいと思っていたり、本当は自尊心が低いのを隠すために虚勢を張っていたりします。あえて強い言葉をぶつけて相手を貶め、自分の立場を高めようとしているのです。
妻を下にみてコントロールしようとしている
妻に対してだけトゲがある言い方をする旦那の背景には、妻の存在を下にみて、支配・コントロールしようとする心理があります。
トゲがある言い方をして、相手に精神的な苦痛を与える行為は、夫婦間であってもモラルハラスメント(モラハラ)にあたります。モラハラが悪化すると”トゲがある”程度だった言葉が明らかな暴言・罵倒になったり、身体的な暴力も伴うようになったりする危険があるため、早期に対処することが重要です。
精神的に不安定な状態になっている
精神的に不安定な状態になっていると、相手を気遣う余裕がなくなり、必要以上にきつい言い方をしてしまうことがあります。その原因として特に多いのが、仕事に関わるストレスです。長時間の残業が続いている、大きな責任やプレッシャーがのしかかる業務を任されているなどの理由で、ストレスを抱えているケースが挙げられます。
「トゲがある」と感じるのは受け止め方の問題かも
「旦那の言い方にトゲがある」と感じるときは、旦那側に明確な原因があるのではなく、妻側が旦那の言葉をネガティブに捉えすぎている可能性もあります。
精神的に不安定な状態であると、何に対しても極端にネガティブな思考になってしまうことが多くあります。旦那側は以前と変わらない言葉遣い・口調で接しているにも関わらず、妻側の受け止め方が変わったことで「最近、言い方にトゲがある」と感じるようになってしまうのです。
旦那の言い方にトゲがあると感じるときの対処法
妻にトゲがある言い方をしてしまう、あるいは旦那の言い方にトゲがあると感じてしまう場合に、旦那側・妻側のどちらにも有効な対処法をご紹介します。
アンガーマネジメントを実践する
トゲがある言い方をしそうになったときや、極端にネガティブな考えが浮かんできたときは、その気持ちを表に出す前に6秒数えましょう。6秒待つことで突発的な感情から逃れ、落ち着いて状況を判断しやすくなります。
モラハラとして対処を考える
旦那の言動がモラハラに該当する場合は「私が我慢すれば済む」とは考えずに、毅然とした態度で対処することが重要です。現状は軽度なものであったとしても、段々とエスカレートする危険があります。
モラハラは、加害者本人にもその自覚がないケースが多いため、まずは「あなたの言動はモラハラである」と主張し、トゲがある言い方に傷ついていることを伝えましょう。話し合いで解決することが難しい場合は、お互いの両親などの第三者に相談したり、地域の配偶者暴力相談支援センターを頼ったりすることを検討してみてください。
専門家の診療・カウンセリングを受ける
些細なことで激高してしまう、ひどく落ち込んでしまうなどの精神的な不調を強く感じている場合は、医師やカウンセラーなどの専門家を頼ってください。投薬によって精神状態をコントロールしたり、カウンセリングを通じて極端なネガティブ思考を修正したりすることで、精神症状の改善を目指せます。
カウンセリングで多く用いられるのは、過度なストレスなどによって歪んでしまった認知(物事の受け止め方)を修正する認知行動療法です。また、認知よりも奥深くにあるスキーマ(思考の根本にある枠組み・価値観)の偏り・ずれを、いわゆる”一般的な状態”に寄せることを目指すスキーマ療法といった手法です。辛い気持ちは1人で抱え込まず、適切な方法でメンタルケアを行いましょう。
まとめ
妻に対してトゲがある言い方をする旦那は「プライドが高い・虚勢を張っている」「妻を下にみてコントロールしようとしている」「精神的に不安定な状態になっている」といった問題を抱えていることが考えられます。そのほか、妻側が精神的に不安定になっており、旦那の言葉を必要以上にネガティブに捉えている可能性もあるでしょう。
横浜市港南区にある女性限定カウンセリングルーム「キミィ・メンタル・サプリ」では、認知行動療法を主軸としたカウンセリングを実施しています。辛い気持ちを誰かに話したい、不安定な精神状態を改善したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談にいらしてください。
2024/11/16
隠れモラハラかも?夫にモヤモヤしたら確認したい適切な対処法
隠れモラハラは、一見ハラスメントとは感じないような口調・態度でありながら、確実に相手の心を傷つける言動です。加害者・被害者ともに自覚がないケースも多くありますが、被害が比較的小規模であるうちに対処することが非常に大切です。
今回は、隠れモラハラの種類と、隠れモラハラを行う夫への対処法について解説します。現状を冷静に分析して、より大きな被害を受ける前に状況を改善しましょう。
隠れモラハラとは
「モラハラ(モラルハラスメント)」とは、言葉や態度によって相手に苦痛を与える、精神的な暴力・いやがらせのことです。そして、あからさまに暴言を吐いたり行動を縛ったりはしないけれど、相手の心をチクリと刺すような言動は「隠れモラハラ(ステルスモラハラ)」と呼ばれます。
モラハラは身体的な暴力を伴わないぶん、被害の状況が目に見えないため、加害者・被害者当人にもその自覚がないケースが多くあります。隠れモラハラならなおさらです。「うちの夫は隠れモラハラかも?」と感じたら、その違和感を放置せず、適切に対処しましょう。
隠れモラハラの種類
隠れモラハラとは具体的にどんなものなのか、一例をご紹介します。自分の夫の言動を振り返り、隠れモラハラに該当するものがないかチェックしてみてください。
妻を束縛する
行き過ぎた束縛は、ハラスメントになり得ます。愛しているから、心配だからといって友人との関係を制限してきたり、離れている時間の行動のすべてを把握したがったりするのは、隠れモラハラの一種です。
自分が優位に立ちたがる
職歴や学歴、収入などの話題を持ち出して、自分は妻よりも優れているとアピールしたがる夫は、隠れモラハラ夫といえます。自分が優位だという認識を少しずつ刷り込むことで、最終的に妻を支配しようとしているケースです。
怒るとものに当たる
夫婦喧嘩をしたときなどに、ものに当たることで怒りを表現するのも隠れモラハラに該当します。直接危害を加えることはせずに「もっと怒らせたら殴られるかも」と思わせて、恐怖の感情で妻を支配しようという心理のあらわれです。
隠れモラハラは、ひどいモラハラ・パワハラに発展するかも
隠れモラハラは、一見大きな被害がないため「私が少し我慢すれば大丈夫」と考えてしまいがちです。そもそも、モラハラ被害を受けていること自体に、気づかないケースも多くあります。
しかし、隠れモラハラを放置していると、次第に言動がエスカレートして暴言を吐いてくるようになったり、殴る・蹴るといった身体的な暴力に発展したりして、大きな被害が出るおそれがあります。小さな違和感を見逃さず、早い段階で対処法を考えることがとても大切です。
隠れモラハラ夫への対処法
隠れモラハラ夫への対処法を解説します。モラハラ問題を自分1人の力で改善するのは難しいケースも多いため、必要に応じて家族や友人、専門家などを頼ることも検討してみてください。
相手に迎合しない
隠れモラハラ夫は、妻を少しずつ攻撃することで、自分が優位な関係性を築こうとしてきます。自分に非がないのに謝ったり、傷ついた素振りを見せたりしないようにしましょう。本人に自覚がないようであれば「あなたの言動はモラハラだ」と指摘し、話し合いを行って反省を促すことで、改善のチャンスが得られるかもしれません。
カウンセリングで気持ちを整理する
夫からの隠れモラハラを受け続けていると、次第に「自分が悪いんだ」という気持ちが生まれ、夫の言動に対して正常な判断ができなくなってしまいます。カウンセリングを受けて気持ちを整理し、第三者の意見・アドバイスを受けながら、夫に対してどのように対処すべきかを考えるのがおすすめです。
プロのカウンセラーが在籍しているカウンセリングルームでは、認知行動療法やスキーマ療法などの手法を用いて、不安定な状態の心をケアできます。
認知行動療法は、モラハラのストレスの影響で歪んでしまった認知(ものごとの受け止め方)を自覚して修正し、極端なマイナス思考を払拭するものです。一方、スキーマ療法は、認知よりもさらに奥深くにあるスキーマ(思考の基盤となる枠組み・価値観)の偏り・ずれを修正し、思考をいわゆる一般的なものに近づけることを目指します。
まとめ
隠れモラハラは、あからさまな加害ではない形で、少しずつ相手の心にダメージを与えるものです。次第に規模が大きくなり、ひどいモラハラやパワハラに発展する可能性があるため、小さな違和感を見逃さずに、毅然とした対応をしましょう。
横浜市港南区のカウンセリングルーム「キミィ・メンタル・サプリ」では、夫婦関係や子育て、仕事などのさまざまなお悩みをお持ちの女性に対し、認知行動療法を主軸としたカウンセリングを行っています。辛い気持ちは1人で抱え込まず、ガス抜きをする気持ちでお気軽にご相談にいらしてください。
2024/11/10
もしかしたらモラハラ夫かも?1人で我慢せず適切に対処しよう
夫の自己中心的な態度に傷つけられている、対等であるはずの夫婦関係に格差が生まれているといった場合、それはDVの一種である「モラハラ」かもしれません。
今回は、妻への精神的な暴力・いやがらせを行うモラハラ夫の特徴や、モラハラが引き起こす諸問題、モラハラ夫への対処法について解説します。夫からモラハラを受けていることに気づいたら、1人で抱え込まずに周囲の人を頼って、問題の解決を目指しましょう。
モラハラとは
モラハラとは、モラルハラスメントの略語であり、言葉や態度などで相手に苦痛を与える精神的な暴力・いやがらせを示す言葉です。モラハラは、身体的な暴力とは違って被害状況が目に見えないため、モラハラを行っている・受けている当人にも、その自覚がないケースが多くあります。
モラハラ夫の特徴をチェック!
モラハラ夫の大きな特徴を3つに分けて解説します。自分はモラハラを受けているのかも?とお悩みの方は、自分の夫の姿と照らし合わせてみてください。
自己中心的なふるまいをする
モラハラ夫の最大の特徴は、妻のことを気遣わない自己中心的なふるまいです。妻の存在を下に見て「お前は何をやってもダメだ」と否定してきたり、夫である自分に従えという態度をとったりと、上から目線で高圧的にふるまいます。
妻を束縛する
モラハラ夫は、妻が家庭の外で人間関係を築くことを制限しがちです。働きに出ることに反対したり、勝手にスマホを覗いて交友関係に口を出したりなど、妻を1人の人間として尊重せず、自分の支配下に置こうとします。
家庭の外では良い夫を演じる
妻に対しては自己中心的・高圧的な態度をとるにも関わらず、家庭の外ではやさしく穏やかにふるまって”良い夫”を演じるのも、モラハラ夫の典型例です。妻が周囲の人に悩みを相談しても「あんなにやさしい人なのに?」と言われてしまい、理解を得られず苦しむケースが多くあります。
モラハラ夫との関係を放置することで起こる問題
モラハラ夫との関係を改善しないまま過ごし続けることには、2つの大きな問題があります。
妻の心身の健康が脅かされる
何も対処をせずにモラハラ夫との関係を持ち続けることは、妻の心身の健康が脅かされるため、大変危険です。長期間にわたってモラハラを受け続けることで、精神的に不安定な状態に陥り、いつの間にか「なんとかしなきゃ」という気力さえ奪われてしまうかもしれません。
また、現状はモラハラに留まっていたとしても、次第に殴る・蹴るといった身体的な暴力へと発展することも十分にあり得ます。
子どもの価値観に悪影響をおよぼす
モラハラ夫が、子どもの前でも妻に対して自己中心的にふるまう場合は、子どもの価値観にも悪影響をおよぼします。男の子なら、両親の関係性を見て「男性は女性よりも偉いんだ」と思ってしまう危険があり、女の子なら男性への恐怖心を抱くかもしれません。子どもの人間関係、ひいては長く続く人生に大きな支障をきたしてしまいます。
モラハラ夫への対処法
モラハラ問題を解決へ導くための対処法をご紹介します。心身の安全のため、絶対に自分だけで対処しようとはせず、必要に応じて周囲を頼ることを忘れないでください。
モラハラの証拠を押さえたうえで話し合いを行う
実際に言われた暴言を録音したり、夫のモラハラについて家族や友人に相談したメールの履歴を残しておいたりして、モラハラの証拠を押さえましょう。そのうえで夫に「あなたの言動はモラハラである」と主張し、自分の行いを自覚させて話し合うことが重要です。
しかし、夫婦間の話し合いひとつで、モラハラ問題が解決するケースは少ないです。必要に応じて両親などの第三者に相談したり、地域の配偶者暴力相談支援センターを頼ったりしながら、別居や離婚も辞さないとする毅然とした対応をとりましょう。
医師やカウンセラーを頼ってメンタルケアを行う
夫からモラハラを受けた結果、ひどい気分の落ち込みや自己嫌悪感、自己肯定感の低下といった精神的な不調が表れている場合には、心のケアを行って精神を立て直すことが先決です。自力で対処することは困難であるため、医師やカウンセラーなどの専門家を頼りましょう。
プロのカウンセラーが在籍するカウンセリングルームでは、モラハラの影響で歪んでしまった認知(ものごとの受け止め方)を修正する認知行動療法という手法によって、心の負担を軽減することが可能です。認知よりもさらに深い場所に存在する、スキーマ(すべての思考の基盤となる価値観)がネガティブ思考の原因である場合には、スキーマ療法によって状況の改善を目指すこともあります。
まとめ
モラハラ夫の大きな特徴は「自己中心的なふるまいをする」「妻を束縛する」「家庭の外では良い夫を演じる」の3つです。自分や子どもの心身の健康を守るため、暴力・DVの一種であるモラハラには、毅然とした対応をとりましょう。
横浜市港南区のカウンセリングルーム「キミィ・メンタル・サプリ」では、家庭問題や子育て、仕事などに関するお悩みを抱えている女性のために、認知行動療法をメインとしたカウンセリングを行っております。モラハラ夫にお悩みの方はもちろん「これはモラハラなのか?」と不安に感じて迷っている方も、ぜひお気軽にご相談にいらしてください。
2024/11/03
うちの子は発達障害かも?他の子と違うと感じたときの対応策を解説
近年、発達障害の認知度が高まっていることから「うちの子は発達障害を持っているのではないか」と悩む方が増えています。特に保育園や幼稚園に通うようになると、うちの子は他の子と違うと感じる機会が増えるかもしれません。
今回は、わが子が発達障害を持っているかも?と感じている方に向けて、発達障害の概要や対応方法を解説します。障害の診断・治療に関しては医療機関を頼りつつ、必要に応じて心のケアも受けましょう。
発達障害とは
「発達障害」とは、脳神経の発達がかかわっている障害全般を指す言葉です。一口に発達障害といってもさまざまな種類があり、どんなことが不得意なのか、どのように日常生活に支障をきたすのかは人それぞれ異なります。
発達障害の種類
主な発達障害としては、以下の種類があります。
<発達障害の種類>
・広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群など)
・注意欠陥多動性障害(AD/HD)
・学習障害(LD)
・トゥレット症候群
・吃音(症)
発達障害は複数の障害が重なってあらわれることもあり、障害の程度や環境、年齢などによっても異なるのが特徴です。
発達障害の診断方法・流れ
発達障害の診断ができるのは、医師のみです。したがって、子どもが発達障害かどうかを知るためには、小児科や精神科・児童精神科、小児神経科などの病院を受診する必要があります。
医師による診断は、子どもの行動観察や問診、検査・テストなどの結果が各種障害の診断基準を満たしているか、日常生活・社会生活に著しく支障をきたしているかを総合的に判断して行われます。その日の子どもの調子によってはすぐに診断が下りないケースもあるため、結果だけにこだわらず、子どもの特性を知るという心構えで受診することが重要です。
発達障害グレーゾーンの存在
発達障害の「グレーゾーン」とは、発達障害の特性を持っており、いわゆる定型発達と比べると不得意な分野があるけれども、障害の診断基準には満たない状態の通称です。診断が下りない分、支援窓口へのアクセスが制限されたり、周囲の人の理解を得られなかったりといった特有の悩みを抱える方がいます。
発達障害ではない子も”育てにくい”と思う可能性はある
周囲の子どもと同じことができない、集団になじめないといったわが子の様子から、発達障害かも?と考えることがあるかもしれません。しかし、子どもが発達障害やそのグレーゾーンではなくても、育てにくいと感じる可能性はあります。
なぜなら、人間は千差万別で、一人として同じ子どもはいないからです。万人にとって最適な子育て術はありません。周りの子どもと違うからといって、そのすべてが障害に結びつくわけではないことを知っておきましょう。
子どもが発達障害かも?と気になるときの対応策
わが子が発達障害かも?と気になるときの対応策をご紹介します。障害の有無を診断できるのは医師のみと決められているため、診断・治療に関しては必ず医療機関を頼ってください。
専門の医療機関を受診する
専門の医療機関を受診し、子どもが発達障害を持っているかどうか診断してもらうのが、もっとも確実な方法です。実際に医師の診断が下りれば、障害者手帳の発行や、行政による経済的支援といった各種制度を活用できます。
また、診断結果にかかわらず、行動観察や問診、検査・テストの結果を踏まえた医師の見解を聞くことで、子どもの特性に合わせた合理的な配慮ができるようになります。
カウンセリングを受けて親のメンタルケアを行う
発達障害の診断は下りなかったけれど子どものことが心配、わが子が他の子と違うのは自分のせいなのではと考えてしまう…という方は、専門家のカウンセリングを受けるのがおすすめです。子育て中に精神的に不安定な状態が長く続くと、育児うつをはじめとした精神疾患を引き起こしてしまう危険があります。
辛い気持ちは一人で抱え込まず、ときには周囲の人を頼って適切なメンタルケアを行うことが大切です。親としてわが子を守るためにも、自分の心身の健康をないがしろにしないようにしましょう。
まとめ
うちの子は発達障害かも?と思ったら、まずは専門の医療機関を受診しましょう。診断の結果にかかわらず、子どもが持つ特性について知ることで、親子が抱える生きづらさ・育てにくさの解消を目指せます。
子育てに関するお悩みをお持ちの方は、横浜市港南区にある女性限定カウンセリングルーム「キミィ・メンタル・サプリ」へぜひお気軽にお越しください。認知行動療法をメインとしたカウンセリングによって心の負担を軽くしながら、お子さまとともに毎日を楽しく過ごす方法を考えてみませんか?
2024/10/27
「上の子かわいくない症候群」の原因とは?適切な改善方法を知ろう
「上の子かわいくない症候群」という言葉をご存じでしょうか?その名のとおり、兄弟の育児を並行する過程で、上の子のことだけをかわいくないと思ってしまう心理状態のことです。
今回は、上の子かわいくない症候群の原因と対処法について解説します。子育てをしながら、わが子に対してマイナスな気持ちを抱くことは、悪いことではありません。その原因を見つけ、わが子をかわいいと思う気持ちを取り戻すことを目指しましょう。
上の子へのモヤモヤの正体は「上の子かわいくない症候群」かも
育児中に上の子だけに何かとモヤモヤしてしまう、そんな気持ちの正体は「上の子かわいくない症候群」かもしれません。
上の子かわいくない症候群とは、医学的な用語や病気の名称ではなく、子育て中の親が陥りがちな心理状態を示す言葉です。兄弟の中で上の子だけをかわいくないと思ってしまい、必要以上に厳しく接したり、下の子と同じように愛情を注げなかったりする状態を指します。
この状態が長きにわたって続くと、子どもにも精神的な負担がかかって、健全な成長を妨げるおそれがあります。上の子かわいくない症候群は、病気ではありません。原因を探って、適切に対処すれば改善できるものなので、焦らずに自分の心と向き合っていきましょう。
「上の子かわいくない症候群」の原因として考えられるもの
「上の子かわいくない症候群」の原因となり得る要素は、複数あります。適切な対処法を見つけるために、自分が抱えている問題は何なのかを考えましょう。
親の心身に疲労が溜まっている
子育て中は、何をするにも子ども優先の生活で、親の心身の健康をないがしろにしてしまいがちです。自分でも気づかないうちに疲労やストレスが溜まって、心の余裕がなくなり、かわいいはずのわが子のことを「かわいくない」と思ってしまうケースはよくあります。
下の子のお世話だけで手一杯の状況である
下の子が新生児期など特に手がかかる時期だと、どうしても上の子よりも意識を向けて接する必要があります。1人のお世話をするだけでも手一杯なのに、あっちもこっちもやらなければいけない…という状況になることも多いです。「上の子なら自分でできるはずのこともやってくれない」と、疎ましく思うことにつながってしまいます。
自分の子ども時代と比べてしまう
親自身に”上の子”として幼少期を過ごしてきた経験があると、わが子に対して「自分は我慢してきたのにこの子は」という気持ちを抱くことがあります。上の子は我慢しなきゃいけない、下の子の邪魔をしてはいけないという考えが染みついていて、自分の子どもにもそれを要求してしまうのです。
上の子かわいくない症候群への対処法
上の子かわいくない症候群は、放置せずに適切な形でメンタルケアを行えば改善できます。ぜひ、自分に合う対処法を見つけてみてください。
周囲の人の手を借りて育児の負担を減らす
身体的・精神的に無理をして兄弟を育てている状況である場合は、家族や友人、身近な保育所などの手を借りて、育児の負担を減らすことを最優先に考えてください。「頼れる人がいる」という安心感も、辛い気持ちをやわらげて、心を楽にすることにつながります。
上の子と1対1で向き合う時間を作る
下の子をパートナーや親、友人などに一時的に預けて、上の子と1対1でじっくりと向き合ってみましょう。親が上の子をかわいいと思う気持ちを取り戻すとともに、子どもにも「親が自分だけを見てくれる時間」を作ってあげられます。
カウンセリングを受けてメンタルケアを行う
気分の落ち込みや自己嫌悪感など、精神的な不調を強く感じている場合は、専門家のカウンセリングを受けてメンタルケアを行うのがおすすめです。
自分がどんな状況でマイナスな気持ちを抱くのかを冷静に分析し、自身の認知の歪みに気づくことで修正を図る「認知行動療法」があります。さらに、認知よりもさらに奥深くにある思考の枠組み(スキーマ)の偏り・ずれを修正してネガティブ思考の改善を目指す「スキーマ療法」によって、心の負担を軽減できます。
まとめ
「上の子かわいくない症候群」は、兄弟の育児の強い負担感や、上の子として育ってきた親自身の価値観などによって引き起こされます。不安定な心理状態を改善するためには、根本的な原因を見つけて、心のケアを行うことが重要です。
子育てに関するお悩みは、横浜市港南区の女性限定カウンセリングルーム「キミィ・メンタル・サプリ」へお気軽にご相談ください。認知行動療法をメインとしたカウンセリングで心を楽にしながら、かわいい子どもたちと心身ともに健康な人生を歩む方法を考えていきましょう。